1998年ティスティングノート
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5月例会のティスティング 1998.5.16.

CHATEAU D'AYDIE , PACHERENC DU VIC BILH , 1995
(杉本靜彦氏によるブラインドテスト, PETITE MANSENG種100%)

むぎわら色がかったやや濃い黄色。ディスク厚く、ラルムも厚くゆっくりとしたたる。 香りの芳香性はひらき気味で甘みを感じる。グラスをまわすと より強く、酸化熟成、わらの香りがする。 口に入れるとなめらかで酸味とアルコール、甘みのバランスがよい。 合わせる料理は、ロックフォールにハチミツ添え、甘いデセールなど。 半数近くの者がソーテルヌと答える中、唯一、黒田氏が、ジュランソンと答え、ほぼ正解か?  コメント:長田 康二

VIN DE PAYS DES COTES DE GASCOGNE
LA GASCOGNE PAR ALAIN BRUMONT , 1996
CEPAGE GROS MANSENG

(長田康二氏によるブラインドテスト)

偶然にも、杉本氏と長田氏によるブラインドテストでプチマンサン、 グロマンサン種を試飲できることになった。
リンゴやレモンの爽やかな香り。 しっかりと感じる酸と塩気を感じるしょっぱさが、力強さをあたえ、 魚介類、タコ、イカスミ料理まで合いそう。

SAINT-CHINIAN , 1995 , CANTET VALETTE (UNFILTERED)

明るいガーネット色。リムにはバイオレットを帯びた若い色調を示している。 やや生肉を思わせるような鉄分ぽさと、ポワヴル・ノワール等のスパイス風味を思わせる香り、 そして、黒オリーブをシロップに漬けたような甘い香り。 アタックには一瞬甘いベリー系のフルーツを感じるが、まだ若くて荒々しいタンニンの風味が口中一杯に 広がり、そしてスパイシーな香辛料の刺激が心地よいアクセントになる。 香辛料をたっぷり使用したスペアリブで。  コメント:杉本 靜彦

NUITS SAINT GEORGES PREMIER CRU , 1988 , CLOS DE L'ARLOT
DOMAINE DE L'ARLOT

やや淡い色調から想像できないアルコリックなアタック。そうそう!!これがニュイサンジュルジュ!! 若干すえた香りが心地よい。中肉中背の旨味−。 セミハードタイプのチーズをポリポリかじりながらじっくり味わうべし!!  コメント:山本 治

CHEVALIER MONTRACHET , 1991 , DOMAINE LEFLAIVE

(萩原正芳氏提供)
とても輝くような黄金色。ディスク厚くラルムやや厚くゆっくりとしたたる。 香りの芳香性はやや閉じ気味。ナッツ香、ピーナッツオイル、グラスを回すとバニラ、カカオ、 口に含むとアグレシブなアルコール、エキス分がはっきりと感じ取れる。まだ若く、これからの熟成が楽しみだ。 料理を合わせるとしたら、舌平目のムニエルアーモンド添え等。  コメント:長田 康二

CHATEAU LILIAN LADOUYS , 1990 , SAINT-ESTEPHE CRUS BOURGEOIS

(CABERNET SAUVIGNON 60% , MERLOT 40%)
非常にクリアで美しい紫色。グラスのエッジがやや透明がかってきている。 ある程度熟成が進んでいる。香りは典型的なボルドーの香り。 クロスグリ、トリュフやマッシュルームなど、腐葉土と、森林の下草の湿っぽい香りが主である。 カベルネソービニョンからくるホースラディッシュの様な香りも含まれる。 タンニン分はかなりリッチである。酸、アルコールとのバランスも非常によい。 香り、味共にアフターはかなり永く続く。 飲み始めから最後まで非常に心地よいワインでした。 合わせる料理は一般的ですが、子羊のペルシャード等ぴったりと思われる。  コメント:松田 浩一

MUSCAT DE BEAUMES DE VENISE

(松田浩一氏によるブラインドテスト)



CREME DE CACAO


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