1999年ティスティングノート
もどる


1月例会のティスティング 1999.1.16.

COLLIOURE , 1994
DOMAINE DE BAILLAURY

(長田康二氏によるブラインドテスト)

若さを感じさせる紫色を帯びている。 香りは、ベリー系、ミント、ハーブ、胡椒の香り。すいかの香りがしてくる。 十分なタンニン、まるみのある酸味、グルナッシュからくるであろう甘味が口中をおおう。 フィニッシュは程々。 コメント:滝澤秀行

CHAMPAGNE MANSARD BRUT
CUVEE GRANDE CHASSE

外観は輝きのある淡いレモンイエロー。泡立ちも美しい。 フレッシュなフルーティーさ、リンゴの香りがある。 酸味が生き生きして辛口ではあるが甘みもあり、味のまとまりが良い。 フィニッシュはやや短いが、とてもチャーミングなシャンパーニュです。  コメント:小森明

COTE ROTIE , 1996
LUCETTE ET MARTIN DAUBREE
色調は向こう側が見えない程のまっ黒。 香りは若く、レンズ豆や石鹸の香り、イヤな予感。 色調のわりに軽く飲み易い。 アタックのヌルヌル感は温度がやや高いからか? 複雑性のある要素が絡み合っているが、本日の料理アニョー・ド・レと合わせると、 育ちの悪さがバレてしまう、まあ、オイシイけれどもネ。  コメント:山本治
LATRICIERES-CHAMBERTIN , 1996
VINIFIE PAR ALAIN MEUNIER
MAISON FERY-MEUNIER

透明感があり輝きがある。やや黒みがかった紫色。 第一の香りは、黒すぐりの香りとバターの甘い香り。 第二の香りは大地の香り、土の香りを感じ、第一の香りと同じ甘い香りがする。 レックはたっぷりとして果実味を感じる。 口に入れると、酸味、苦み、渋みのバランスがとれて、’96と思えないほど 今でも充分飲めるなめらかさで、甘味も感じる。 若いワインなのに先の読めない不思議なワインである。 グランヴァンの苦みや渋みなどの若い重厚感は感じられないが、 今すぐにグランヴァンの味わいを感じられる果実味たっぷりのワインである。 料理に合わせるとしたらしっかりと味ののったキジの料理や鴨などに合わせたいと思います。  コメント:東博子

MARC D'ALSACE GEWURZTRAMINER
DOPFF & IRION

上品な白桃の香り、華やかなユリの花の香り、フルーティさがすばらしい。 香りとほのかに感じる甘味がかもし出すあたたかさと、すっきりと引き締まったシャープさが 渾然一体となって、オードヴィドマールドゲヴュルツトラミネールはマールの中の最良の物の一つだ。 多少のアルコールの荒い香りや雑味は、グラスごと氷で冷やしてやればまろやかになるだろう。  コメント:三吉研一


1999年ティスティングノート
|1月|2月|3月 |4月|5月|6月 |7月|8月|9月 |10月|11月|12月|

|1996年|1997年| 1998年|2000年|