絆ショー
    そしてつながるかしぶちワールド.................Vol.3

   
トレヴァー・ホーン(Torevor Horn)とかしぶち哲郎の場合

   
今回はもうほとんどわたしの個人的趣味で取り上げてしまいました。その名はトレヴァー・ホーン。この名
    前を聞いてニヤっとしたそこのご同慶、今度一献お付き合いを...

    1979年、ポリスの「メッセージ・イン・ア・ボトル」を蹴落として全英チャートの一位に躍り出てきたのがト
    レヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズのデュオ、バグルズのデビュー曲「VIDEO KILLED THE RADIO STAR」
    (邦題「ラジオ・スターの悲劇」)だ。このチープで無機質ではあるがどこかセンチメンタルなメロディライン
    はどうだ。今でも聞くと思わず体が自然とリズムを刻んでしまう。クラフトワークやYMOとは異質な懐か
    しさがこみ上げてくる。

    トレヴァー・ホーンについて今さら解説はいらないのかも知れないが、おさらいだけしておく。彼は70年代
    前半から所属していたアイランドレコードのセッション・ミュージシャンとして活動していたが、76年にディ
   
スコ系の歌手だったティナ・チャールズのバックバンドに参加。この時にバグルズの相方となるジェフ・ダ
    ウンズと出会い意気投合する。

   その後バグルズを結成、79年に「VIDEO KILLED THE RADIO STAR」(邦題「ラジオ・スターの悲劇」)を
   大ヒットさせる。80年に入るとジェフ・ダウンズと共に崩壊状態のイエスに参加。従来からのイエスファン
   には酷評されることになるアルバム『DRAMA』を残す。そしてその後バグルズとしてのファーストアルバ
   ム『THE AGE OF PLASTIC』を発表、翌81年には『Adventures in Modern Recording 』というタイトルの
   セカンドアルバムを発表して解散。

    バグルズ以後のトレヴァー・ホーンはABC、ペットショップ・ボーイズ、マルコム・マクラレン、再結成した
   
イエス、自ら主宰したZTTレーベルからアート・オブ・ノイズ、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、プロパ
    ガンダなどをプロデュース。一躍時の人となる。最近はあまり聞かなくなったなぁなんて向きには、あの
    ロシアのお騒がせデュオ、
t.A.T.u. なんかもしっかりプロデュースしていたりするんです。(これは知らな
   かった)時代の寵児がズッと続いてる感じ。次から次へとヒットチューンを送り出しているスーパープロ
   デューサーのクセにバグルズでは永遠の一発屋扱い。これも実は確信犯的戦略だったのかなんて勘ぐ
   ると面白いんだけど。


    さて、聞けばトレヴァー・ホーンは今年2004年で芸歴25周年だそうで、11月11日にはロンドンのウェ
   ンブリー・アリーナで『Produced by Trevor Horn, a concert for The Prince's Trust』と題した記念コン
   サートが行われる予定だそう。かのバグルズの復活も噂されているらしい。このままワールドツアーな
   んてことはないんだろうが、この良き年に記憶が正しければ邦人ミュージシャンプロデュース第一号とし
   てかしぶち哲郎を大スイセンしたい。いったいどんなプロデュースをするのか非常に興味深いし、生まれ
   る作品のサウンドがどんなものになるのか、あらゆる点に興味がわいてくる。かしぶち哲郎もたまには
   プロデュースしまくられるというのも息抜きで良いのではないかと思うんだけど。

   
    トレヴァー・ホーン
    →
    ジェフ・ダウンズ(トレヴァー・ホーンと組んでいたユニット、バグルズのもう一人のメンバー)
    →
    ジョン・ウェットン(ジェフ・ダウンズはジョン・ウェットンらとエイジアを結成し『詠時感〜時へのロマン』を発表)
    →
    ロバート・フリップ(ジョン・ウェットンは元キング・クリムゾンのメンバー)    ↓
    →
    エイドリアン・ブリュー(エイドリアン・ブリューは現行クリムゾンのメンバー)
    →
    坂本龍一(エイドリアン・ブリューは坂本龍一のアルバム『左うでの夢』に参加)
    →
    かしぶち哲郎(坂本龍一はかしぶち哲郎のアルバム『リラのホテル』に参加)


    というわけで、トレヴァー・ホーンとかしぶち哲郎は深い絆で結ばれているのであります。

1.プラスティック・エイジ
LIVING IN THE PLASTIC AGE

   BUGGLES『THE AGE OF PLASTIC』
    PHCR-18759/ISLAND
2.ラジオ・スターの悲劇
VIDEO KILLED THE RADIO STAR
3.キッド・ダイナモ
KID DYNAMO
4.アイ・ラブ・ユー、ミス・ロボット
I LOVE YOU(MISS ROBOT)-
5.思い出のエルストリー
ELSTREE
6.クリン、クリン
CLEAN, CLEAN
7.アストロボーイ
ASTROBOY(AND THE PROLES ON PARADE)
8.モノレールのジョニー
JOHNNY ON THE MONORAIL

    VOL.3 おしまい

   ※文中敬称略
   ※text by 倉太割通(ブッチー総研主席研究員)
  ※2004.08.20 アップ       

 

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