
Album Review
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うずまき |
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01.Uzumaki |
12.Red lequid | 23.Singalong Bicycle |
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02.Pianosnail |
13.The search | 24.Uzumaki |
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03.Kirie |
14.Pianose | 25.Raven(Movie Version) |
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04.Red screw |
15.One true thing | |
| 05.Bicycle | 16.Red fluid | |
| 06.The life of Kirie | 17.Hallucination | |
| 07.Photographic memories | 18.Vicious spiral | |
| 08.Piandeilo | 19.Pianebula | |
| 09.A fear complex | 20.Yakusoku | |
| 10.Red flood | 21.Omae mo uzu o make | |
| 11.Death spiral | 22.Shinon |
伊藤潤二原作、新世紀怪奇シネマ「うずまき」のオリジナルサウンドトラック。かしぶち哲郎と鈴木慶一
とが共同で手がけている珍しい形式の作品。エンディングテーマを含め全25曲。
かしぶち哲郎は98年の「釣りバカ日誌10周年メモリアルアルバム」以来、鈴木慶一は、97年に手が
けた「リアルサウンド〜風のリグレット〜」や「ゴーストスープ」、の映画音楽以来ということになるだろう
か。
アルバムは、かしぶち哲郎の「uzumaki」で始まり、Do
As Infinity が歌うエンディングテーマ「Raven」で
終わる。最後のはボーナストラックなのか、ちょっと異質な感じはするが、なにはともあれ、ムーンライ
ダーズファンや、かしぶち哲郎や鈴木慶一の作品を聴いている者にとってはニヤニヤしながら聴けた
作品だったのではないだろうか。
それにしても「おっかな系」モード全開のオープニングには参った。聴く場合はボリュームを抑えた方が
良さそうだ。どんなのかは聴いてのお楽しみ。因みにそばにいたうちのネコもビックリしていたくらいだ
から。イメージで言えば、出そうな音楽教室で授業を受けているようだ。そこではおどろおどろしく鈴木
慶一、「おっかな系メルヘン」なかしぶち哲郎、おどろおどろしく鈴木慶一、「おっかな系メルヘン」なか
しぶち哲郎、みたいな授業が行われている感じ。
怖いんだが、聴いていてこの落差というか、アルバムの中におけるキャラクターづけがとても面白い。
鈴木慶一とかしぶち哲郎のある意味「対極」をなす音楽志向とサウンドが、アルバムという時間軸にの
ったとたんにこれが融合し、まとまったひとつの作品となっている。一度に2人を起用するというのはど
んな経緯があったのだろうか、この企画をよくぞやってくれたと思う。
新しいCDを聴く場合には最初ライナーは見ずに一度聴いてみる癖がある。これはかしぶち作風だろと
か、これは鈴木慶一がニヤニヤしながらやってるんだろうな、とかなんとか適当なことを言いながらな
んだけど、これがおおかた当たっている場合が多い。とにかくムーンライダーズファンには『マニア・マ
ニエラ』期あたり、あるいは『鈴木白書』あたりのアウトテイクスを聴かされているような所もあるので、
そんな聴き方をするのもまた楽
しいかも知れない。その鈴木慶一はその後、北野武監督の『座頭市』
の音楽を担当し、栄誉を担うことになるが、スペイシーなサウンドの序章はこのアルバムで始まってい
たような気もする。
ネコもビックリするこのCD、暗闇で聴いたらもっと怖いんだろうなぁ。映画は怖いので見てません。
※text by KRAFT.WARTZ(樫の会)
※文中敬称略
※2004.07 初稿
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