2000年ティスティングノート
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10月例会のティスティング 2000.10.21.

BOURGOGNE PASSETOUTGRAIN , 1995
DOMAINE MEO-CAMUZET

(滝澤秀行氏によるブラインドテスト)
アンリ・ジャイエの後継者の一人として最近人気が高いドメーヌ。 強い酸味としっかりしたボディ、パストゥグランとは思えない長い余韻を感じる。 パストゥグランなのでピノノワールとガメイのコンビであるが、 ほとんどピノでできているのではないかと思われる。 炭火で焼いたサンマを肴にぐびぐびと飲んでみたい一本。  コメント:高橋正浩

POUPILLE , 1993
COTES DE CASTILLON

(滝澤秀行氏によるブラインドテスト)
透明感ある輝くルビー色。湿った土、トリュフ、獣、赤いベリーの砂糖漬けの香り。 口全体に香りが広がり、とても心地よい。 やわらかく、まあるいタンニンと、エキスからくる甘味、そしてベリーの香りが とても幸せな気持ちにさせてくれる。 時間がたつとアタックがやや弱くなってくるが、香りは素晴らしいまま続く。  コメント:三吉研一

CHAMPAGNE
GOSSET GRAND ROSE , BRUT

とても繊細な淡いサーモンピンク。きめ細かな小さな泡が長くゆっくりと 上がってくる。さわやかな心地よい酸味、ベリー系の味わい。 フランボワーズ、スリーズ、エレガントな味わい。 料理は、繊細な酸味の生きている素材をいかしたオードブルに合う。 コメント:長田康二

PROVIDENCE , 1997
MATALCANA
NEW ZEALAND

MERLOT 70%,CABERNET FRANC 20%,MALBEC 10%
色は濃いルビー色。香りはベリー系のジャム、華やかな熟した果実香。 ほのかに甘い香り。 タンニンはきめ細やか。とても'97年とは思われない。 ポムロール、サンテミリオンの70年前後から80年初めと想わせる滑らかな舌触り。 30分から60分間では全く衰えず、90分で僅かな衰えがみられるが、 なぜこんなに早く熟成した味わいを示すのか? 10年、20年後がどうなるのか、期待と心配で待つしかないのか。 同時に飲んだ1961年の BRANAIRE に負けずとも劣らず「華」がその中にある。 シュバル・ブラン、ル・パン同様私の最も好むワインの1つである。  コメント:萩原正芳

CHATEAU BRANAIRE DULUC DUCRU , 1961
透明感があり輝きがある。縁は橙色がかった紫色。レックも長い。 第一の香りは杉の香りとブラックベリー、カシスの香り。 グラスを廻すと冬の森の香りとほんのりバニラの香りが加わり、 口にするのが楽しみである。 口にすると、61年とは思えない生き生きしたワインで、 果実味あふれる辛口の赤ワインである。 酸味はほどほどで苦味渋みもまろやかで、バランスがとれている フルボディのワインで、アフターテイストもまだまだ長い。 私個人としては、とても好きなワインで、1961を飲めて幸せである (実は、生まれた年に近い)。料理を合わすとすれば、 鳩の料理フルーツのソース、とっても健康な時にステキなレストランで飲みたい。  コメント:東博子

DOMAINE SAINT ANDRE DE FIGUIERE , 1999
GRAND CUVEE VIEILLES VIGNES
ALAIN COMBARD

東博子氏のおみやげ
酸とタンニンのバランスがすばらしく、できの良いワインである。 1年しか経っていないのにとげとげしさが無く、いつでも飲める。 濃い色調の中にも透明感がある。 いかにもプロバンスらしいはずれがない。おいしいワインです。  コメント:青木啓

COTES DE PROVENCE , 1999
LE CLOITRE DE SAINTE ROSELINE

東博子氏のおみやげ
しっかりしたエキス分、太陽の恵みを受けたしっかりしたタンニン。 ほどよい酸味。 プロバンス現地調達の為、日本発上陸で、非常に珍しい。  コメント:滝澤秀行

VALDESPINO CARDENAL POLO CORTADO
A.R.VALDESPINO

ナッツ系のキレあがった香りで、キリッとした辛口でありながら、 アモンティリャードとオロロソの個性を併せ持つ口当たりの穏やかな 味わいである。 60年もの時を経た酒と、それを見守る人たちの心と努力に敬意を表したい。  コメント:寺本康


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