三気建設株式会社 事業内容 植生工 チップ材吹付工法
チップ材吹付工法

チップ材吹付工法とは

法面保護工の一種で、従来の厚層基材吹付工における市販の基盤材の替わりに、伐採木を粉砕してできたチップ材を用いて吹付ける工法です。

道路やダムを建設するにあたっては、多くの木が伐採されることとなります。これまでは、伐採木の必要とされない部分は、野焼きや埋立てなどにより処分されてきました。しかし、環境問題が重要視されるようになり、野焼きは禁止され、一般廃棄物として処理しなければならなくなりました。

そこで、伐採した木をゴミとしてではなく、ひとつの資源として利用できないかと考え、粉砕してチップ化することにより緑化のリサイクル資源としようと試みたのがチップ材吹付工です。

このチップ材を緑化基盤材として用いることによって、山から出た伐採材をまたもとの山へ還すことが可能であり、自然のサイクルに組込むことができるのです。

チップ材吹付工法 特長

伐採木をゴミではなく、リサイクル資源として活用
野焼きが禁止されたため、伐採木を処理するには埋立地を確保するか、または焼却設備を用いなければなりません。しかし、チップ材として活用することで、もとの山へ還すことが可能となります。
チップ材の腐食により表土を肥沃化
チップ材は時間の経過とともに分解され、3~5年で土に還元されます。また、30㎜以下のチップ材であれば、腐食化が進む中で糸状菌などの発生により、チップ材同士が絡み合い、法面の安定化に効果があります。
草本の繁茂を抑制し、木本類の生長が良好
木本類の群生を造成する場合には、木本類の種子発芽が緩慢で成長が遅いため、発芽や生長の早い草本類によって木本類が被圧されて、成立が難しくなります。しかし、雑草抑制としての効果もあるチップ材を吹付けることにより、草本類の初期生長を緩やかにし、木本類の生長を促すことができます。
法面被覆効果により、保温性・保湿性がUP→霜柱発生防止
チップ材を吹付けた法面では、チップ材被覆による保温性・保湿性が認められます。法面侵食の原因の1つとして考えられる霜柱は、温度が0℃付近まで下がったときに発生しやすく、チップ材吹付工では霜柱の発生を防ぐことができます。

チップ材吹付工法 工程

チップ材吹付工法 施工例