SNOOPY

No.19
ドーナツ
No.18
バレンタイン
No.17
宝石
No.16
表紙へ

21世紀へ伝えたい宝物
      企画・制作 朝日新聞社

No.17 宝石

パパは私のこと「二つとない宝石」って言うわ   賛成だね あなた私のこと好きみたいね、チャック?でもそれをはっきり口に出さないところがいいわ…尊敬するわ 「尊敬」か…ぼくにぴったりだね…ふう   なんて言ったの、チャック?モゴモゴ言わないでよ… 「君は二つとない宝石だよ」って言ったのさ   あなた私のこと好きみたいね、チャック?
ペパーミント パティは、父親とふたり暮らし。普段仕事が忙しい父は、娘の勉強や食生活にまでなかなか目が行き届きませんが、彼女を“二つとない宝石”と呼んだり、誕生日にバラの花束を贈ったり、折に触れて愛情を精いっぱい表現しています。
そんなペパーミント パティの父親と比べると、日本人の父親の多くは愛情表現が苦手。特に娘が成長してからは、照れや甘えから不干渉を決め込んだり、心配のあまり事あるごとに叱ったり。これでは、どんなに愛していても、気持ちは娘に伝わらないかもしれません。父と娘の難解な関係方程式を解く糸口。それは、短時間でも一緒に過ごす。彼女がアドバイスを必要としているときは、人生の先輩として広い視野から話をする。子供扱いしない。ときには互いに贈り物の交換をする。そんな日常のささいな積み重ねにありそうです。 欧米のストレートな愛情表現はできない。でも、宝石のような自分の娘が、幸せな人生を送ってほしいと願っている。それならば、私たちは私たちなりの上手な伝え方を考えたいものです。