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最近見た映画の感想

日付 映画名 映画館 感想
2004年12月 ターミナル アルパーク・シネマ アメリカの空港に着いた彼を待っていたものは?トム・ハンクスの熱演。クーデターによってパスポートが無効になっていた。それからは空港の中での生活が始まる。カートを所定の場所に運ぶと、25セントが戻ってくる。こんなところから生活が可能となってくる。彼がアメリカにきた目的は、夢かもしれない。
真珠の耳飾りの少女 映サ309回例会 2002年、イギリス映画。ヨハネス・フェルメールの油絵。1枚の絵から物語が生まれ、そして映画が生まれた。というように、この作品は、一人の女性作家の想像力から生まれた作品である。今にも動き出しそうな少女の瞳と唇。物語を作りたくなるような、そんな絵画である。
ハウルの動く城 宝塚会館 宮崎作品は面白い仕掛けが一杯である。今回は予告編を見すぎたので珍しさはなかったが、動く城はユニークである。戦勝反対を訴えながら、愛で締めくくる。どうせ魔法なのだから、もっと仕掛けが欲しかった。ドラえもんのような、どこでもドアだけは面白い。
2004年11月 隠し剣 鬼の爪 スカラ座 「たそがれ清兵衛」の2段目。内容が似すぎている。昔のテレビの時代劇はこうであった。ワンパターンは人を安心させる。最後は必殺仕掛け人、藤枝梅按。何故に時代劇は懐かしさを感じるのであろうか?
コラテラル ワーナー・マイカル プロの殺し屋とタクシードライバーの話し。ある殺し屋がタクシーを雇う。1日付き合うだけの契約。それが次々と人を殺して回るという内容。それを知ったタクシードライバーの思い、行動は?トム・クルーズを撮る映像が他の画より薄くなっているように感じられた。薄墨のような人物を感じる。
夕映えの道 映サ308回例会 フランス映画。あるキャリアウーマンが町ですれ違っただけの見知らぬ老人を世話することになるという話し。孤独ゆえのおせっかいか?単なる慈善事業か?カメラは淡々とその事実のみを写していく。日本映画だと、そこにドラマを作るのに、ドキュメンタリーのような描き方。不思議な取り方である。
笑いの大学 バルト11 三谷幸喜の笑いが冴えている。映画に映倫があったように、演劇にも許可制であった頃のお話し。劇作家と役人とのバトル。戦争に突入している、ある日本の時代。笑いは非国民である。稲垣五郎も素晴らしい味を出している。
2004年10月 エルヴィスオンステージ バルト11 エルビスプレスリーのステージは見たことはない。かつては映画のニュースであのパフォーマンスを目にした。白いドレス。半身で歌う、あのポーズ。今、そんな映像が見られるとは思わなかった。ショービジネスの黒い罠にはまらなければ、その姿はもっと世界に広まったかもしれない。
シークレット・ウインドウ ワーナー・マイカル 人気作家モートの家に、ある日、謎の男、シューターが現れる。彼はモートが自分の小説を盗作したという。それから、その小説を巡り、いろんな事件が起り始める。その小説が載っていた雑誌が、別れた妻のところに置いていたことを思い出し、取りに行くと、家が火事になっていた。シューターの姿を見たものは行方不明になる。本人がだんだん錯綜していく様は「ツイステッド」の主人公に似ている。
ツイステッド 松竹名画座 サンフランスシスコの市警の殺人課に昇進をしたジェシカの回りで、殺人事件が発生をする。それも、それらの被害者は、ジェシカが一晩夜をともにした男たちであった。自分が酔いつぶれた日にかぎり、事件が起っているように思う。夜の記憶がない。事件の真相は?という謎解きのドラマである。
ヴァン・ヘルシング ワーナー・マイカル 時は19世紀。ヨーロッパにその名を轟かせているモンスター・ハンター、ヴァン・ヘルシング。修道僧カールとともに怪物伝説の土地へ旅立つ。そこで代々ドラキュラと戦い続ける一族の末裔アナ王女を助けることとなる。世界制覇を狙うドラキュラ伯爵との闘いが始まる。SFXを駆使した映像で人を引きつけます。
アイ・ロボット 宝塚会館 2035年、人間に危害を加えてはならないというルール「ロボット3原則」に守られ、人類はロボットと共存している、という設定。ある日、そのロボットの生みの親である科学者が殺される。捜査に当る刑事(ウィル・スミス)は陰謀に巻き込まれる。物語はロボットが知覚する、進化する、かどうかをテーマとしている。それはかつての「AI」等も同じである。
2004年9月 バイオハザードUアポカリプス 松竹名画座 ラクーンシティに佇むアリス。アンブレラ社による細菌兵器の実験台になった町。死人が動き回る。死人に噛まれると、その人も数時間後に感染する。これではまるで吸血鬼伝説のようである。
テイキングライブス 松竹名画座 殺した人間の生活に成り代わる。そんな殺人を続ける犯人にFBI捜査官が挑む。SFでは精神のみの生命体がある。他人に乗り移ることができるという発想である。まさにそんな事件である。今回は女性の特別捜査官。警察という男性社会でも大変なのに残忍な犯人を追いかける苦労はかなりの厳しさがある。警官、アンジェリーナ・ジョリーが可愛すぎる。
ヴィレッジ アルパーク・シネマ 世間から隔離された村がある。多くの伝説があり、また、信仰ぶかい村人はそれを守りながら平和な生活を営む。ある事件により恋人が怪我を受ける。薬を手入れるために町に行くことを決心する。何十年も村から外に出かけてない。村から出るということは呪われて死ぬかもしれない。そんな伝説である。盲目の少女がついに村を出る。その先は・・・。見てからのお楽しみ。
13通目の手紙 広島ルーブル あるジャズバーでの出来事。マスターが小説で新人賞候補となり、その結果の電話を待つ。その間に常連客の中に一人の探偵が入ってくる。「1年前にあった事件の内容が知りたい」と。その店の開店の時、14枚のレコードがそれぞれに手紙を添えてあった。その中の1枚が亡くなる。その時に犯人扱いされた人間がその後亡くなった。それが親友であるという。劇中劇。会話だけで盛り上げる。地味だが面白い。
誰も知らない サロンシネマ 柳楽優弥、突然のシンデレラボーイの主演作。あるアパートに引っ越してきた母と4人の子供。父親がみんな違う子供達。学校にも生かせてもらえず隠れて暮す生活。突然、母親は子供をそこに置いたまま男と出ていく。現金はわずかに残されたもののみ。次第に生活費がなくなる。電気、水道も止まり、大都会の真中でサバイバル生活が始まる。
2004年8月 華氏911 シネツイン マイケル・ムーアのドキュメンタリー映画。痛快なブッシュ批判と反戦を訴える。戦争のシーンは映像だけで十分に悲惨さを伝えられる。その悲惨な光景はその場でいた人しか実感できないが、怖さは伝わる。凄い衝撃である。偏った映画である。が、見てから批判すべきである。それだけの価値はある。
父と暮らせば シネツイン 突然の閃光、広島を「ヒロシマ」に変え、父と娘の未来を変えた。原爆投下後3年の広島。美津江(宮沢りえ)は愛する者たちを失い、自分が生き残ったことへの負い目に苦しみながら暮している。父親との会話。不思議なことに食事をしない父。途中から謎に気づくはず。そんなシーンで原爆の怖さを伝えている。
キング・アーサー 広島ルーブル 伝説の中で有名な物語「アーサー王伝説」。西洋史の英雄、イングランドの伝説の王、アーサー。武勇に秀でた、円卓の騎士を率いる。宝剣を手に激戦を勝ち抜く。戦乱の世に平和は来るか?雪の降るシーンを見ると寒い地方で生活の貧しさを想像する。
シュレック2 アルパーク・シネマ ハネムーンから戻ったシュレックとフィオナ姫、王国で行われる歓迎パーティに出席する。殺し屋にも狙われる羽目になったシュレックはどうするか?日本のアニメには泣きと笑いで物語を作る。そのために、大人でも子供でも、その人のそれまでの経験で、物語を楽しめる。それに反して、アメリカのアニメはファンタジーを主体とする。楽しみ方の主題が違う。現在の子供にどちらが面白いか、聞いてみたい気がする。
2004年7月 ウォルター少年と夏の休日 松竹名画座 母親が伯父のところに子供を預けに来る。自分は男のところに行くため。伯父たちはお金を隠している、という言い訳を子供に押し付ける。嘘の塊の母親のところで育った少年は、叔父の話も信用をしない。確かに冒険談ばかり語る話は、大人が聞いてもほら話に聞こえる、そんな話ばかり。それでも、電話もテレビもないところで、いつのまにか伯父の話を信用する子供に変化する。夏休みのひとときとしたほうが日本むきになる。そんな、ある暑い日の出来事、それも子供の冒険談になっている。
スパーダーマン2 宝塚会館 恋愛モノのヒーロー。授かった能力で、自分も含め回りの最愛の人も幸せに出来ていない、そんな現実に絶望するところから始まる。正義を追求するさまは、明らかに、「スーパーマン」。どんなに力があっても全ての人を助けることは出来ない。世界の警察を自負するアメリカを象徴している。
デイアフタートゥモロー ワーナー・マイカル 地球温暖化により氷河期が始まるという。ある時より、海水の温度が上がる。最初は機器の故障か、と思うが、その異常気温が増大するに従い、危機感が出てくる。それから地球上のあらゆる所に、異常気象が起る。ハリケーン、巨大ヒョ―。ものすごいスピードで地球が氷で覆われてくる。ニューヨークが氷に埋まる。氷河期の到来。その中で、子供を助けるために、徒歩で出掛ける設定は少し頑張りすぎ。