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知ってるけど、知らない!?(知ってて欲しいライダーズ)

結成22年にもなれば、最早メンバー本人も忘れているような仕事の1つや2つや3つや4つや・・・・・・・・いっぱいあるんじゃないかと思う。だからライダーズを聞き始めるきっかけって必ずしもライダーズ本体からとも限らない場合も出てくる訳だ。むしろ、本人たちもわすれているような「仕事」を聞いて聞き始めるという場合の方が多いのかも知れない。でも当人たちにとってはどちらが嬉しいんだろうか。

例えば、鈴木慶一を聞いてムーンライダーズを聞き始めたケース。詞&曲&声の相性の妙、そして不可侵の世界、相当なインパクトがあることは確実。これにまんまとやられちまうと、気になるからどんどん聴いていく。しかも、何だか分からないけど、演奏しているミュージシャンに対する賛辞が怒涛の如く溢れていれば、やっぱり意識しない方が無理というもの。

で、そんな賛辞満載のはずの我らがムーンライダーズなのに

「あ〜、あ〜、ムーンライダーズね!知ってる、知ってる」
「で、どんな曲あったっけ?」

って輩が意外と廻りに多いのみ事実。皮肉なことに、こういう輩に限って結構音楽を聴いてる場合が多いのだ。知ってるけど、知らない。なんじゃ、そりゃ、って突っ込みを入れたくなる。

ムーンライダーズアンソロジーではあの貞本さんがジャケットを書いてくれたってことで、ムーンライダーズを知らない人にも、こんなバンドがあったのかという意識は確実に芽生えてくるハズ。近田春夫氏じゃないけど、音楽浮動票をゲット出来る可能性は以前に比べりゃぁ出てきたことには間違いない。

ムーンライダーズには潜在的支持層は多いと思うけど、なにせ数字として如実に現れない。こんなにもビッグなクセして、ひょっとしたらライブ会場で演奏前に出欠席を取れるバンドなんじゃないだろうか、って皮肉の一つでも言いたくなる。

さて、潜在的支持層を起爆させるプロモーションは、超ウルトラ級の難度だと思うが、ターゲットを潜在的支持層に限らないことが最大のプロモーションじゃないかなぁ、と。


※Text by KRAFT.WARTZ (樫の会)
※1998.05.31にniftyserve(現@nifty)内のFBEAT ムーンライダーズ会議室への発言
  内容を元に加筆修正。
※2004.07にアップ。 
※文中敬称略
   

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