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日付 映画名 映画館 感想
2002年12月 マイノリティリポート 宝塚会館 トム・クルーズ。スピルバーグ監督。SF映画の面白さが一杯。予知能力者による犯罪予防の未来設定。2050年の未来は犯罪がなくなっている。それが3人の予知能力者による。未来にしては機械でないところがこの発想の目新しいところ。細かいところを除いて面白い設定である。
ジョンQ 宝塚会館 移植手術は誰でも出来るわけではない。それは金持ちだけ。広島の町でも紙屋町で募金をしている人がいる。日本で出来ない手術をアメリカでしようとすると大変な金がかかる。医療と人道は何時でもどこでも大変な問題を抱えている。今回は病院をのっとる事件であるが、不思議ではない最近である。
ハリーポッター2 スカラ座 相変わらずの冒険物。2作目として安心して見る事ができる。原作がこれだけ売れれば作るほうも見るほうもイメージがすでにあり設定が楽である。かつての淀川さんの「冒険活劇」にピッタリ。魔法には夢がある。大人も子供もそこに夢を見る。
ラストキャッスル マイカル キャッスルの城のイメージから、舞台が監獄になるとは思わなかった。砦のイメージを看守と周りの塀で表現する。アメリカの戦争のヒーローが投獄される。今回の敵は看守の親分。犯罪人を統一して戦争を仕掛ける。在りそうでなさそうな話。ヒーロー物としてはなかなかのもの。盛り上げ方がうまい。
バスを待ちながら 映サ294回例会 ’00年キューバ映画。
キューバの田舎のバス停での出来事。待っても待ってもバスが来ない。そこでの待ち人の人間模様を描くコメディ。おおらかさは民族性を感じさせる。それにしても、待ち時間ではなく、待ち日になるのは、すごい設定をするものである。
2002年11月 たそがれ清兵衛 松竹名画座 50人扶ちの下級武士。ばあさんと二人の子持ち。妻は死んで無し。生活はお城勤めから帰って内職をしてやっと食べていける。たそがれ時にまっすぐ家に帰るから「たそがれ清兵衛」と人にゆわれる。広島で最後の開演時間に間に合う。満員である。久しぶり、補助席が出る。現代のサラリーマンの憂いを唄う。と言われただけでこれだけのお客が入る。現金なものである。でも確かに涙の出る映画であった。なんとなくホロリ。
チェンジングレーン 宝塚会館 人生の分岐点。人にはそれぞれ星の数ほどの人生がある。それがたった一つの交通事故からというのはめったにないだろう。一人は弁護士、もう1人はトラブルメーカーと呼ばれている男。二人がであった、偶然の時間、それが人生の分岐点となる。現実でももしかしたらそれのくり返しかもしれない。
9デイズ ルーブル ポータブル型(アッタシュケースにはいる)の原子爆弾。テロリストとこの原爆の取引が主題。最近の話題らしい。宅急便で送れる、というのが恐怖を覚える。心管はセキュリティのあるコンピューターではあっても、これだけでは安全な感じはしない。ミサイルが飛んでくる時代。地球はそれだけ小さいと言うことかもしれない。
ロード・トウ・バーディション 宝塚会館 ギャング映画。主人公は地域のボスの一の子分。実力も人気も兼ね備えている。ある時ボスのバカ息子が事件を起こす。その影響で妻子を殺される。残った息子を連れて復讐を誓う。カポネの時代のため画面はセピア色。子供のために命を掛ける。どの時代でも共通な気持ちである。
2002年10月 サイン 宝塚会館 UFOから宇宙人まで出てくる。サインの言葉の印象は、暗示を連想する。ここではそのような雰囲気ではなく、宇宙人来襲の進め方である。ナスカの地上絵ではロマンがある。そんなSF的な捉え方も一つの手法と考える。恐怖映画的な作りには少々残念なところがあった。
抹殺者 朝日会館 「THE BODY」の原題の方がピッタリくる映画である。発掘で出てきた骨がキリストかどうか調査する。現地がイスラエルとしての舞台の展開は宗教の深さを見せてくれる。我々無宗教に近いものは展開しか分からない。このテーマ、キリスト教徒はどう考えるのであろうか?
ジャスティス ルーブル 捕虜収容所内部での裁判。不思議な響きがある。ドイツで、監視する方、される方の心理戦。捉え方が見事である。日本では捕虜の扱い方、考え方がまるで違う。国際的に、というのは難しいことである。
アバウト・ア・ボーイ 朝日会館 1人の少年を中心に学校と家庭生活が繰り広げられる。いじめられる学校。自殺未遂の母親との二人暮し。その中に1人の男が巻き込まれていく。生活感のない、女を引っ掛けることを生き甲斐にしているだけの男。人間、1人より大勢の方が楽しい、それがテーマ?
山の郵便配達 映サ 293回例会 中国映画、1980年代を設定。山の中を歩いて郵便配達をする仕事。自分の息子に仕事の引き継ぎをするために、初めて一緒に出かける。2泊3日の配達。何十年も続けてきた仕事の誇りと、息子への愛情、また逆に息子から見た父親への愛情。事件は何も起こらないこの旅は、それだからこそ、ほのぼのとした情愛を感じさせてくれる。
2002年9月 竜馬の妻とその夫と愛人 スカラ座 三谷幸喜、原作、脚本。素晴らしい喜劇である。特に二人の掛け合いが面白い。木梨と中井貴一の漫才である。これは演劇のテンポである。竜馬とその妻は単なるネタである。セリフと動きでドラマを進める。三谷さんがワンカット出てくるのはどうでも良いけれど。
インソムニア スカラ座 テーマが難しい。刑事物、推理物、内部告発、殺人、少女暴漢。いろんなテーマを盛り込んでいる。アメリカでのスーパー刑事の素顔、これがテーマかもしれない。ひとつの事件を解決していく過程で、犯人と刑事との心理的な戦いが面白い。
トータル・フィアーズ 宝塚会館 30年前の原爆をアメリカで使用する。アメリカとロシアを戦わそうとする、闇の組織。活躍するヒーローはCIAの文書官。テンポがある。アメリカ本土で仮にも原爆を使用するところが、リアリティがあって引きつけるところがあるのであろう。テロ事件で騒動する現代。何があっても不思議でない世の中である。
ル・ブレ 朝日会館 カーアクションでのうたい文句。砂漠での車のレース。アクションシーンが少々物足りない。うたい文句の割に、アクションが少ない。笑いを誘う、ドタバタの方が多い。なかなか単純で笑わせてくれる。ここまで単純なのも良いね。
バイオハザード 東洋座 ゲームの映画化。生き残りを掛けた、サバイバルアクション。作られた世界のためか、悲壮感はない。動きのあるゲームにはアクションの面白さがあった。このようなゲームアクションは今後も増えそうな予感がする。
2002年8月 オースチンパワーズ 名画座 自分の笑いの起源は落語(それも、ラジオで)だと思う。落語での落ちにはそれなりの仕掛けがある。そんな繊細なところが好きである。
この映画はどたばた喜劇。チャップリン等につながる。それにしても笑えない。どこかの笑いへの掛け違いがある。よくあるシチュエーション、ケーキを顔にぶつけて、みんなで大笑いをする。まだそんな罪のない悪戯の方が面白い。
トンネル サロンシネマ 西ドイツから東ドイツへトンネルを掘る。何年か前にこのベルリンの壁が壊されるのを見ているが、このドラマはその壁が出来たときから始まっている。同じ人種でのこの壁は辛いものがある。戦争はこのようなむごいものを作り出す。現在は南北朝鮮を思い出す。まだ戦後にはなっていない。ここは何時統一になるのであろうか?
スターウォーズ エピソード2 アルパークシネマ スターウォーズらしくて面白い。CGの編集が1年半。それに比較して実写の編集は2ヶ月。それだけ映像に金と時間を掛けている。SFものは何時見ても夢を感じる。今後このシリーズもどのように変化していくのか楽しみである。
タイムマシン スカラ座 19世紀から80万年の未来に飛ぶ。
主人公は最愛の人を生き返らせるためにタイムマシンを作る。なのにその時のシチュエイションは変えれても違う形で彼女は亡くなってしまう。運命と呼ばれるものか?その答えを探しに彼は未来に旅立つ。SFファンタジーとして面白い。結局は夢探しのような気がする。
2002年7月 海辺の家 名画座 ひとつの作業をみんなでやると連帯感が生まれる。これが親子だとなおさらである。癌を宣告された父親が不良の息子と対峙する。家を建てることにチャレンジする。離婚が当たり前のアメリカ社会。家族がばらばら。子供だけでなく大人までも、この共同作業に没頭するのは、現在だからなのかもしれない。
ニューヨークの恋人 朝日会館 メグ・ライアンはいつもかわいい。
時空を超えて知り合う男女のラブストーリー。19世紀の男爵が現在の女に恋をする。彼はある男の介在でタイムスリップしたのである。タイムマシンもないのに可能になるところが凄い。女性が星の王子様あこがれるのは何時の時代も同じようである。
メンインブラック2 ルーブル 地球は宇宙人だらけ。
一般の人が知らない設定にしては、宇宙人は一杯いる。MIBでは入国検査をしている。まるで空港のよう。今回宇宙人を取り締まる2人は前回と同じ。スーパーマンである。お笑いも良いが、なんだか「ゴーストバスター」に似ている気がする。