ポンポン船を作ってみました。

きっかけは娘の夏休み工作で、「崖の上のポニョ」を観てポンポン船を作ろうと言うことに。
最初に作ったのはアルミパイプを曲げたコイル型エンジンの食品トレー船で、簡単に出来て確実に動作したので娘は大喜び。
でも嫁は「音がしない…」そう、ダイアフラム部が無いので脈動音が微かに聞こえるだけ。
それじゃあ、と色々とダイアフラム型のエンジンを試作したのですが、この時点で娘の手に負えるものではなくなってきて完全に私のプロジェクトに移行。
とりあえず適当な船の絵を描いてみます。

落書きした絵を元にShadeを使用して3Dデータ化。
今回はこのデータからどの程度まで実物にできるか試してみることにしました。
まずはShadeからIllustratorに図面として出力。

図面から各断面をプリントアウトして厚紙に貼り付けて切り出し。(今回主な材料は紙とアルミ)
接着して船体の骨組み完成。3Dで検討しているのでこのへんは簡単でした。

骨組みに短冊状のボール紙を2層貼りこんで形を整え、その上から補強と防水の為ガーゼをエポキシ接着剤で貼り付けます。
この頃から熱源をロウソクからアルコールランプに変えてエンジン脈動の安定化を図っています。
あと、この船のエンジンはアルミ空缶と5mmアルミパイプで出来ています。空缶から切り出したアルミ板を折曲げてエポキシ接着剤で組み立てていますが、接着箇所に水が貯まるようなレイアウトになっています。空焚きするとあっという間に壊れますw

熱量が格段に増加したのでキャビン後半は耐熱性が問題になってきました。
紙では耐えられそうもないので、アルミに変更します。
木型をこさえて1mmアルミ板を焼き鈍しながら叩き出します。初めての作業だったので表面が荒いですが、何とか形になりました。

キャビンの部品が揃ってきたので仮合わせ。
キャビン後半の熱抜きのためデザインを多少変更します。
窓も穴を開けたままにして排熱に役立つように。

最初に作ったアルコールランプの芯が高すぎてエンジンとの距離が取れないので作り直し。
が、注ぎ口と近すぎて気化したアルコールに引火!もっと火力を絞らないと…

ヨットではないのですが、船体断面が丸いのと上部が重いのでキールをつけました。
ブリキ板をハンダ付けして、内部には不要になったカッターの刃とかをエポキシ接着剤で充填し重量を稼ぎます。
置きにくくなったので厚紙で台も作りました。

かなり部品が揃ってきたのでサフで下地を作っています。
舵も付きました。アルミ缶を折り曲げてポリランナーを挟み込んで、船体の穴に差し込んでいるので一応舵がきれます。

手摺がつきました。100均の針金をハンダ付けして船体に接着しました。
アルコールランプも何回か試作してようやく決定。一番右が決定バージョンで、火力を絞って注ぎ口に引火しないように芯をかなり離しています

結局夏休みの工作には間に合いませんでした。というか100%私が作っちゃってるので意味無いですw
まあ、娘には気に入ってもらえたようで誕生日のプレゼントということになりました。
イメージ通りの喫水にする為、かなりバラストを積んでるので遅いです(^_^;)動画→