1997年ティスティングノート

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6月のティスティング 1997.6.21.

CHATEAU TERTRE DE LAUNAY , 1995 , Entre Deux Mers (杉本 靜彦氏によるブラインドテスト)
Sauvignon Blanc 85% , Semillon 15%
柑橘系の香りが豊かで、さわやかな酸が心地よい。グレープフルーツのような苦みも感じる。清涼感だけでなく、ピーチの香りを伴ったエキス分が、 豊かな味わいと、深みを与えているが、決してさわやかさをじゃましていない。真夏日だった今日にぴったりのワイン。
BOURGOGNE ALIGOTE DE BOUZERON , 1994 , A. et P. de Villaine
ミネラル香や、柑橘系の香りと、ほのかな樽香がすばらしいバランス。アプリコットやさらにバターのような香り等が 芯の強さとボディをつくっているが、 清涼感を損なっていないのがすばらしい。樽香等で化粧をしすぎたアリゴテにありがちな、重厚なアロマしかし中が抜けたような平板な後口、 と対極を為す充実した味わいは、丁寧につくられたアリゴテのすばらしさを教えてくれる。
GAJA BARBARESCO , 1993
透明感あるルビー色。黒いベリーの豊かな香りの中に胡椒、ハーブ、タバコの香り。太陽の恵みを受けすぎたベターとした味わいになっていずに、 甘味を感じさせる豊かなエキス分と、十分強いタンニンと、しっかりした酸が大団円で、繊細で大胆で研ぎすまされた鋭さを感じる。しかもそれが上品である。
REAL IRACHE GRAN RESERVA , 1973 , Navarra
かすかに茶色を帯びた透明感あるルビー色。ドライフルーツやスーボア、そして赤いベリーの香りもある。酸も生きており次第にショコラの香りもしてきた。 色、味わいともにとても24年も経ているとは思えないが、色々な物を想像させる複雑な香りはやはり年月が生み出したものだろう。


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