}{}{ アイヌ モシリ年表 }{}{
同化政策と近代化の中で(北海道命名から戦争終結まで)
アイヌモシリ総合年表(古代から現代までの、アイヌの歩み)
伝説の中のアイヌの先達(古代から和人の到達まで)
和人・ロシア人との狭間で(和人の入植から明治維新まで)
蘇るアイヌとしての自覚(戦後から現在まで)
西暦 |
日本暦 |
アイヌ民族の辿ってきた歴史 |
主要な出来事 |
1868 |
明治1 |
戊辰戦争 |
明治政府、江戸を東京と改名 |
函館戦争 |
明治政府、京都から東京へ遷都・版籍奉還 |
||
開拓使(明治政府)、アイヌの習慣である耳輪、入墨、家屋葬送、禁止される。 日本語の使用を強制。 |
明治政府、廃藩置県・戸籍法 |
||
1872 |
明治5 |
開拓使仮学校付属北海道土人学校設立 |
福沢諭吉の「学問のすすめ」ベストセラー |
1874 |
明治7 |
開拓使仮学校付属北海道土人学校、廃止。 |
|
開拓使(明治政府)、カラフト、チシマ交換条約により、108戸841人のカラフトアイヌを北海道に強制移住させる。 |
米独伊仏がメートル条約に調印 |
||
開拓使(明治政府)、鹿狩規則を定め、アイヌの伝統猟法、仕掛け弓・毒矢の使用禁止し銃器を使用する事を命令。各地のアイヌ民族が反発するも、実施を強行した。 |
明治政府、廃刀令布告・秩禄処分 |
||
1877 |
明治10 |
西南戦争勃発 |
|
1878 |
明治11 |
開拓使(明治政府)、アイヌの呼称を「旧土人」と統一 札幌郡内の河川で鮭漁禁止。 |
|
1879 |
明治12 |
日本帝国、沖縄併合(琉球処分) |
|
1880 |
明治13 |
平取村、有珠村(伊達市)にアイヌの子弟を収容する土人学校設立。 |
|
1882 |
開拓使廃止され、札幌・函館・根室の三県が設置さる。 |
||
1884 |
明治17 |
明治政府(根室県)、クリルアイヌ97名、占守島から色丹島に強制移住。 |
秩父貧民党事件 |
1886 |
明治19 |
北海道道庁設置 |
|
石狩川上流、旭川、永山、当麻、比布などに敷居していたアイヌ40戸が、自衛のために近文の一角に自ら移住、これが現在のチカップニコタンとなる。 |
|||
1888 |
明治21 |
イギリス人宣教師ジョン・バチェラー、幌別村(登別市)にアイヌ児童教育施設「愛隣学校」設立。 |
|
明治政府(北海道庁)、道内の鹿猟を全面禁止。 北海道各地でアイヌの「保護地」への強制移住が起こる。 |
|||
1893 |
明治26 |
「北海道土人保護法案」、第5回帝国議会に提出、廃案。 |
|
1894 |
明治27 |
明治政府(北海道庁)、近文(旭川市)の、アイヌへの付与予定地を決定。 |
日清戦争 |
(和人への)土地払い下げ条件が緩和。北海道への移住者が増加。これにより「開拓」の邪魔になるアイヌの強制移住多数発生。また、この時期に農業適地の多くが(入植した和人に)払い下げられて、後の旧土人保護法による払い下げ地は農業に不適な土地ばかりとなった。 |
|||
1899 |
明治32 |
北海道旧土人保護法制定 |
|
1900 |
明治33 |
道庁が近文のアイヌの給与予定地、大倉喜八郎(現在のサッポロビールなどの創設者)らへの払い下げを決定、アイヌ側の反対運動により取り消される。 |
|
1901 |
明治34 |
旧土人児童教育規程公布(和人児童と分離し、低い教育を実施)。 1911までに、全道に21の土人学校を開設する。 |
田中正造、足尾鉱毒事件で直訴 |
演習中に遭難した青森歩兵第五聯隊救助のため、八雲アイヌ捜査隊八甲田山で活躍。 |
|||
近文アイヌ給与地問題再燃、旭川の川村モノクテ、土地問題で道庁へ |
|||
1904 |
明治37 |
カラフトアイヌ山辺安之助、上川アイヌ北風磯吉らアイヌ民族63名が日露戦争に従軍。劇的な活躍を見せる。 |
日露戦争 |
1905 |
明治38 |
ポーツマス条約により南樺太が日本領となる。 |
|
明治政府、給与地一戸、五町歩を一町歩に改める。旧土人給与予定地、貸付30年期限とする。 |
「SOS」の採用 |
||
1909 |
明治42 |
伊藤博文(元・千円冊)暗殺 |
|
金成イメカニ(マツ)近文聖公会伝導所赴任 知里幸恵、旭川へ。 |
|||
1913 |
大正2 |
災害が重なり、全道で収穫が半減する大凶作となる |
|
1914 |
大正3 |
しょう紅熱・ペスト・パラチフスなどが全道で流行、結核による死者全道で2600名。 |
第一次世界大戦 |
旭川にて川村イタキシロマが「川村アイヌ記念館(現・川村カネトアイヌ記念館)」開設、アイヌの手による始めての博物館、記憶の砦。 |
ファイサルの軍事顧問T・E・ロレンスが、アラブ反乱軍を指導 |
||
武隈徳三郎「アイヌ物語」刊行 |
シベリア出兵・米騒動発生 |
||
1919 |
大正8 |
朝鮮半島で三・一運動、中国大陸で五・四運動 |
|
アイヌ伝道団「ウタリグス」創刊。 |
国際連盟成立 |
||
1921 |
大正10 |
全国水平社結成・日本農民組合結成・日本共産党結成。 |
|
1923 |
大正12 |
知里幸恵編「アイヌ神謡集」刊行。 |
関東大震災 |
1926 |
大正15 |
近文アイヌ、解平社結成、砂沢市太郎らが活躍。 |
|
1927 |
昭和2 |
十勝アイヌ、十勝旭明社創設。 |
|
1929 |
昭和4 |
違星北斗、結核で死去、29歳。 |
世界恐慌はじまる |
北海道アイヌ協会設立(現ウタリ協会)北海道庁の主唱により結成。現・ウタリ協会の前身。 |
|||
1931 |
昭和6 |
「全道アイヌ青年大会」札幌で開催。 |
満州で関東軍が暗躍、 |
第3期・近文旧土人給与地問題にて、荒井源次郎氏、陳情のために上京して運動を展開。 |
五・一五事件 |
||
1933 |
昭和8 |
樺太島域のアイヌに日本国籍。 |
明治政府、国際連盟から脱退 |
「旭川旧土人保護地処分法」公布 |
|||
1935 |
昭和10 |
全道で冷害と水害による大凶作 |
|
1936 |
昭和11 |
二・二六事件 |
|
1937 |
昭和12 |
知里真志保「アイヌ民潭集」、森竹竹市「原始林」出版。 |
蘆溝橋事件発生・日本の中国への軍事介入本格化 |
国家総動員法制定 |
|||
1939 |
昭和14 |
ノモンハン事件 |
|
1940 |
昭和15 |
日独伊三国同盟結成 |
|
1941 |
昭和16 |
日本軍・南部仏印進駐、太平洋戦争勃発 |
|
1944 |
サイパン島陥落・本土爆撃開始 |
学徒勤労令 |
|
1945 |
昭和20 |
日本帝国敗戦・無条件降伏 |
|