2001年ティスティングノート
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2月例会のティスティング 2001.2.17.

SAINT ROMAIN , 1997
SOUS ROCHE
DOMAINE DE CHASSORNEY

(長田康二氏によるブラインドテスト)
透明感ある紫と黒と白を含んだやや薄めのルビー色。 はじめは閉じていて、軽いスミレやバラの香りしかしなかったが、 時間がたつにつれて香りが豊かになってきた。 フレーズと堅い感じのかすかな樽香が、スリムなバニラ香を伴って押し寄せてくる。 タンニンを十分に感じるが、また、酸も豊富だが堅く、全て閉じこもっている感じで、 上品で鋭い味わいは十分満足のいくものだが、ハーモニーに至っていない。 もっともっと長い時間をかけて熟成させてから味わうと、 より素晴らしくなることを予感させる。  コメント:三吉研一

VEUVE CLIEQUOT PONSARDIN
LA GRANDE DAME , 1995
CHAMPAGNE BRUT

輝きと透明感のあるローヴ。きめ細やかな泡立ち。 レモンなどの柑橘類、イーストやカカオの香りも感じられる。 さわやかな酸味と少し甘味のあるどっしりとした味わい。 今日のオードブルのマスタードソースに使われている ビネガーとの相性が非常に良い。  コメント:細川隆

BRUT DE LAFAURIE , 1988
VIN BLANC SEC , BORDEAUX
CORDIER

セミヨン主体のソーテルヌの辛口の白という大変珍しいワイン。 アルコールが高いのか輝く黄金色でキラキラしている。 ほんの少し酸化香があるが非常にいい状態だと思う。 上品でバランス良く、シャルドネに慣れた私を大変新鮮に楽しませてくれる。 シャトーパピヨンブランとか、ランシュバージュ白などと比較するのは どうかと思うが、少し全体に力強さに欠けるが、私は好きです。 たまにはこの様なタイプのワインもいい。もう少し若い時に飲みたかった。  コメント:黒田晴樹

ROUGE D'ALSACE PINOT NOIR , 1990
LEON BEYER

オレンジ色をおびた少し琥珀のトーンも入ったレンガ色。 スリーズ、ドライフルーツ、甘い香り。 口中でとても心地良い酸味とソフトな繊細なタンニン、甘味のバランスが素晴らしい。 合わせる料理は、甘味と酸味の利いたベリー系のタイプのデセール。  コメント:長田康二

CORTON , 1996
CLOS ROGNET
DOMAINE MEO CAMUSET

透明感があり、輝きがある。粘着性は強く、黒みがかった紫色をしている。 第一の香りは、黒みがかったフルーツの香り、甘い香り。 第二の香りは、カシスの香りに土の香りが加わる。 口に含むと健全で、第一の印象はパワフルな若々しいしっかりとした果実を感じるワイン。 辛口の赤ワインで、渋み、苦味はしっかりとして酸味も生き生きとしているバランスのとれたワインで、 フルボディ、アフターテイスティングも長い。 これからまだまだ期待できるワインである。 このワインと一緒に食べたいなあと感じるのは、ウズラのロースト・きのこのソース、 キジのフルーツ(黒い)ソース。ピノノワールでもとっても力強さを感じるワインである。  コメント:東博子


VIN DOUX NATUREL
LAS FREDAS MAURY
MAURY , 1996
J.PULL

深い生き生きとしたルビー色。 ドライフルーツ、プルーンの香り。 ニカワやシェリーの香りもする。 しかし、バニラ香があって柔らかいところ、また新鮮さを感じさせるところが 今までに飲んだVDNと少し違うぞ。 よりスティルワインに近く、甘味は奥深くまろやかで、クリーミーで、 刺激が少ない。 繊細でかつ強く、でもまあるく包んでくれる、素晴らしいVDN。  コメント:三吉研一



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