2001年ティスティングノート
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3月例会のティスティング 2001.3.17.

PULIGNY-MONTRACHET
PREMIER CRU , LES PUCELLES , 1998
DOMAINE-LEFLAIVE

(萩原正芳氏によるブラインドテスト)
若さを感じさせるやや浅い黄緑色。きらきらと輝くクリアーな液面。 ゆっくりと落ちるティアから、かなり重みのある酒体を想わせる。 香りはアーモンドなどのナッツ系。非常に滑らかで丸みのある舌ざわり。 ほとんどのメンバーがモンラッシェと答えた。 ヴィンテージは94年前後と思った人が多く、98年とは全く考えもしなかった。  コメント:細川隆

CA DEL BOSCO
TERRE DI FRANCLACORTA , 1988
CHARDONNAY

透明感のある濃い黄金色の色調。シャルドネ種でありながら、 気候・土壌の違いかフランスブルゴーニュのものとは明らかに味わいが異なり、 よりふくよかなボディと、レモンやナッツ系の香りよりむしろ 洋梨・マルメロの香り、味わいが口中にひろがる。 初夏の季節、晴れた日曜日、ブランチでのサラダ料理と共に飲むのはちょっと贅沢すぎるだろうか。  コメント:滝澤秀行

CHAMPAGNE
BLANC DE BLANCS
J.LASSALLE , 1989
CHIGNY-LES REOSES , PREMIER CRU

ほんの少し黄緑色のクリーミーな色調のニュアンスのある黄色。 香りは繊細なゴールデンデリシャスの熟した香り、シェリー香。 泡立ちは優しく、少しずつ間隔をおいて立つ。 口中でまろやかな酸味と熟成したドライフルーツの味わい。 とてもバランスが良くやさしく、バター、ハチミツの味わい。 合わせる料理は、一つにしぼるとすると、デセール、 リンゴのカルバドス風味のコンポート。  コメント:長田康二

CA DEL BOSCO
PINERO , 1998
PINOT NERO DEL SEBINO

紫と黒を含む透明感あるルビー色。 香りはやや閉じ気味でフレーズの香りとバラの花の香り。 少し樟脳の様な香り。 口に含むと華やかなフレーズや、日本のさくらんぼの香りが口中に広がり、 適度の酸とタンニンも心地よい。 土の香りや石炭の様な香りもある。 素晴らしいピノだが、なぜイタリアでブルゴーニュっぽいワインを作っているのだ....。 この後のニュイサンジョルジュの後に味わってみると、 よりフレーズの香りが強調され、意識しなかった甘味が感じられ、 新大陸のピノに近いイメージになる。  コメント:三吉研一

NUITS-ST-GEORGES , PREMIER CRU
LES VAUCRAINS , 1997
CHICOTOT GEORGES

花の香り、すみれやジャスミンの香りがあり、甘さの中にも酸との バランスがすばらしく、砂糖を焦がしたような味わいと、舌の上で少しざらつきを感じる。 97年にして今最高のできと言っていい位、香り、味わい文句なしの仕上がり。 欲を言えば、もう少し寝かせた味も楽しんでみたい!! さすがブルゴーニュの赤ワイン、おそれいりました!!  コメント:長田美由紀


BRUNELLO DI MONTALCINO , 1966
BIONDI-SANTI

色はすでに退色が進んでいる。薄いレンガ色からオレンジ色。 エッジはかなり薄くなっている。 香りは、鰹節、しょう油系のものにすでになっている。 1966年は自分のビンテージということもあって、種類は多く飲んでいるが、 たまにカツオのものがあるが、このワインはそれらと違い味はしっかりしている。 さすがに力は弱くなっているが、ぶどうの深い味は良い状態で残っている。 酸味も程良い状態。もはや食事に合わせると言うより、これ自体で楽しむのが 良いと思う。チーズだと、シェーブルが良いと思う。 このワインの若いものも数本飲んだが、やはりこの一本の方がインパクトあるなあ。  コメント:中西健二



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