トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第50回]
●試してみました
前回もお見せしました、この回路図なのですが。
ソースが浮いております。
普通はこんな使い方はしません。
これじゃあトランジスタの意味がありませんから。
しかし[第48回]で考察しましたように、問題のパルスが出力されるタイミングでは上側の2N7000は確かにそういう回路の状態に置かれていると考えられます。
これじゃあこのトランジスタはあってもなくても同じ、早い話が死んでるも同然。
とお考えのあなた。
頭で考えて、それで結論づけてしまうのは危険でありますぞ。
論より証拠と申します。
何でも実験して確かめてみることが肝要です。
ですので、もちろん、確かめてみました。
ご覧の通り、ソースはオープンです。
あ。
忘れておりました。
2N7000の端子接続図です。
2N7000とBS250とでは、ゲートは真ん中で同じですが、ソースとドレインの端子は逆になっています。
ご注意ください。
これが衝撃のスクープ写真です。
上側(CH1)は2N7000のゲートに入力した250KHzのパルスです。
下側(CH2)は2N7000のドレイン出力信号です。
ドレイン出力には負荷抵抗RL=1KΩを接続してあります。
このとき2N7000のソースは開放しています。
出力信号の状態が分かりやすいように、CH2の垂直軸を上に2V移動しました。
入力バルスの立ち上がりエッジではプラス側に細いパルスが出力され、立下りエッジでは逆にマイナス側に細いパルスが出力されています。
やっぱり犯人は2N7000だったのでした。
これは一体どうしたことなのか?
なぜこんな出力が得られるのでしょうか?
実はそれを解くヒントはずっと前のほうの回にちらりと出てきているのです。
その時点ではまさかこのような展開になるとは予想もしていなかったのですが、結果から考えますと、それがちょうど伏線になっておりました。
私は、突然それを思い出して、
「わかったぞ!
そういうことだったんだ!」
と思わず叫んだのでありましたが。
さて。
皆様は、おわかりになりましたでしょうか?
今回は時間がなくなってしまいましたのでスクープ写真をお見せしただけで終ります。
次回も別のスクープ写真をお見せする予定です。
トランジスタでCPUをつくろう![第50回]
2015.4.27upload
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