1998年ティスティングノート
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7月例会のティスティング 1998.7.25.

ROUSSETTE DE SAVOIE , ALTESSE , 1996
DOMAINE PRIEURE SAINT CHRISTOPHE
Michel Grisard
(中道宣子氏によるブラインドテスト)

輝きのある金色。トップ香で新樽の特徴的な香りがします。 パイナップルのアロマも感じますが最後の甲殻類(エビ)のカラのような 塩っぽい香りが少々気になります。
味わいは、こなれた酸味と樽からくる甘味がバランス良く調和しています。 しかしブドウ本来の力量と樽の使い方の妙味は時に両刃の刃となる危険をはらんでいるとも思われます。 96年ですので2〜3年後の変化が楽しみです。魚介類の前菜とよく合いそうです。  コメント:堀 潤二郎

CHAMPAGNE , LOUIS ROEDERERE
BRUT ROSE , 1991

イースト香、トーストの香ばしさ、ドライフルーツの上品な香り。 コケモモの香り。
多くはないが非常にきめの細かな泡の心地よい刺激と、 充分に酸で引き締められた中程度の力強いボディと、 上記の繊細さを備えた香りのハーモニーがすばらしい。  コメント:三吉 研一

MELON ONE
LOUIS METAIREAU , 1995
VIN DE PAYS DE LOIRE-ATLANTIQUE

ミネラルの香り。グレープフルーツの苦みや爽やかさを感じる。

GUILHEM DE FARGUES , LUR SALUCES , 1994
BORDEAUX

やや淡い色調。通常のソーテルヌの辛口セカンドタイプの様なハニーや、 菩提樹の香りはなく、ややオイリーでボルドーのグートテロワールである 青っぽさが支配的である。
アタックはさわやかな酸味を伴ったややコクのあるタイプ。 果実味がさわやかで良く調和した一年中楽しめるワイン。
この酸味と青っぽい香りを考えて、合わせる料理は、 フランス産カエルのパセリ風味。これで決まり、ゲロゲロ!!  コメント:山本 治

MARQUES DE GRINON , SYRAH
DOMINIO DE VALDEPUSA , SPAIN

透明感があり健全なワインである。 色は黒みがかった紫色でレッグスもしっかりとしている。
第一の香りはブラックベリー、黒すぐり、かすかにインクのような香りがします。 第二の香りは粗挽きの黒胡椒、大地の香り(土の香り)、 タバコの香り(乾いたパイプの香り)がします。
酸味もありまろやかな口ざわりで、バランスのとれたワインである。 夏に飲むには少し濃厚で、フランスのシラーと比べてまろやかで酸味も少なく 甘みのようなものを感じます。 苦みは少なく余韻は十分あります。フルボディであります。
料理と合わすなら、鹿の料理とか、ボタン鍋など個性的なものに合うと思います。 スペインの南の力強さを感じます。  コメント:東 博子

POIRE WILLIAM
G.MICLO

洋梨の香りがドンドンドンドン。
強いアルコール。すばらしいフレッシュな果実香。


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