しゃれた文句に振り返えりゃ、お国訛りのおけさ節

第六回アイヌ語弁論大会発表作品
2002.11/9 in shibecari

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真歌の丘の上、シャクシャインのチャシ(砦)跡から望む静内市街。シベチャリのチャシ跡に建つシャクシャイン像。1669年暗殺。左記シャクシャイン像台座。1972年の状態を再現してみた。

oripakEsaman hawas
「アイヌとアイヌ語の今に思う事」

会場の静内文化センター。静内の人達の作ったイタオマチプ(板綴船)も展示された。アイヌ語を話すEsaman。カンペ無しでそらんじたのは、弁論部門では一人だけだった。弁論大会後のアイヌ民族文化祭に出演した、カナダのスパクワス・スローワスの鷹踊。

pasekor iyayraykere(spacial sankus)
OTA=Mark=kamusiokkay=Mituru.
KAWAMURA=shinrt=eoripak=Ainu.
ASAHIKAWA Ainu LanguageClass.

Ainu language of the Ainu. by the ainu, for the ainu. Someday it comes, for the independence of Ainuspilit.

このページは、アイヌ語を先に大きく、日本語を後に小さく記述していますが、これは、私達の同朋が、日本の植民地支配によって日本語しか話せなくなっているとしても、私達アイヌにとっての第一言語はアイヌ語であるという考えに基づきます。ご理解下さい。



ku=ani anakne oripakEsaman sekor reyan aynu ke=ne.
tanto anakune nagoya machiya orwa ku=ekaru ne.

私は、名古屋から参りました、オリパク・エサマンという名のアイヌです。

repa etoko ta tan"itak=an ro"otta aynu-itak ani Short play(寸劇) ku=nukare.
3年前にも、アイヌ語を命あるものとして使いたいとの志から、このイタカンローで、寸劇調のアイヌ語を発表させていただきました。
第三回イタカンロー参加報告(MLpaetokpuyar) その時に発表したアイヌ語全文 財団の報告ページ

aynu=itak,an=kor itak,
ku=sinrici neno,ramma kane ku=eiwanke rusuy kusu ku=arikikki kane an.

私達の言葉であるアイヌ語を、先祖のように使いたいと思い努力していますが、

enuki korka,aynumoisir wa,
tu atuy oika,re atuy oika an=ehopuni tuyma mosit-ta,
sisam poro kotan ta sikun kuni p ku=ne kusu,
aynu-itak nakka,aynu puri nakka pirkano ku=eraman ka easkay somo ki.

今、私の住む町は、和人の街。
アイヌモシリより、2つの海を越え、3つの海を越え、人が飛ぶ遠い土地。
アイヌ語も、アイヌの慣わしも、多くを学ぶ事が出来ません。


ne-ambe kusu ku=itak rusuy ene ani hi.
tane wano aynuutari,aynu-puri nakka,aynu-itak nakka,ainu-ueomante nakka,pirikano yayepakasnu yakun
teeta wemkur tane nispane utar orwa nakka,wenkur toho ne utar orwa nakka,
sonno rammakorbe an yakune
epakasnu-saymon(examination/試験)kore ine aynuutari,epakasnu-saymon(examination/試験) onumposo yakun,
epakasunkun-nere wa kesto kesto monraykere wa ikor kore wa i=korpare ya.

北海道内にも、北海道外にも、私のような境遇の多くの「アイヌの子」がいる事をふまえ、提案したい事がございます。
アイヌの子弟の中で、アイヌの言葉や文化、歴史など、よく考え、本当に勉強したものがいれば、かつて貧乏で今裕福なものも、かつて裕福で今貧乏なものも、本当に努力したものであれば、等しく受けられる資格試験、推薦ではない資格試験ををもうけ、合格したものには、教師としての職を与えて働かせてやってほしいと思います。


ene=okay epakasnukur anakne、
aynusani an poro kotan ta nakka、aynusani an pon kotan ta nakka monrayke kunip ne na.

何故なら、そのようなアイヌのことを教えるアイヌの教師は、大きな街でも小さな町でも、アイヌとして生きたいと望む、アイヌの子孫の住む土地では、とても必要とされるものだと考えるからです。

tane Japanese Government(日本政府) ikor isam hawas,
FRPAC(アイヌ文化推進機構)otta monrayke tono nispa ka ene itak nankon-na.
今は、政府には金がないと聞きます。財団の人々もそう言うかもしれません。

tane aynu rsuy kuni p mep ta an?
kampisosi ne ya?

pancho utar epirikap(Public management museum/博物館) ne ya?
iworoKOUSOU(イウォロ構想ne ya?
今、アイヌが望むべきものは何なのでしょうか?
フルカラーの印刷物でしょうか?
行政主体の博物館でしょうか?
国家のプロジェクト・
イウォロ構想のようなテーマパークモドキでしょうか?

KUZUNO ekasi nekon ye a?
"itak anakune toy orwa aynu pa eaykap" sekor an be ne sekor ku=yaynu.

ここで私は、今は亡き葛野エカシの言葉を思い出します。
「土を掘れば、石器や土器は出てくるが、言葉は埋もれていない」私もそのとおりだと思います。

itak anakune aynu-yaynup sinrici ru ne.
neya pase kamuy,itak kasi kamuy turano okayan kusu
aynu-utari pirka monrayke uyna yakka pirka,sekor ku=yaynu.

言葉は人の考えや心の根幹を成すものです。
その重き神、言葉の魂と共にある事を通じて、多くのアイヌ達が仕事を得ることが出来たら良いと思います。


aynusani opitta aynu neno pirka okay hi pakno,
ku=yaykoyukar kor ku=arikiki kusune na.

いつの日か、全ての「アイヌの子」らが、わざわざ勉強する努力などせずとも、アイヌとして、ごくあたりまえに暮らせる時が、いつか来て欲しい。
それまでは、自らの足で立ち、学んでいきたいと思います。


このページは、アイヌ民族の生活と現在を考えるHP、Ainu puyarA上にあるページです。}{}{}{Ainu puyarA}{}{}{へ戻る {*}