SNOOPY

No.19
ドーナツ
No.18
バレンタイン
No.17
宝石
No.16
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21世紀へ伝えたい宝物
      企画・制作 朝日新聞社

No.16 星

なんて美しい夜なんだ… 月は満月… …そして空には無数の星が… 「星焼け」にはもってこいの夜だね…
空想が大好きなスヌーピー。美しい星空が広がるその夜は、撃墜王フライング・エースに変身し、日焼けならぬ“星焼け”を楽しんでいます。
いま、私たちの多くは、星空をゆっくりと眺めることすら少なくなっています。それは、世界中の情報をクリックひとつで簡単に手に入れている半面、目先のことに追われ、物の見方が狭くなっているからかもしれません。その昔、先人たちは、星がもたらすわずかな情報を手がかりに、深い考察と豊かな創造力でその意味するところを読み解いてきました。船乗りは大海原のなかで星を頼りに航海し、農夫は星の動きから種蒔きなどの日取りを決め、偉大な学者は地球の自転や公転の事実を発見しました。このように先人たちの創造力の翼を広げてくれた星空は、いまも変わらず存在しています。
南の空にオリオン座が美しく輝く冬の夜。何百光年も、何千光年もはるか彼方にいる星たちと改めて語り合ってみると、私たちが抱えている悩みや不安、見過ごしている真実にも新たな光があたるかもしれません。