SNOOPY

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21世紀へ伝えたい宝物
      企画・制作 朝日新聞社

No.29 番号間違い

ペパーイント・パティ「ハイ、チャック…私に会えなくて寂しいかなって思って電話したの」
 マーシー「私のこともそう思ってるか訊いて…」
あなたのこと訊きながら、私のこと訊けないわ? 申し訳ありません、この電話番号は合ってますが、番号間違いです。
ときには、ユーモアのベールに包んで。

ペパーミントパティとマーシーのふたりから好意を寄せられ、困り果てるチャーリー・ブラウン。機転を利かせて、何とか窮地を切り抜けようとします。

言葉は、一度口に出すと取り消すことができないもの。それだけに、相手の心を傷つける恐れのあることを伝えなければならないとき、私たちはその言い回しに思い悩んでしまいます。たとえば、相手の性格や状況によっては、ユーモアやほほ笑みのベールに包んだ方がいい場合があります。また、同じ事実でも、視点を変えれば前向きな表現で言えることもあります。さらには、小さな嘘を交えた方がいい場合さえあります。そして、もちろん、言葉を選びつつも率直に、ありのままを伝えた方がいいことも少なくありません。

相手を大事に思っているからこそ、傷つけたくない。自分自身も、それを言うことで嫌われたくない。そして、これからも相手と自分との関係を続けたい。そんなとき、私たちは同じ内容を伝えるにしても、頭を働かせてさまざまな言い方を考え出すのでしょう。