SNOOPY

２１世紀へ伝えたい宝物
　　　　　　企画・制作　朝日新聞社

No.２４　眠り

体と頭のリセットは、自由自在に。

犬小屋の屋根の上で、いつも器用に眠るスヌーピー。ときには、よく眠れない夜もあるようです。私たちも、寝つけなかったり、夜中に不安で目覚めてしまったり、忙しさのために十分な睡眠時間が取れなかったりするときもあるもの。そんな日の朝は、少しでも長くベッドにもぐっていたいと思ってしまいます。

自然界に生きる生物たちは、実に多様な寝姿をしています。たとえば、水辺の鳥は一本足で立って眠ります。コウモリは後足で天井に捕まり、ぶら下がります。蝶は草や葉の先端を抱えて、夜を明かします。それらは、厳しい自然環境の中で自らの身を守るために生まれた自然な休息のスタイルです。同様に、厳しい社会環境に生きる私たちも、ベッドで眠るだけでなく、電車の中でウトウトしたり、喫茶店で休んだり、ときには公園で昼寝をしたり……。自分の体の声を聞いて、短時間でもさまざまな休息を取っているのでしょう。
疲れた体と頭をリセットさせる眠り。時と場合に応じた自由なスタイルで、現代をしなやかに生きていきたいものです。