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感想

最近見た映画の感想

日付 映画名 映画館 感想
2007年8月 トランスフォーマー 広島宝塚 車がロボットに変身。
アメリカはもちろん、日本でも多くの子どもたちが夢中になった「トランスフォーマー」が、満を持しての実写映画化!製作総指揮をスティーブン・スピルバーグ、監督にマイケル・ベイ、VFXはILMを中心に数百人単位のスタッフが参加するという豪華な布陣で、かつて子どもたちが感じた興奮をそのままスクリーンへと映し出した。CGで作り上げられたトランスフォーマーたちは素晴らしい出来の一言。その重厚で滑らかな動きを見ているだけでも十分に楽しい。
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 松竹 シリーズ第5作目を迎え、ハリーたちも魔法学校の5年生となった。5年生といえば、子供から大人に変わろうとする年頃。背が伸びて、顔つきも大人っぽくなったハリーが、ファッジ魔法大臣やドローレス先生たちに、子供ではなく、大人として立ち向かっていく過程が本作の見どころ。デヴィッド・イェーツ監督は、「大人になることへの反発と窮屈さ。思い通りにならない世の中でいかに自分を貫くかが本作のテーマ」と、語っている。キスシーンが注目されているけど、ハリーの初恋も気になるところ。
オーシャンズ13 スカラ座 豪華メンバーのため、みんながちょい役。
誰がメイン?ラスベガス・カジノ?
“オーシャンズ”のメンバーの1人、ルーベンが心筋梗塞で倒れた。原因は世界的なホテル王ウィリー・バンクの裏切り。だまされ、切り捨てられたショックで病に伏せたのだ。ルーベンの病床にかけつけたオーシャンやラスティーたちは、仇をとるべく行動を開始。狙う先は、バンクが新たにラスベガスに建設するカジノホテルだ。最新鋭のセキュリティに守られたこの場所で、バンクの全てを奪うための戦いが開始された…!!
ツォツィ サロンシネマ

今も貧困と差別に苦しむ人々がいる、南アフリカ。
その弱者は、子供。
悲しくなる。
自分の本名と過去を封印し、幼い頃からたった1人、社会の底辺で生きてきたツォツィ。仲間とつるんで、富裕階級の人間から暴力で金を奪うのだ。ある日、高級住宅地を歩いていたツォツィは、黒人女性が運転するベンツを見かけ、女性を脅し車を盗んで逃走。しかし、後部席に赤ん坊がいることに気が付く。紙袋に赤ん坊を入れ、途方に暮れている時、女手ひとつで子供を育てているミリアムと出会う。ツォツィは、彼女に赤ん坊を預け…。

2007年7月 紙屋悦子の青春 映サ例会 特攻で死ぬ若者と生きる女性。
覚悟とたくましさ。
日本中に感動の渦をまきおこし、数々の映画賞を受賞した『父と暮せば』の黒木和雄監督の遺作『紙屋悦子の青春』。舞台は敗戦の色濃い昭和二十年の鹿児島。春の桜の樹の下で海軍航空隊に所属する二人の若者と美しく純朴な娘の恋物語を描く。原田知世、永瀬正敏、松岡俊介、本上まなみほか出演。
輝ける女たち シネツイン 懐かしい顔を見る。
久々に笑えるフランス映画の登場となった。もちろんそれは笑わせようと仕込まれたギャグとは別物の笑いであり、ちょっと哀しくてほろ苦い人生を送る登場人物たちをどうしようもなく愛おしく思わせてくれるものだ。毒気とユーモアたっぷりのカトリーヌ・ドヌーヴ。
ダイ・ハード4.0 広島宝塚 今回の不死身さは?
1988年の衝撃的な登場は、いままでのアクション・ヒーロー像を一瞬にして覆し、新たなるヒーロー像を確立した革命的な作品となった……。そして1作目から18年、3作目からは12年振りにあの運の悪い男<不死身>ジョン・マクレーンが帰ってくる! ハイテク高層ビル、空港、マンハッタンと舞台を変えながら、どんな事件も何とか解決してきた彼が、巻き込まれてしまった次なるテロとは……。
ゾディアック 松竹 自らを“ゾディアック”と名乗る犯人によってゲームのような犯罪が繰り返された、アメリカ犯罪史上類を見ない事件、「ゾディアック事件」。今なお解決に至っていない実在するこの事件をもとに、“ゾディアック”を追うことで人生を狂わされていく4人の男の姿を描いていく。徹底的なリサーチを元に「ゾディアック事件」を追いかけるというサスペンス映画としての側面と、事件に没頭していく4人の男を追う人間ドラマとしての側面の2つの顔がこの作品には存在し、それゆえ2時間37分という長尺映画ながらも観ている者を飽きさせない魅力を持っている。
プレステージ 広島宝塚 手品。ココでは人生までも手品にしている。
一流のマジックはタネや仕掛けのないことを観客に確認させる「プレッジ」、パフォーマンスを展開する「ターン」、そして最後に予想を超えた驚きを提供する「プレステージ(偉業)」の3パートから成り立つという。そんな華やかな「プレステージ」の裏側にあるものを描いたのがこの作品。かつて『メメント』で世界をあっと言わせたクリストファー・ノーラン監督がクリストファー・プリーストの原作を元に、再び驚愕のミステリーを作り上げた。何重にも折り重なるトリックが仕掛けられたストーリーは、それ自体がまるでイリュージョンのよう。ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールが演じる2人の奇術師による迫真の争いも、見ごたえ十分だ。
2007年6月 アポカリプト 広島バルト11 文明が出来る時の世界。
幻想的。
ただ、血のシーンが多すぎる。
メル・ギブソンの最新作。後期のマヤ文明を舞台に、1人の男の戦いを描いていく。徹底したリサーチで得られた情報とイマジネーションを駆使して、当時のマヤを生き生きと再現。セリフも全てマヤ語で撮影され、リアリティあふれる映像を作り上げた。とはいえ本作は決して歴史考証的なものではなく、全体的にはダイナミックなエンターテイメント。特に後半の躍動感あふれる追跡シーンは手に汗を握る。メル・ギブソンは「本能に訴える映画を作りたかった」と語ったそうだが、まさにその通りの、皮膚に生々しい感覚が伝わるような作品に仕上がった。
ザ・シューター/極大射程 TOHOシネマズ緑井 元海兵隊の名狙撃手のアクション。
プロの意地を表現。
まさに、ゴルゴ13の世界。
2000年に「このミステリーがすごい!」の海外作品部門第1位となった、スティーブン・ハンターの小説を原作としたミステリー・アクション。欺かれた元海兵隊の名スナイパーが、自らの掟と名誉のために激しく戦う姿を描く。主人公のボブ・リー・スワガーを演じるのはマーク・ウォルバーグ。銃の名手であり、精神的にも肉体的もタフな男を、一本筋の通った力強い演技で表現。巨大な敵に立ち向かう孤高のヒーロー像を見事に作り上げた。
フランシスコの2人の息子 サロンシネマ 父親の執念。
子供の教育への夢を見せてくれる。
ブラジルでは『セントラル・ステーション』『シティ・オブ・ゴッド』を抜いて、国内の歴代興行収入No.1に輝く、愛にあふれた温かい作品。ブラジルの国民的スーパースター、ゼゼ・ジ・カマルゴ&ルシアーノとその家族をモデルに、数々の挫折を乗り越えながら成長していく息子たちと父親の絆を描き出す。ラジオを聴く以外、音楽について全く知らない父親が、なけなしの金で息子たちに楽器を買い与え、夢を叶えようと決して諦めない、そんな父の愛情に深い感動を味わうことができる。そして何より、オーディションで選ばれた子供たちのリアルな演技と歌声が観る者の心をとらえて離さない。
パイレーツ・オブ・カリビアン スカラ座 ついに海賊の時代は、終わりを告げようとしていた。世界制覇をもくろむ東インド貿易会社のベケット卿は、デイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れ、彼と最強のフライング・ダッチマン号を操り、海賊達を次々と葬っていく。いまや海賊達が生き残る道はただ一つ。9人の“伝説の海賊”を召集し、世界中の海賊達を蜂起させ一大決戦を挑むのみだった。だが、鍵を握る9人目の人物こそ、ジャック・スパロウ、その人だった……。
ヘンダーソン夫人の贈り物 映サ例会 この作品をもう一度見ることになるとは思わなかった。
映サの例会のため、再度見に出かけました。
いやあ、面白かった。いい作品は何回見ても楽しいということ。
ロンドンで戦争中でも劇場をやっていたという、嘘のような話。
人はどんな時でも希望を持たないといけない。
いや、戦争という非人間的な行為だからこそ、というべきかも知れません。
2007年5月 バベル ワーナーマイカル 壊れかけた夫婦の絆を取り戻すために旅をしているアメリカ人夫婦のリチャードとスーザン。バスで山道を走行中、どこからか放たれた銃弾が、スーザンの肩を撃ち抜く。なんとか医者のいる村までたどり着くが、応急処置がやっと。彼は英語がなかなか通じない村の住人たち、対応が遅いアメリカ政府に苛立ちを露わにするが…。同じころ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコは、満たされない日々にいら立ちを感じていた…。
第79回アカデミー賞において助演女優賞にノミネートされた菊地凛子さんのことで余りにも有名になった作品。こんなに、日本が舞台になり、日本人が多く出ているとは思わなかった。
ストリングス〜愛と絆の旅路〜 TOHOシネマズ緑井 全ての人間の手足、頭からそれぞれの糸がはるか天上へと伸びているマリオネットの世界があった。その片隅、へバロン王国では何百年にも渡り争いが続いていた。ある嵐の夜、年老いた国王カーロが頭の糸を切って自害する。自らの行いを悔い、息子ハル王子に平和を託したのだ。しかし、君主の座を狙う弟ニゾは遺書を破り捨て、敵対するゼリス一族の長、サーロの仕業と見せかける。暗殺されたと信じたハルは、仇を撃つため旅立った。
哲学的な、生と死。命の糸は「マトリクス」を思い出す。
ラストキング・オブ・スコットランド サロンシネマ スコットランドの医学校を卒業したニコラス・ギャリガンは、志を胸に、ウガンダにある診療所で働く道を選んだ。時は1971年。軍事クーデターによってオボテ政権が倒れ、イギリスの支援を受けたイディ・アミンが、新ウガンダ大統領の座についた直後のことだ。軍隊のヒーローであるアミンは、国民の期待を一身に集める希望の星だ。そんな彼が、診療所の近くで演説すると聞き、興味を抱いて出かけて行くニコラス。熱弁をふるうアミンのカリスマ性にニコラスは、集まった多くの民衆と同様に強くひきつけられるのを感じる。そんなニコラスとアミンの運命がひとつに交わる出来事が、演説会の直後に起こった…。
アフリカの貧しさは、アフリカの悲しさとして感じてしまう。
スパイダーマン3 広島宝塚 今やピーター・パーカーの人生は順風満帆そのものだ。スパイダーマンとしてはNY市民にヒーローとして愛され、大学では成績トップ、ブロードウェイ・デビューを果たした恋人MJとの関係も良好で、ついにプロポーズを決意する。ところが、謎の黒い液状生命体に取り憑かれ、復讐と憎しみの感情に支配されたブラック・スパイダーマンになってしまう。そんな彼の前にこれまでになく手強い敵サンドマンとヴェノムが表れる…。
アメリカのヒーローは、スパイダーマンもスーパーマンも同じテーマになっている。ヒーローだって人間、悩みはあるさ、という姿勢ですか!
クィーン シネツイン 1997年8月、パリでダイアナが交通事故に遭い、帰らぬ人になった。王家においてダイアナはいつも頭痛の種で、民間人となっていたダイアナの死は本来関係のないことであった。女王はコメントを避けるが、ダイアナを称える国民の声は次第に高まっていく。やがてダイアナの死を無視し続ける女王に、国民の非難が寄せられるようになる。若き首相ブレアは、国民と王室が離れていくことに危機を感じ、その和解に力を注いでいく。
女王がアメリカを訪れている。ブッシュの発言がニュースになっている。イギリスの王室を見ると、日本の天皇一家を比較したくなる。どちらも自由がない。
2007年4月 ホリデイ シネツイン 傷ついた心を癒すため、見知らぬ土地に旅立つ事を衝動的に決心したアマンダとアイリス。ネットを通じて知り合った二人は、ロスとロンドン近郊にあるお互いの家を2週間だけ交換する事に。こうしてロスからロンドンにやってきたアマンダは、同棲していた恋人と手ひどい別れをしたばかり。一方のアイリスは、片思いしていた同僚の婚約発表により失恋…。新しい土地で彼女たちを待っていたのは、美しい家と思い掛けない出会いだった。
家を交換することは、人生も交換したことにつながっている。途中でリセットして、新しい人生を始めてみたい。そんな要望は誰にでもありますね。
オール・ザ・キングスメン サロンシネマ 1949年、ルイジアナ州。新聞記者ジャックがウィリーと出会ったのは、役人であるウィリーが郡の汚職を非難していた頃だった。やがて職を辞したウィリーに、州知事選立候補の転機が訪れる。当初は対立候補の当て馬だったウィリーだが、形勢が逆転、遂に州知事になる。その頃ジャックは記者を辞め、ウィリーの参謀になっていた。時が経ち、ウィリーの権力は絶大になり、いつしか彼自身が嫌っていた汚職やスキャンダルにまみれ…。
あかね空 シネツイン 江戸は深川蛤町。職人たちが多く暮らす長屋が並んだ裏町で、井戸から汲み上げた水をじっと眺めている旅姿の男―京の豆腐屋で修行し、江戸で店を持つためにやってきた永吉は、近くに住む桶屋の娘おふみと出会う。お互い惹かれ合うものを感じた二人は、京の豆腐を江戸で売り出すために力を合わす。影で見守る清兵衛とおしのは、幼くして行方知れずになった息子を永吉に重ね合わせ、何かと力になるのだった。そして18年の時が流れ…。
豆腐職人の心意気。出だしはいい雰囲気の設定。そのまま職人の商売の苦労で盛り上げてほしかった。「18年後」の設定替えから、ドラマが別物になってしまった。惜しい。
ブラッド・ダイヤモンド 広島ルーブル アフリカ・シエラレオネ共和国。反政府軍組織RUFに捕まり闇ダイヤの採掘場で強制労働を強いられていたソロモンは、作業中に大粒のピンクダイヤを発見。再び家族と暮らすために危険を承知でそれを隠すが、直後に政府軍によって捕らえられてしまう。一方、刑務所で巨大なピンクダイヤの話を耳にしたダイヤ密売人のアーチャーは、その在り処を聞き出すために、同じ刑務所に収監されていたソロモンを釈放させよう画策し…。
最近、アフリカが題材にされた映画が増えている。映画を見た後、悲しみだけが残ってしまう。何故なんだろう?今回の主人公はアフリカ生まれの白人である。虐げられているアフリカ黒人。その現状が現代だから、悲しいのかもしれない。
トンマッコルへようこそ 映サ例会 1950年代、朝鮮戦争が続く中、戦争とはまるで無縁の平和な村が山奥にあった。その名はトンマッコル。そんな村へまるで導かれるように、アメリカ人パイロットのスミス、韓国軍の2人、それに敵対する人民軍の3人がやってきた。顔を合わすなり、銃を持ってにらみ合う両者だが、銃や手榴弾を見たことがない村人たちは呑気なもの。偶然から村人たちの食料貯蔵庫を爆破してしまった兵士たちは、ひとまず協力して村人たちの畑仕事を手伝うことに。やがて両者に心の交流が生まれてくるが…。
喜劇タッチで反戦映画が出来上がっている。黒澤映画の「7人の侍」も連想させるタッチです。
サンシャイン 2057 ワーナーマイカル 2057年。太陽の消滅が目前に迫り、地球は滅亡の危機に瀕していた。最後の希望は宇宙船・イカロス2号に搭乗した8人のクルーたち。彼らは太陽に核兵器を打ち込むことでその再生を行うという、極限の任務を任されていた。順調に航行を続けるイカロス2号だったが、そこに突然遭難信号が送られてくる。送信元はかつて同じミッションに失敗したイカロス1号。8人は協議の末、イカロス1号とのランデブーを試みようとするが…。
「2001年宇宙の旅」を思い出す作品。太陽を神とする古代の思想でドラマが進んで行く時に、現代人の我々が素直になれないところがある。今更太陽神、イカロス?という反応が普通かな?
ステップ・アップ 松竹 貧しさから投げやりに生きていた少年が、必死に夢を追いかける少女と出会い、成長していく青春ダンス・ムービー。タイラーを演じたのは、ペプシのCMで人気を博したチャニング・テイタム。抜群の運動能力を活かし、ダイナミックな踊りを見せる。ヒロインのノーラを演じるのは、ジャネット・ジャクソンなどのバックダンサーとして活躍後、女優に転身したジェナ・ディーワン。
高校を卒業する時にプロにスカウトされる。日本の高校と差があること。学校側も即戦力を狙っている。学生も真剣そのもの。ダンス、音楽。それぞれ厳しい。
2007年3月 ハッピー フィート ワーナーマイカル 『ベイブ』でも愛すべき小さな異端児の冒険と活躍を描いたジョージ・ミラー監督率いるクリエイターチームが、前代未聞の踊るペンギン・ムービーを届けてくれた。第79回アカデミー賞長編アニメ映画賞に輝いた『ハッピーフィート』のペンギンたちは、これまでのどんな動物アニメのキャラクターよりも躍動感に溢れ、見る者を圧倒する。
去年、皇帝ペンギンのドキュメンタリーを見た。それでこの作品の映像が良く理解できる。ペンギンの習性が分るともっと面白味がある。
デジャヴ ワーナーマイカル 初めての場所や経験にも関わらず、「この場所には以前来た事がある」「昔、これと同じ経験をした事がある」と感じる、いわゆるデジャヴ現象。この作品は、誰しもが味わったことがあるそんな不思議な現象をモチーフに作り上げた、見ごたえのあるサスペンスだ。
映画の途中から、政府の秘密の装置が出てくる。我々のようなSFファンは直ぐに分かってしまう。「デジャヴ」と言って奇妙な現象を説明しようとしても、「あ、タイムマシンだ!」と気づいてしまう。それでも、十分楽しめる。
あるいは裏切りという名の犬 サロンシネマ 本作は、かつてフランスのお家芸だった犯罪ノワール映画を現代に誕生させたわけではなく、新たな趣向を加え、若い観客にも訴えかける一級のミステリー映画となっている。実際に警察官として働いた経歴を持つオリヴィエ・マルシャル監督が、その当時の事件や実在の人物に基づき映画化。
フランス語を久々に聞くと、昔のフランス映画、アランドロンの時代を思い出すのは何故だろう?
ナイト ミュージアム 広島宝塚 恐竜のホネに動物のはく製、過去の偉人達の人形やジオラマ、そしてモアイやミイラ…。そんな自然史博物館のバラエティ豊かな収蔵物が、夜になるといっせいに動き出す?博物館でしかありえない時空を超えた奇跡の“顔合わせ”が、次々と予想外の大事件を巻き起こす!
楽しい作品。「この恐竜のはく製が動いたら?」という夢を実現させているなあ。
守護神 アルパークシネマ 海難レスキューで危険な任務を担うレスキュー・スイマーを題材にした、熱いドラマ。ケビン・コスナー演じる伝説のレスキュー・スイマーと、アシュトン・カッチャー演じる新人レスキュー・スイマーの二人の関係を中心に、男と男の絆、命を救う事の意味、そして人命救助に命を懸ける男たちの姿を描いていく。ケビン・コスナーは伝説の男を渋みの増した演技で表現。一方のアシュトン・カッチャーは若々しく苛立ちを表に出した演技を見せてくれている。表面的には対照的な二人だが、心に刻まれた傷や想いは同質のもの。それゆえに互いを認め合うシーンや、ベンがジェイクを救出に向かうシーンでは、深い感動を味わう事ができるはずだ。
2007年2月 ボビー 広島宝塚 1968年6月5日、ロサンゼルス・アンバサダーホテル。当時、大統領候補の筆頭と目されていたロバート・F・ケネディ上院議員が暗殺者の凶弾に倒れた。JFKの弟・ロバート(愛称:ボビー)暗殺の現場に居合わせた、22人の人種も年令も職業も異なる宿泊客たち。ロバート・ケネディ暗殺の一日と、このホテルに集っていた22人の運命を描いた群像劇。
ベトナム戦争の反戦が、現在のイラク戦争とブッシュ批判になっている。
この写真は、ロード・オブ・ザ・リングのホビー役のイライジャ・ウッド 。この人は直ぐに分かる。シャロン・ストーンは少々分かりにくい。
美しい人 映サ例会 彼女を見ればわかること」のロドリゴ・ガルシア監督が、キャシー・ベイカーをはじめとする9人の女優たちと描く、さまざまな愛のかたちをめぐる9つの物語。2005年ロカルノ国際映画祭にて最優秀作品賞と最優秀主演女優賞に輝き、日本でも渋谷Bunkamuraル・シネマなどで公開され、観客から圧倒的な支持を獲得。感動のドラマとしてヒットを博した。
第1話『サンドラ』第2話「ダイアナ」第3話『ホリー』第4話『ソニア』第5話『サマンサ』第6話『ローナ』第7話『ルース』第8話『カミール』第9話(最終章)『マギー』
幸せのちから シネツイン 81年、サンフランシスコ。5歳の息子クリストファーを何より大切に思うクリス・ガードナーは、新型医療機器を病院に売り込む日々。しかし大量に買い込んだ機器は滅多に売れず、家賃も払えない生活が続いていた。そんなある日、彼は高級車から降りた男に成功の秘訣を尋ねたことをきっかけに、証券会社の養成コースに通うことを決意する。受講者に選ばれるように、クリスは人事課長のトゥイッスルへ自己アピールするのだが…。
父親の愛情、日本では背中を見せて育てるやり方。アメリカでは正面から愛情を見せる。どちらも愛情に変わりがない。立身出世ばかりのドラマではない。
墨攻 スカラ座 戦乱の世で「非攻」を掲げ、しかし弱者を守るためには戦闘のプロとなった思想集団・墨家。彼らは儒家と並ぶ勢力を誇ったが、秦の時代に忽然と消滅。その後2000年の間に、史料がほとんど失われてしまった墨家は、今では一切が謎に包まれた存在だ。そんな彼らを題材にした小説とコミック「墨攻」。日本で生まれたこの作品は、海外でも熱烈なファンを獲得。その1人だった監督の熱意により、日本、韓国、香港、中国の3カ国4地域が手を結んだビッグ・プロジェクトとして、映画化が実現。優れた分析能力と的確な判断力を持つ革離役に香港の大スターアンディ・ラウ、敵将の巷淹中役に韓国の国民的俳優アン・ソンギと、各国から豪華キャストが集結。
それでもボクはやってない TOHOシネマズ緑井 大事な就職の面接を控えた日の朝、大勢の通勤客に混じって満員電車から駅のホームへ吐き出されたところを痴漢に間違われ現行犯逮捕されてしまった金子徹平。連行された警察署で容疑を否認すると、そのまま拘留される。その後も一貫して無実を主張するものの、結局は起訴される事に。徹平の無実を信じる母や友人・達雄の依頼でベテランの荒川、新米の須藤の二人の弁護士が徹平の弁護を引き受け、いよいよ裁判が始まる…。
『Shall We ダンス?』の周防正行監督が痴漢冤罪裁判に注目し11年ぶりに放つ新作は裁判を通して矛盾だらけの日本の姿そのものをも浮かび上がらせる。見応え充分の作品である。
不都合な真実 TOHOシネマズ緑井 二酸化炭素などの温室効果ガスが増えることで地球の気温が上がる「地球温暖化現象」。これにより海水面の上昇や異常気象、巨大ハリケーンの発生、生態系の変化といった事態が引き起こされている。このままいけば、植物や動物、そして人類は危機的な状況に陥ってしまうだろう。こうした地球温暖化問題に心痛めた元米副大統領のアル・ゴアは、環境問題に関するスライドを世界中で開催。人々の意識改革に乗り出していく。
2007年1月 ディパーテッド 広島ルーブル 貧困と犯罪が渦巻く、ボストン南部で生まれ育った2人の男。犯罪者一族に生まれ、自らの生い立ちと訣別するために警察官を志すビリー。マフィアのボス・コステロに育てられ、忠実な“内通者”となるために警察官を目指すコリン。2人は互いの存在を知らぬまま同じ警察学校で学び、それぞれ優秀な成績で卒業。コリンはマフィア撲滅の最前線に立つ。一方、ビリーに命じられたのは、マフィアへの極秘潜入捜査だった…。
主演は、ここ数年スコセッシとタッグを組んできたレオナルド・ディカプリオ。対するコリンを演じるのは、こちらも演技派の呼び声高いマット・デイモン。そして、マフィアのボスを演じたジャック・ニコルソンの存在感!
ラッキーナンバー7 松竹 港のロビーで、青年の前に現れた謎の車椅子の男。男は、20年前の幸運のナンバーにまつわる残酷な物語を語り始める。一方、NYのアパートではスレヴンとリンジーが偶然の出会いを果たす。不運続きのスレヴンは、友人を頼ってNYに来たのだという。ところが友人は姿を消し、スレヴンは敵対するギャング、“ボス”と“ラビ”の争いに巻き込まれる。そしてその影には、あの空港の男−凄腕の暗殺者グッドキャットがいるのだった…。
フラガール サロンシネマ 昭和40年。エネルギーの需要は石炭から石油へとシフト、世界中の炭鉱が次々と閉山していた。そんな中、福島県いわき市の炭鉱会社は、地元の温泉を活かしたレジャー施設「常磐ハワイアンセンター」の計画を進めていた。目玉となるのは、フラダンスのショー。早速、本場ハワイでフラダンスを学び、松竹歌劇団で踊っていたという平山まどかを東京から招き、地元の娘たちのダンス特訓を始める。しかし数世代も前から山で生きてきた住民は、閉山して“ハワイ”を作る計画に大反対。まどかや娘たちへの風当たりも強く…。
いい映画でした。もう見れないと思っていたのに、ここでやってました。満員でした。いい映画は人を呼ぶのでしょう。しずちゃんが体格が大きいのは仕方ないが、顔まで大きかった。アップをしたら、画面からはみ出そうだった。涙を流しながら笑ってしまった。
ヘンダーソン夫人の贈り物 シネツイン 第二次世界大戦前夜、夫に先立たれ未亡人となったローラ・ヘンダーソンは、ロンドンのソーホーにある劇場「ウィンドミル」を買い取る。支配人として雇われたのはヴィヴィアン・ヴァンダム。彼の提案するノン・ストップ公演が当たり、劇場は連日の盛況に。しかし周囲の劇場がマネをし出すと客足は減り、劇場は危機を迎える。そこでヘンダーソン夫人は、”女性のヌード”を見せる案を考え出す。
ヘンダーソン夫人が、007のMでした。びっくり。特徴があるから、直ぐ分る。
王の男 シネツイン 16世紀初頭、漢陽にやってきた旅芸人チャンセンと相棒の女形コンギル。都で時の王ヨンサングンが、妓生上がりの官女と日夜遊び呆けている噂を聞きつけた2人は、芸人仲間と宮廷を皮肉った芝居を始める。興行は人気を博すものの、一座は侮辱罪で逮捕されてしまう。重臣に「王を笑わせることができれば、侮辱ではない」と反論したチャンセンたちは、死をかけて王の前で芸を披露する。彼らの芸は王を魅了することができるのか…。