標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第294回]

●リード線折り曲げツールについて(補足)

前回、サンハヤトのリードベンダーというリード折り曲げ器具を紹介しました。
そのところで、「抵抗のリード線を折り曲げるときに使うと便利です」と書いたのですけれど…、ちょいと訂正です。

皆様に紹介しておいて、なになのですけれど、じつは私自身はこれ(リードベンダー)は余り使いません。
面倒臭いので、何も使わないで指先だけでちょいちょいと折り曲げてしまいます。
MYCPU80組立キットに使う抵抗は一般の市販品よりも少し小さいタイプです。
指で折り曲げるとだいたい2.54oの2穴分のピッチになります(約5o)。

私はそうやって指先だけで折り曲げてしまいますけれど、初めての方などでしたら、こういうもの(リードベンダー)を使う方がいいかなあ、と思ったので、前回ご紹介したのですけれど、そういう気持ちであらためて自分自身で試してみますと。
うーん、それほど変わらない、というかすくなくとも抵抗についてはむしろ指だけで折り曲げたほうが早い、ようですねえ。

ただダイオードは、抵抗よりもさらに小さいので、それについては、リードベンダーを使ったほうがきれいに折り曲げることができるようです。
でもまあ、わざわざ買うまでのことはないかもしれませんね。

うう。いっそ、紹介しなきゃよかった。
たまたま机の上にころがっているのが目にとまったので、つい、してしまった…。

組立説明書の続きです。

●[1]RESET及びCLOCK回路(4)
1−11.ゴム足の取付け
 
プリント基板の四隅と下辺の真中あたりの5箇所にゴム足を取付けるための取付穴(3.2mm径)があります。
図のように、基板裏に3mmのボルト、ナットを使ってゴム足を取付けてください。



●1−12.電源ターミナルの取付け(任意)

MYCPU80の電源は組立キットに付属しているACアダプタタイプの+5V電源を電源ジャックに接続して使いますから、ふつうは電源ターミナルは不要です(キットに付属している電源以外のACアダプタは絶対に使わないようにしてください)。
ただ、製作の途中で電流を計りたいと思っても、電源ジャックからでは計ることができません。
そのようなときには、電源ターミナルに電源を接続することで、電流を測定することが可能です。
ですから電源ターミナルは必要がない場合には取付けなくても構いません。
もし取付ける場合には、赤ターミナルを+5Vに、黒ターミナルをGNDに取付けてください。



電源ターミナルを取付ければ、MYCPU80組立キットに付属しているACアダプタ型電源以外の「+5V安定化電源」を接続することもできるようになります。

[注意]
+5Vの定電圧電源(安定化電源)以外の電源は絶対につながないでください。
ICが破損する危険性があります。

いろいろな家電製品に付属しているACアダプタは、たとえ+5Vという表示があっても絶対につないではいけません
家電品のACアダプタは定電圧出力ではなくて、通常は数V高い電圧が出力されていますから、最悪の場合ICが破損してしまうことになります。

実験用の可変出力型の電源も絶対につないではいけません
+5V出力にセットされていても、パワーON時に制御できない高電圧が出力されている可能性があります。
過去に可変出力型電源を接続したためにICが破損してしまったケースが何件かあります。

●1−13.電源ターミナルを使った電流の測定方法(1)

電源ターミナルを使って、電流を測定したいときに、下図のようにすることで、MYCPU80組立キットに付属しているACアダプタ型+5V電源を使っても、電流を測定することができます。
ACアダプタ型+5V電源はプリント基板に取付けた電源ジャック(J1)に電源プラグを接続して使いますが、その場合には間に電流計を入れることができません。
図のように予備の電源ジャックを利用すれば、電流を測定することが可能になります。
図はパネルメーターなどの電流計の接続例です。



[注意]組立キットの組立工程が進んでくると消費電流量も増加して、電源の条件もきびしくなってきます。電流計をつないだままで動作をさせると、電流計によっては測定値がオーバーしてしまうこともでてきます。
また電流計の負荷やその他の影響によって、MYCPU80の回路が誤動作してしまうこともありますから、回路の異常を検出するためなどのテストとして電流計やテスターを接続して電流を測定する以外には、電流計、テスターを接続したままにしないようにしてください。

[注記]電源ターミナルの利用方法を考えていたら、電源ジャックがもうひとつ余分にあると都合がよいということに気がつきました。
[第287回]の部品表も訂正して、電源ジャックの数量を2に直すことにしました。

●1−14.電源ターミナルを使った電流の測定方法(2)

下図はテスターを使った電流の測定での接続例です。



図のようにミノムシクリップを使うと手軽に測定ができますが、クリップの接触抵抗などの影響により、回路が誤動作する可能性があります。一時的に電流を測定するとき以外は、電源ターミナルにミノムシクリップを接続しての電源供給は行わないようにしてください。
2009.7.31upload

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