ワインの歴史を簡単に!
新石器時代に古代人達はすでにワインを口にしていたその頃は
まだ「採取の時代」その後「栽培の時代」「貯蔵の時代」へ
と移って行きます。その当時はほとんどが薬として又、宗教
的儀式にも用いられ徐々に飲用としても広まっていく、それ
はほとんどの歴史を通じ、苦労を忘れさせ、慰めと勇気を与
えてくれる唯一のものでした。何千年にもわたって最高の贅
沢でした。人々のあがめる神でもあったのです。
メソポタミアからエジプト、フェニキア、ギリシャ、ローマ
を経てヨーロッパ大陸の内陸部へと広まって行きその後、全
世界へと広まっていく訳です。これほど歴史のある、色々な
物に影響を与えた飲料は他にないと思われます |
ワインの産地は?
ワインの産地すなはちブドウ栽培可能な地域は北緯30度か
ら50度、南緯20度から40度の範囲で栽培されます。そ
れ以外の地域ではほとんどブドウが育ちません主なワイン産
出国はフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガル
、ギリシャ、オーストリア、ハンガリー、南アフリカ、オー
ストラリア、アメリカ、カナダ、チリ、アルゼンチン、中国
、インド、ロシア、それに日本その他たくさんの国で産出
されます。 |
ワインの種類は? ワインは大きく分けて発泡性ワインとスティルワイン(無発 泡性ワイン)とに分けることが出来ます。発泡性ワインには フランスではシャンパーニュ、ヴァンムース、ドイツでは ゼクト、シャウムヴァイン、イタリアではメソードクラシ コ、スプマンテ、スペインではカヴァ、エスプモーソ、な どのワインがありますその他、弱発泡性ワインや微発泡性 ワインなどもあります。スティルワインにはみなさんよく ご存じの赤ワイン、白ワイン、ロゼワインがあります。そ の他に特殊なワインで黄ワインと言う100年以上も持つ ワインやシェリー酒、ポート酒のような酒精強化ワイン(フォ ーティーファイドワイン)などがあります。 |
ソムリエ(SOMMELIER)の起源に付いて 古代ギリシャ時代には神々への献酒の後の酒宴(シュンポシオン: すなわち現代のシンポジュウムの語源である)に祭し、ワインを準備したり検査を したり酌をする係がいた。これがソムリエとしての職業の始まりと考えられる。 中世に時代が移ると物資調達係(officier de Somme)の役人ができる貴族の若い子弟 がこの職に付いた。Somme(ソンム)とはSommier(ソミエ)を引く馬や牛のことを指す。 ソミエは4輪の荷車で、領主の生活必需品(飲料、食物、衣類等)を運んだ物資の調達係 にはもう一つの役目があつた。君主が暗殺されるのを防ぐため食物、飲料の全てを毒見 することに成っていた。そのソンムとソミエとがなまってソムリエと成ったとされている その後、華やかなルネッサンス時代へと入り物資調達係も洗練さが要求される事になる 1756年にレストランが作られるようになると現在のソムリエの基礎ができる。 1900年頃にはソムリエの人数がパリで特に増え黒い服を着、ボタン穴に金色のブドウ の房を飾った。またソムリエの職業が組織化された時代でもあった。 |
ワインに付いてのご質問、ご意見などは?
ワインに付いて疑問に思われている事、ワインに付いての情報などご意見をお寄せ
下さい、私はソムリエである前に料理人です。ただ単にワインだけを前面に押し出し
料理とのバランスを軽視する方がワイン通の中にも、時々おられ腹立たしく 感じる事があります。料理
とワインのマリアージュほど楽しいものは無いと思います。自分で選んだワインと
料理とがピッタシ合った時ぐらい満足感に浸れる事はありません。
ご自分の体験談でも結構です是非ご一報下さい
E-mail rtpb@alles.or.jp まで
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私が選んだ10月のワイン! '99.Crozes Hermitage Paul Jaboulet: 夜になるとやや秋らしくなって来ましたね!何かジビエでも食べながら赤ワインが飲みたくなります。そこで、おすすめしたいのが、クローズ・エルミタージュ
です。ジビエにピッタリのシラー種のアロマ、少し熟成に入ったブケです。
9月のワイン '00.Mercurey 1er Cru "Clos des Myglands" Faiveley. : そろそろ暑かった夏も終わってくれるでしょう、秋の入り口に差し掛かりこれからは赤ワインが美味しく飲める季節になります。
外観・色調はレッグス、ティアーズはやや遅めで粘性を感じ、ディスクは中庸です。色調は深みのあるガーネット、香りはラズベリー、フランボワーズ、スーリーズ、などの華やかな香りとバニラ、エストラゴン、
なども感じ取れる。アタックは柔らかで広がりは中庸、味わいはタンニン、酸、アルコール、甘味のバランスが良くおとなしく上品な初秋にふさわしいワインです。あわせる料理は「ウズラのロースト、スーリーズソース」
「鴨のオレンジ・ソース」などが合いそうです。 8月のワイン Retsina of Attica "Kourtaki" : 真夏の真昼にガンガンに冷やして飲む ”レッチーナ”は最高です。皆さんご承知のギリシャワインです。ギリシャの伝統的なワインで松ヤニの香りがするワインです。
くせがあるので最初は少し抵抗があるかもしれませんが、馴れるとかえって病みつきになってしまいます。パスティースを初めてのんだ時もそうでしたが、今年のように蒸し暑い日が続くとなぜか飲みたく
なるワインです。どちらかと言えば男性好みのワインかも知れません。古代ギリシャ人にも愛飲されたレッチーナ一度お試しを・・・仔羊料理とは抜群のマリアージュです。特にムサカなどは良いと思います。
私は個人的にメザシをかじりながら一杯飲むのが最高です。
7月のワイン
'98.Sancerre Cuvee Prestige Blanc : 空梅雨で蒸し暑い日が続くこんな日は赤ワインより白ワインの方へ手が伸びてしまいます。外観はグリーンかかった淡い麦藁色ディスクはやや厚めでレッグス・ティアーズもゆるやか、
しっかりしたアルコールが察知できます。香りですが柑橘系の果実、グレープフルーツやさわやかなライム、青リンゴ、それに青い草ハーブを感じます、他に石灰岩のようなミネラル香もキャッチできます。アタックや広がり
ですが非常に柔らかで口中に華やかな香りが広がります、その尺度は中庸です。味わいですが心地よい酸味、しっかりとしたアルコール、ほのかな甘味と少し後口に苦味を感じます。バランスは非常によく余韻は8〜9秒
でした。総合的に言って品のあるワインでブラインド・テストをしたらブルゴーニュのシャルドネと答える人もありそうな良いワインでした。 6月のワイン
Cremant d'Alsace "Leon Beyer Brut" : 2ヶ月程このコーナーの更新をさぼってしまいました。今年もうっとしい梅雨の季節がもうすぐやって来ます。
この時期は爽やかな発泡性ワインが飲みたくなります。このワインは少しグリーンかかった淡い麦藁色で、きめ細かい気泡が口の中に広がり清涼感あふれます。
香りはグリーンなイメージの森林を思わせる爽やかさ、柑橘系の果実、ハニー、ミントをはじめとするハーブを感じます。
アタックは柔らかですが、しっかりとした酒質を持っています、ブリュットですがほのかに甘味を感じアフターにはグレープフルーツの房を被う白い皮に似た苦味も感じられます。
蒸し暑さを吹っ飛ばす清涼感が心地良いワインです。 4月のワイン
'88. FRANKEN Weincut Zehnthof Theo Luckert "Silvaner Kabinett trocken" : 何年ぶりかにフランケンを飲みました少し古いヴィンテージでしたが、非常によく熟成していてグラスへ注いだと同時に
ブルゴーニュ・ボーヌの白ワインを思わせるナッティーで香ばしい香りが立ち込めて来ました、アタックは柔らかで広がりは中位、ドイツワイン独特の土の香りとでもいいましょうか、古里にでも帰ったような
気分にさせられるワインでした。やはりフランケンはシルヴァーナー種が一番ですね!それにドイツワインの熟成したものはブルゴーニュのワインのように感じられます、皆さんもご自分で大切に保管し熟成させた
ドイツワインを何年か後に試されてはいかがですか?
1月のワイン
'96.Pommard La Combotte Domaine Cyrot-Buthiau : 少し青味を感じる濃い紫色ポマールらしくタンニン分はリッチ、若々しさを感じるタンニンはさほど荒くなく柔らかである、少し敬遠気味だったが、果実味豊かでザクロやプラムなどを感じさせる。ヴォルネーまではいかずともそこそこ飲める良いワインだった。 12月のワイン
'96. St-Emilion Declasse de Ch.Cheval Blanc. : Ch.シュヴァル・ブランの造るこのワインはブラック・ベりーなどの果実味が凝縮されておりアタックの柔らかさはメルロー種の持つ柔らかなタンニンと酸、アルコールのバランスのとれたワインで、いま飲むのに丁度良いリーズナブルでおいしいワインです。 11月のワイン
'97. Chevaliere Grande Reserve Vin de Pays D'oc . : このワインはシャルドネ、マルサンヌ、ヴィオニエ、の混醸ワインです。このドメーヌはV.D.Q.S.やA.O.C.になれるだけの実力を持ちながらも、あえてヴァン・ド・ペイにこだわり造り続ける頑固な醸造家です
濃い黄色の色調、ディスクは厚くレッグス、ティアーズもゆっくりとしている、アルコールのリッチさと粘性がわかる。ナッティーでバターのようなオイリーさそこにグレープフルーツなどの柑橘系の心地よい香りがキャッチできる。アタックは柔らかだが、ボデーの厚味
は感じ取れるバランスのいい、良いワインだと思う、何かブルゴーニュの素性のいいワインのようだ真夏よりも秋から冬にかけて美味しく飲めるワインです。是非お勧めします。 10月のワイン
'96. Morey-Saint-Denis 1er Cru "Les Monts Luisants" J.Faiveley : 秋が近づくと赤ワインが恋しくなります、”モンリュイザン ”は何か男心をくすぐるような、「熟女タイプのワイン」と感じるのは私だけでしょうか
ブラックチェリー、プラム、などの熟れた果実の香りその他に土の香り、控えめで柔らかいタンニン、なんだかエキゾチックなワインです。 9月のワイン
'98.Meursaut Albert Grivault. : 暑い夏にも爽やかな香味のムルソーです。クリアーで淡い麦わら色、ベースにグリーンが感じられます、レッグス、ティアーズ、もゆるやかでディスクも厚めです。
爽やかな柑橘系の香りミントも少しキャッチできます。ミネラル香、ハニー、バター、ナッティーな香りも感じられますが、まだつぼみが開ききっていない若々しさを持っています、アタックは柔らかく
香味が広がってゆきます、酸、アルコール、甘味、のバランスが非常に良く上品さを備えており、アフターは8ー9秒です。ムルソーと言うと樽香の利いたワインを想像しがちですが、このワインは
樽香の少ない若々しくて爽やかさを持った、非常に珍しいムルソーでした。 8月のワイン
"Cremant de Bourgogne Blanc Brut PARIGOT & RICHARD" : 真夏に一杯のオアシスと入った感じのヴァンムースです、淡い麦わら色で非常にクリスタルな状態です、ディスク、レッグス、は普通です、
森林浴でもしているようなベースにミントをわずかに感じますそれに柑橘系の特にレモンや夏みかんを思わせます、バニラ、ハニーやわずかながらバターを感じます、一般的なヴァンムースに感じるイースト香はあまりキャッチできません、アタックも爽やかで広がり
は中程度、アフターの切れも良く暑さを癒してくれます、来月早々友人達とジャズの野外ライブに行く予定にしております、その時は一本もって行こうかと思っております。 7月のワイン
'98. Bourgogne Aligote Henri Potinet : 蒸し暑いこの時期にピッタリのワインです、友人に以前いただいてあったのを思い出しかなり冷やしてから飲みました
グリーンを基調とした淡いレモンイエロー、ディスクは普通、レッグスはやや遅め、爽やかな柑橘系や白い花の香り、少しバニラも感じます、アタックは小さく刺激的
味、香りの広がりは口一杯に広がりスーと消えてしまいます、余韻は5ー6秒です、しかし口の中のさっぱり感が今の時期にぴったりです。
これから旬のマダカそれが大きくなったスズキの塩焼きをレモン汁で合わせたらシンプルで良いと思います。ソースのある洋風より和風の方が個人的には好きだし良くあいます。 6月のワイン
Cremant d'Alsace Blanc de Noir Krossfelder : めずらしい発泡性ワインです、非常にクリアーな淡い麦わら色 Noir から造られたワインはピンクかかつた
色調のワインが多いですが、このワインにはその傾向はあまり見られません、しかし香りはホンワカとしたスーリーズやベリーのかすかな香りがキャッチできます
味わいはボデーもある程度、シッカリしていて飲みごたえのあるワインです、酸のバランスも良くギスギスしたところは全くありません、気泡も長時間続きます丁度
湿気の多い蒸し暑い日に試飲しましたので特に美味しく感じたと思います。やはりアルザスのワインは人をうらぎらないですね! 5月のワイン
'98.Villa Angela Chardonnay : ややグリーンかかった薄い麦わら色、非常にクリアーである。思ったより粘性がありアルコール分もしっかりしている。
非常にフレッシュで森林のような爽やかさ青い果実をほおばった時のはじけるみずみずしさを感じる、少し微発泡の感触がある、シャルドネらしさもある多少
感じる事が出来るがセパージュをどうこう言うワインではないと思います、これから夏にかけて気軽に楽しめるイタリアぽいワインです、合わせる料理は
きりっと冷やして一夜干しのいわしなどをあぶり焼きしたものや大アサリなどの残酷焼きなどに良く合うと思います。リーズナブルないいワインでした。
4月のワイン
'96. Chateau Des Eyssards Bergerac Rouge : 第一アロマはロワールのカベルネ・フランを連想させる植物的(春菊の茎を折った時の香り)な香り、しばらくすると
スグリやカシスなどのフルーティーな香りが支配する、アタックは柔らかボデーはミディアムタイプ、タンニンも質が良く程よい酸とのバランスから上品なワイン
に仕上がっている、熟成は今始まろうとしている2、3年後に飲んでみたい、とても気に入ったワインです。
3月のワイン
'97. Pouilly Fuisse Levroute Vieilles Viignes : 樹齢50年のブドウ樹より収穫されたブドウ果実、それも収穫時期を1ケ月遅らせたドイツで言う
シュペトレーゼのようなものです。プュイフィッセとは思えない重厚さが印象的、濃い蜂蜜を思わせる香りと熟した柑橘系の心地よい香りと、あと少し
バターぽい香りとオイリーな感触、とても97年とは思えない少なくとも7ー8年は経過したワインのようだ、アルコール、グリセリンもリッチである
やはり合わせる料理は甲殻類のクリームソース系、特にグラタン系が合うのではと思います。
2月のワイン
'97. CONDRIEU TARDIEU - LAURENT : ピーチ、アンズ、オレンジなどネクターな香り、少し樽香を感じます。アタックは辛口で酸味が柔らかく、ふくよかなボデーがあり
今までに飲んだコンドリューの中ではかなり酒質のしっかりした香りも豊かなワインでした。個人的にすごく好きなタイプのワインでした。
1月のワイン
今回は数多く飲みましたので、コメントは省略させていただきます。下記は正月用の私の為のワインリストです。 * Cuvee Dom Perignon Blanc Vintage '92 . *'97. Alsace Riesling Hugel . *'98. Chablis Saint Martin Domaine Laroche . *'96. Cote de Beaune Les Monts Battois Domaine Cauvard . *'96. Beaune Clos des Mouches Joseph Drouhin . 以上友人と楽しくグラスを重ね一つ一つのコメントができない状態になってしまいました。
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