トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第331回]
●トランジスタロジック回路組立キットTR00+02+08
バイポーラトランジスタ版のトランジスタロジック回路組立キットについて最初に書いたのは昨年5月でした。
そこで紹介したキットについては前回までで一通りの説明を終わりました。
しかし実は昨年5月には紹介していない組立キットがまだあと何点かあります。
当初は昨年5月に書いたのが全てだったのですが、その後にこんな組立キットがあってもよいのでは、と思いついて作ったキットです。
そのうちの1つが今回紹介するTR00+02+08組立キットです。
その名の通り1枚の基板にTR00とTR02とTR08の回路が1回路ずつ載っています。
TR00もTR02もそしてTR08もTTLICと同じように1枚の基板に4回路搭載しています。
それぞれが4回路もあればちょいとしたロジック回路を組むことができると思います。
しかしそういう目的とは別に、とにかく色々なロジック回路をトランジスタで実現したものをとりあえずは作ってみたい、動作させてみたい、というようにお考えの方もみえるかと思います。
同じ回路は1回路でよいので、異なる回路をそれぞれ1回路だけ1枚の基板上にまとめたものほしい、とお思いの方もみえるかと思います。
そのように考えて作ることにした組立キットです。
TR00は[第236回]、[第295回]、[第296回]、[第300回]、[第314回]、[第317回]
TR02は[第240回]、[第302回]、[第319回]
TR08は[第241回]、[第305回]、[第321回]
を参照願います。
こちらがTR00+02+08のプリント基板(部品面)です。
TR00、TR02、TR08の各回路及び動作はそれぞれ1枚のプリント基板に4回路を実装したTR00組立キット、TR02組立キット、TR08組立キットと全く同じです。
昨年の内に製作してしまった基板ですのでプルアップ抵抗(R5、R6)の抵抗の表記が10KΩになっています。
ここには4.7KΩを実装します。
こちらはハンダ面です。
部品を実装しました。
入力になにもつながないで電源(単三乾電池3本、実測値4.6V)を接続しました。
基板全体の消費電流は1.9mAです。
プルアップ抵抗がついていますから1が入力された状態になります。
TR00とTR02はA入力もB入力も1なので出力は0になります(出力用の赤色LEDは消灯しています)。
TR08は2入力ANDなので出力は1になります(出力用の赤色LEDは点灯しています)。
全部の入力をGNDにつなぎました。
A入力もB入力も0なのでTR00とTR02の出力は1になります(出力用の赤色LEDは点灯しています)。
TR08の出力は0になります(出力用の赤色LEDは消灯しています)。
入力回路のプルアップ抵抗(4.7KΩ)がGNDに接続されるため4.7KΩには約1mAの電流が流れます。
入力A、Bが合わせて6回路あるので、基板全体では約6mAの電流が流れます。
Aを4.6Vに、BをGNDにつなぎました。
01の入力です。
TR00は出力が1になります。
TR02とTR08は出力が0になります。
AをGNDに、Bを4.6Vにつなぎました。
10の入力です。
TR00は出力が1になります。
TR02とTR08は出力が0になります。
入力Aも入力Bも4.6Vにつなぎました。
11の入力です。
動作としては入力になにもつながないときと同じ(プルアップ抵抗があるため)ですが、直接Vccにつないだほうが電流が減少します。
おそらくプルアップ抵抗だけのときは若干の出力ショートが起きているように思われます。
TR00組立キットと同様TR00+02+08組立キットにも適当な長さのジャンパーケーブル10本ほどが附属します([第295回]参照)。
トランジスタでCPUをつくろう![第331回]
2021.3.26upload
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