標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第307回]

●今回も前回に続いてGIMPです

前回は、Windows98にGIMPをセットアップしようとしたところ、「FATAL ERROR」が出て、そこでストップしてしまいましたが、よくメッセージを読んでみましたら、GIMPをセットアップする前に「GTK+」ランタイムなるものを先にインストールしておく必要があることがわかりました、というところまでお話しました。

そこで、まずはGTK+ランタイムのダウンロードにとりかかります。

●GTK+2 Runtimeのダウンロード

前回紹介しましたhttp://gimp-win.sourceforge.net/へ行きます。



画面右上のOld versionsをクリックします。
すると、↓旧バージョンの「書庫」にジャンプします。
旧バージョンの「インストーラー」ばっかりを集めたところのようです。



「余程の理由がない限り、最新版を使いなさいよ。でも最新版はここには置いてありませんよ」と、なかなかに親切です。
せっかくのご忠告なのでありますが、こちらさんは、その「余程の理由」がお有りなのですから、旧バージョンをダウンロードさせていただきます。あしからず。

で、このページをず、ず、ずーっと、下に行きますと、お目当てのGTK+ 2 Runtime Environment (version 2.6.10-20050823, for Windows 98/ME and NT4)がみつかります。



そこで、Downloadをクリックしますと。
ううう。ダウンロード、できません。
↓GTK+とGIMPのインストーラだらけのところに飛ばされてしまいます。



どうやらここで、捜せというご命令らしいです。
仕方がありませんから、このページをまた、ず、ず、ずっーと下の方まで見ていきますと、やっと下から2行目にみつかりました。



で、また、その「GTK+」をクリックしますと。
うわぁ。また、また、GTK+ばっかりが、ずらずらっと…。



表示された中から、やっとお目当ての、GTK+2.6.10−20050823をみつけて、クリックします。
すると、こうなります。



tarはちょっと扱いに窮するので、zipを選びます。
クリックしますと。



やっと、ダウンロードが始まりました。
ダウンロードしたzipファイルをLhacaなどで解凍すると、やっとインストーラが現れます。
いやあ。なかなかに、手間のかかることではありました。



●さっそくGIMPを使ってみました

GTK+をインストールしたあとで、再度GIMPのセットアップを実行したところ、今度はエラーメッセージも出ず、無事にGIMPがWindoes98マシンにインストールできました。

さっそく使ってみたのが、[第305回]でご披露いたしました、MYCPU80基板の画像の編集作業です。
すでに何回も説明していますように、MYCPU80基板はA3よりも大きいので、A3スキャナでもはみ出してしまいます。
一度では全体画像を取り込むことができません。
そこで、タテ、ヨコにずらしながら4回に分けて取り込みます。
そうやって取り込んだ画像をGIMPを使って1枚に貼り合わせようというわけです。

最初はJPEGで取り込んだのですけれど、編集を進めていくにつれて、どんどん画質が低下していってしまいます。
で、もう一度スキャナで取り込むところからやり直しです。
今度はビットマップで取り込みました。
BMPならば編集を重ねても画質は低下しません。

ですけれど。
ファイルサイズがばかでかくなってしまいます。
200dpi(ドット per インチ)、24ビットフルカラーで取り込みますと、A3サイズ1枚の画像がなんと33MBにもなってしまいます。
はたして、編集作業は、できますでしょうか?



GIMPで貼り合わせ作業中の画面です。
なんと33MBの画像を4枚開いても、軽々とスクロールしてくれます。
拡大、縮小も思いのまま、です。
画像を一番はじめに読み込むときは、少し時間がかかりますが、一度読み込んでしまうと、全部RAM上にバッファリングしてしまうようで、動きはいたってなめらかです。

上の画面は、一方の画像から切り取った部分を別の画像に一部を重ね合わせながら継ぎ足しているところです。
重ね合わせを確実に行うために、重ねる側の画像を半透明にしています。



ぴったり重ね合わせができたところです。
これだけの作業が、Windows98の上で全く支障なく実行できたことは、いやあ、じつに、嬉しいことです。
GIMPはすごい!

●で、ペイントなのですが…

うむむ。なんだかWindows98もまだまだ使えそうじゃ、ありませんか。
嬉しくなって、GIMPで編集して、1枚に貼り合わせた画像をペイントで開いてみました。
合成後のファイル(BMPファイル)は、なんと47MBになっておりました。
そいつをWindows98のペイントで開いてみましたら。
やっぱりエラーになってしまいました。
「メモリが不足しています」

やっぱり、ねぇ…。
ペイントを閉じようとしましたら、閉じられません。
再び「メモリが足りません」のメッセージが…。
なにをやってもダメ。
Alt+Ctrl+Deleteもダメ。
うむむ。こうなったら。
ハードウェアリセットしかありません。強制的にリセット、です。

やっぱり、いくらなんでも、このサイズのファイルはWindows98のペイントには荷が重過ぎたようです。
で。今度は、WindowsXPのペイントで試してみました。

そうしたら。
ピピピピピィーッ、けたたましいスピーカー音とともに、いきなり画面が真っ黒!
そのあとは、ピィッ、という音とハードディスクがガチャガチャいうのが交互に繰り返されて、画面は真っ暗なまま…。
うう。ハードリセットも利かない!

ちょいとぉ!いい加減にして欲しいなぁ。これじゃあ、Windows98よりもひどいじゃないのさ!
もう、これは、電源を落とすしかない!
ハードディスクよ、お願いだから、クラッシュしないでちょーだいねーっ。

再び電源を入れてみましたら、なんとか立ち上がってきましたけれど、途中でハングアップ。
で。また強制終了(今度はリセットスイッチが利きました)。

こんなことのあとでは、さすがにXPを誉める気にはなりませんけれど、それでもリセットを5〜6回繰り返していましたら、なんとか正常に起動するようになりました。
XPの自己回復機能はなかなかのもののようです。
だからといって、途中で、警告もなしに、いきなり、真っ暗なんて、あれは、許せませんぞ。

教訓です。
ペイントで巨大ファイルを開くのは、止めたほうが身のためです。

[以下は09.8.17追記]
あ。皆様にお見せするためにUPしました、[第305回]のMYCPU80基板の画像は、bmpからjpgに変換して、メモリサイズがbmpの4分の1ぐらいに落としてありますから、ご安心を(それでも13MBもありますから、やっぱり巨大ですよねぇ)。
念のために、Windows98のペイントで開くことができるかどうか、試してみました。

Windows98のペイントでも問題無く開けました。
…そうか。XPも試してみなくては…。

今度は、大丈夫でした。
WindowsXPのペイントでも、無事開くことができました。
2009.8.16upload
2009.8.17追記

前へ
次へ
ホームページトップへ戻る