2026.10.29
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[新連載開始]W65C02マイコンボードの製作

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私としてはW65C02をさわるのは全く初めてです。何から何まで未経験です。さてどうなりますでしょうか。
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[第95回]



●EPROM消去器(10)出力側に電流制限回路を

ここ何回かはDCDC回路の入力側の電流制限機能を使ってきました。
しかしそれは[第93回]に書きましたように出力側のUVランプを保護するための電流制限ではありません。
入力側で電流制限をしたところたまたまその値が出力側でもほぼ良い値になったということで本来制限したいUVランプの電流を直接制限しているわけではないところにちょっと危うさを感じます。
簡便な電流制限回路がトランジスタ2個で実現できます。
実は最終的には蛍光管型のEPROM消去器のときと同じようにPICを使ったタイマー回路を組み込みたいと考えています。
蛍光管型の場合には交流駆動でしたので小型のリレーを使いました。
「27C256WRITER組立てキット[第7回]」に回路図があります。
今回は直流駆動ですからトランジスタが使えます。
300mAを流すことが必要ですから2SA720を使うつもりです。
それならそこにあと1個2SA1015を追加するだけで簡単に電流制限回路ができてしまいます。
下がトランジスタを使った電流制限回路です。

「Legacy8080用オプションボードの製作[第4回]」でこの回路について書いていますのでお読みください。
今回は300mAぐらい流したいと思いますので求める抵抗値は
0.6(V)/0.3(A)=2(Ω)
になります。
今回は1Ωの抵抗を2個直列にしました。
こんな感じです。

今時はブレッドボードなどを使う方が多いようですがこれぐらいはこうやってハンダ付けで作ってもそれほど手間はかかりませんし確実に動作します。
下はテスト中の写真です。

UVランプの左上で白と黄のミノムシクリップで挟んでいるのがトランジスタ回路です。
電流制限がかかって出力電流は270mAほどになりました。
DCDCの入力側では電流制限をしていませんので入力は1.1Aほど流れています。

ちょいとオーバーですけれどこの位はいいのでは。

単三乾電池×4本でも試してみました。


DC5V電源と同じぐらいの値です。


これで本当に電流制限ができているのかいなということでさらに試してみました。
UVランプの代わりに1Ωの抵抗を使ってみました。

DCDC回路の入力制限はかけていません。
+5V電源側は1.1Aほどでさきほどと同じ値です。
DCDC回路の出力電圧は少し下がって10.3Vになりました。
1Ω抵抗に流れる電流はちょうど300mAです。

トランジスタ電流制限回路が働いているようです。
出力電圧が10.3Vで負荷が1Ωですからまともに行けば10A流れる計算です。
DCDCもトランジスタも瞬時に焼き切れてしまいます。
あ。
でも電源のACアダプタは5V2Aですから実際にはそこまでは流れませんでしょう。
電源の方が先にダウンしてしまうかも。
実際にはトランジスタで組んだ電流制限回路がしっかり働いていますからご覧の通り出力は300mAで安定しています。
この状態で入力側は5V1Aですから5Wです。
出力側は10V0.3Aですから3Wです。
ざっくり考えてDCDC回路の変換効率は60%というところでしょうか。
まずまずといったところでしょう。

とそこまで書いてきて気が付きました。
トランジスタ電流制限回路は電流値をその値に押さえるために2SA720のエミッタコレクタ間電圧をコントロールしています。
そのときのW数を確認しておくべきです。

UVランプを接続した状態で2SA720のエミッタコレクタ間の電圧を測りました。
0.556Vです。
このときの電流は270mAほどです。
求めるW数は
0.556*0.27=0.15W
2SA720は500mA400mWですからこのくらいの値ならいけるでしょう。
あれ?
さきほどの1Ωのテスト。
アレはやばいのでは?
1Ωに300mAが流れるときの両端電圧は0.3Vです。
これは2SA720のコレクタ側の電圧になります。
そのときのDCDC回路からの出力電圧は10.3Vです。
抵抗2Ωの電圧降下は0.6Vですから2SA720のエミッタ側の電圧は10.3−0.6=9.7Vです。
すると2SA720のエミッタコレクタ間電圧は9.7−0.3=9.4Vです。
ここに300mAが流れていますから。
9.4×0.3=2.82W!
わあ。
いかん。
さっきはちょいと写真を撮っただけでしたがそのまま続けたら2SA720が焼損してしまうところでした。
あな恐ろしや。
注意いたしましょう。
UVランプ回路がショートしたらトランジスタ電流回路は破損してしまいます。

そうでした。
2SA1015のエミッタベース間電圧も測っておきましょう。

あれ?
ちょっと低い値ですね。
ここはシリコントランジスタの場合0.6Vから0.7Vのはずなのですが。
0.56Vしかありません。
0.56(V)/2(Ω)=0.28(A)
計算通りの値になっていますね。
トランジスタによって多少のバラつきはあるのかもしれません。

[第97回]に訂正記事があります。

W65C02マイコンボードの製作[第95回]
2026.10.29 upload

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