映画

感想 02年下期 02年上期 01年下期 01年上期 2000年下期 サークル案内 広島映画案内 表紙へ

感想

日付 映画名 映画館 感想
2003年6月 ソラリス ワーナー・マイカル 惑星ソラリスの不思議な出来事。事件と云うより、生と死を見つめた哲学。自分の一番身近な人間が(それも死んだ人)突然現れたら。SFだから描ける不思議なテーマ。
ザ・コア 宝塚会館 地球のコアは自転している。これが止まったら磁場が崩れて、次には地球が崩壊する。すごい発想である。止まったコアを動かすための対策も凄い。地球のマグマの中に潜り、爆発の反動で回転させてやろうという。SFだね。ドラマは宇宙ロケットのタッチに似ている。
マトリックス 松竹東洋座 映画放映の前の週末に1作目をテレビで流す。どんな内容であったかをやっと思い出す。派手なシーンしか覚えていない。今回もこのマトリックス独特の映像で楽しませてくれる。映画の最後に3作目の予告編を流す。立派な商魂である。
めぐりあう時間たち 松竹名画座 三つの物語が同時進行する。いずれも女性が主人公。50年ぐらい時代も違う。共通は恋愛。映像が次々変わるので余所見ができない。テレビでは分かりにくいところはナレーションを流すことがある。時代が変わっても恋愛は不変のテーマ。
ロジャー&ミー 映さ第298回例会 1889年アメリカ映画。監督、マイケル・ムーア。リストラの風が吹くGM社。会長のロジャー・スミスに挑む。ドキュメント。カメラの視線が面白い。何故工場を閉鎖するのか、庶民の疑問にカメラを向けていく。
2003年5月 8マイル 宝塚会館 ラップが生活に浸透している。若者の夢は成功して町を出ていくこと、ここはデトロイト。白人ラッパー、エミネムの半自伝、サクセスストーリー。音楽で成功することの出来た主人公の夢に、みんなの夢が重なっている。ソウル、黒人の音楽のイメージがラップに繋がっているような気がする。
シカゴ 松竹東洋座 ミュージカル作品。タモリがよく言っているように、我々日本人では理解できない不可思議さがある。それでも昔感動した映画では、サウンドオブミュージックがある。これを見たごろはまだ純真だったのか?今回のショーガールの世界、芸能界に引かれる人は必見かも。
X-MEN2 宝塚会館 超能力を持った人間をニュータントと呼ぶ。1作目よりパワーアップしている。最初に首相官邸を狙う犯人はテレポーター。SFファンとしてはおなじみの能力。2作目として物語は1作目の続きと云う設定。次はもっと新しい展開を期待する。
ベッカムに恋して シネツイン 舞台はイギリス。インドの女の子がサッカーに挑戦するサクセスストーリー。サッカーへの情熱、マハラジャ風音楽、インドの家庭、恋する乙女の物語は楽しめる。最後にベッカムがちょっと写る。これはサービスか?サッカーの物語なのだから少しはこんなことがあっても良いのかも。
2003年4月 デアデビル 宝塚会館 目が見えなくて、昼は弁護士、夜は正義の味方。凄い設定である。アメリカの漫画が原作だからか、スーパーマンに思える。それともバットマンか、スパイダーマンか。アメリカンヒーローの姿、良く似ている。
酔っ払った馬の時間 映さ297回例会 2000年イラン映画。イラン、イラクの国境。山岳地帯に住むクルドの子供達の生活を表す。密輸品を持って山越えをすることが仕事。両親を無くし、稼ぎ頭が13歳ぐらいの次男、というところが凄い。イランの生活を目の前に感じる映画です。
スタートレック・ネメシス 宝塚会館 懐かしい、エンタープライズ号。この宇宙船の姿はSFファンを引きつける。ドラマは今流行りのクローンがテーマ。かつての主人公達がいないのが残念。エポックたちの活躍が思い起こされる。
ボーリングフォーコロンバイン サロンシネマ ドキュメント、ペーソスが十分効いていて面白い。今回のイラク戦争を視野に入れ、アメリカの銃の問題を突きつける。アメリカでは銃による事件が多い。隣のカナダでは同じだけの銃が家庭にありながら事件が少ない。その理由は?例えばカナダでは家に鍵を掛けない。それがアメリカでは敷地に入っただけで撃ち殺されることもある。アメリカの監督がインタビュー形式で淡々と進める。
チャッチミーイフユーキャン 宝塚会館 16歳の少年が、ある時は飛行機の操縦士、ある時は医師、ある時は弁護士。資金は小切手詐欺から始まる。現金を扱わないアメリカ社会の天才的詐欺となる。少年が行うところが映画的。予告編より本編のほうが面白かった。ふざけたところより詐欺の手口に爽快さを感じる。
2003年3月 レッドドラゴン 宝塚会館 ハンニバルシリーズ。殺人鬼は牢屋の中からでも人を殺すことが出来る。恐怖を前面に出しているが、謎解きドラマに仕上がっている。
007ダイ・アナザー・デイ ルーブル 相変わらず格好良い。007ならではのアクションあり、新兵器あり。今回は透明になる車、人工衛星のレーザー、DNAの組換えによる人間の変身。多彩である。戦いの舞台は北朝鮮。この格好良さは男性が好むものかもしれない。男性というより、男の子が。スパイは007ではスパーマンなのだから。
タキシード 朝日会館 ジャッキー・チェーン。このタキシードを着るとスーパーマンとなる。発想が面白い。相変わらずのジャッキーのカンフー。楽しめる。テンポが良いのだろう。
ビロウ ワーナー・マイカル 第2次世界大戦中の米潜水艦のドラマ。敵の船を沈め次の戦地に向かう途中、指令は「救助へ迎え」というもの。その現地で3名の人を救助する。1名は女性で不吉な序章の幕開けとなる。推理立てと成っている。映像はスリラー風。潜水艦は閉鎖された空間のためドラマになりやすい。緊張感は面白いものがある。
2003年2月 ロードオブザリング2 スカラ座 二つの塔。闇の勢力と人間との戦いに突入する。2作目のため、安心感アリ。3時間の長さも退屈は感じない。冒険活劇は夢があって面白い、となっているのか。1万人のエキストラも迫力アリ。相変わらず、リングは活躍しない。何のためのリングか。ここだけは不思議。そしてまたドラマは続く。いつ終わるのかな?
トランスポーター 松竹名画座 車での運び屋。何でも、秘密に、時間通り、確実に顧客の期待にこたえる。ここまでは格好良い。007も顔負けのアクション、カーチェイス。空手かマーシャルアーツか。格闘もそれなりに見ごたえアリ。でも少々惜しい。最後までその格好良さが続かなかった。
戦場のピアニスト 宝塚会館 感動できます。ピアニストはただの庶民。戦争を当事者でなく、庶民の目で捕えた見事さがある。戦争になると一般市民は逃げるしかなくなる。そんなものだろう、本当は。主人公のピアニストも生き延びることが出来たのは芸術を認めてくれた人達ではあるけれど、格好良く戦うことなんかできなかった彼。今イラク問題の真っ最中。単なる意地だけで戦争なんかしてほしくない。
ボーンアイデンティティー 宝塚会館 「暗殺者」の映画化。記憶を無くしたCIAのエリート。任務の途中で記憶をなくす。それから自分探しのドラマが始まる。テンポがあり007張りで面白い出来です。
2003年1月 オールド・ルーキー 松竹 少年野球の監督がメジャーリーグのプロテストにチャレンジするアメリカンドリーム。テキサスでの片田舎の平和な生活。その中でも、かつてプロであったころの思い出があり、夜には誰もいないところでピッチングの練習をする。その肩は手術した傷が残る。現役のときは130k台のスピードであったのに何故か150kを超える投球になっていた、というのが伏線。感動できます。30歳を越えるルーキーです。
K−19 朝日会館 40年前のソ連の原潜。最新設備のはずが上層部の無理な日程で完全でない状態でテスト航海に出る。これが原潜というところがミソ。他の船ならば単なる事故も、水が入る、速度が遅い等のトラブルで済むところが、この船では事故があれば原爆にもなるかもしれないという恐ろしさがある。ドラマは艦長を中心に盛り上がりが十分にあった。
ギャング・オブ・ニューヨーク ルーブル レオナルド・デカプリオ主演。大作と言うことで前もってのコマーシャルが多かった。19世紀の終わり、ニューヨークの激動の時代を描く。移民で成り立つこの国、ヨーロッパから渡ってきた船を降りるとその場で軍隊に勧誘される。すぐに他の船に乗せられて戦地に送り出されるのには笑ってしまった。物語はネティブアメリカと移民アメリカの抗争を主流とする。壮大な叙事詩、ということになっているが、物語の面白さがない。アメリカの人であれば感動するのであろうか。