1998年ティスティングノート
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6月例会のティスティング 1998.7.04.

CHATEAU PAPE CLEMENT , 1986
GRAND CRU CLASSE DE GRAVES , PESSAC-LEOGNAN
(中村善彦氏によるブラインドテスト)

エッジにはわずかにオレンジ色が現れ始めた。やや濃いルビーカラー。 粘着性、ディスク共に中程度。クレールはさほど通らないが、にごり等はなく 健全な色調である。
第一香はよく熟してリキュールのような甘いベリーを感じる。 スワリングにより、すもものコンポートの風味そしてややグリエされた香ばしい 木樽熟成香、わずかながらにインキ、タールのメントール系の香りを確認する。 香り同様味わいのアタックは甘くよく熟した黒オリーブ、プリュンヌ(すもも) そして、木樽熟成によるカカオを思わせる味わい。酸味は非常にやわらかく、 かなりまろやかに仕上がっている。 合わせる料理は、牛フィレ肉をグラン・ブルー・ソースのようなベリー系のジャム風味のソースで。  コメント:杉本 靜彦

CHAMPAGNE , GUY JACOPIN
BRUT PREMIER CRU
BLANC DE BLANCS

淡い薄黄色。きめ細やかな泡立ち。 喉越しさわやかで、繊細な味わい。 ブランドブランにしては、さわやかなホンノリした甘味も感じられる。 夏には一押しのシャンペン。  コメント:萩原 正芳

CLOS DU VAL , CHARDONNAY , 1995
CARNEROS , NAPA VALLEY

白桃、ミネラル、ハチミツの香り。上品な樽香。 酸が少ないが、しっかりした酒質がワインに厚みと奥行きを与え、 平板になるのを防いでいる。
やや甘味を感じるので、少し冷やして飲めば良いだろう。  コメント:三吉 研一

CLOS DU VAL , CABERNET SAUVIGNON , 1994
NAPA VALLEY

紫色を帯びたクリアーで深い赤色を呈し、 熟したプラム系の果実の香りを感じる。 柔らかな酸、程良いタンニン、やや軽い酒体だが、 ストレートにセパージュの特徴を引き出して、 バランス良く仕上がったワインである。  コメント:細川 隆

CHATEAU L'HOSPITALET , 1994
COTEAUX DU LANGUEDOC

ワインのエッジには紫色を充分に現している。やや明るいガーネット色。 濃縮された黒いフルーツ。グラスを回すと黒オリーブのコンポート。 タンニンはとても豊かで南仏でありながら心地よい酸味が 味わいにすがすがしさを与えてくれる。 もちろんワインのアルコール分によるボディーと甘味はすばらしい。 赤身肉の内臓系で赤ワインと血で煮込んだ料理と合わせたい。  コメント:杉本 靜彦

PETITE LUMIERE , VIN SELECTIONNE
TOSHIHIKO TSUKAMOTO , ルミエール

(篠木麻美氏によるブラインドテスト。なんと一升瓶です)


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