1999年ティスティングノート
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7月例会のティスティング 1999.7.17.

BEAUJOLAIS , 1995
CHARDONNAY
DOMAINE DES TERRES DOREES

(堀潤二郎氏によるブラインドテスト)

ほんの少し褐色を帯びた黄色。 シェリーのような酸化熟成香がやや強い。ほんのりと甘いバニラ香もかすかにする。 酸はやや強めだが、厚い酒質やシェリー香が、その強めの酸を力強さへと変えている。 味そのものはさっぱりとしていて、ニュートラル。 余韻は短い。  コメント:三吉研一

CERDON , VIN DU BUGEY
METHODE TRADITIONNELLE , BRUT ROSE
LINGOT MARTIN

ガメイ95%、プールサール5%。 タマネギの皮の色に近いロゼ色。未熟な果実の香り。 味わいはほのかに甘味を持った赤い果実。 質の良い酸味がそのほのかな甘味とのバランスを保っている。 食前酒にはもちろん、最後までこれ一本で通すことも出来るであろう。  コメント:細川隆

CHAMPAGNE , 1990 , BRUT
MARGUET BONNERAVE
AMBONNAY , GRAND CRU

シャルドネ65%、ピノノワール35%、100%マロラクティック発酵
外観は透き通った黄金色。比較的軽い中程度の発泡性。 気泡は大きめ。うっすらとシトラスの香りがあり、時間が進むにつれて 繊細な強い香りがなめらかに変わっていった。 味わいは、アタックは生き生きとした軽やかなタッチで、 酸味、アルコール、風味のバランスが良くとれたまとまりのある味。 フィニッシュは長く、全体としてエレガントで、 長期熟成したしっかりとした味わいのある 非常に出来上がりの良いシャンパーニュだと思います。 コメント:寺本康、倉口正智

SAINT-ROMAIN
SOUS ROCHE , 1997
DOMAINE DE CHASSORNEY

トップ香が濃厚で驚く。ハーブのミント及びイチゴ系の香り。 微妙にスパイシーな感じも受ける。 味わいは上品でクリアーな酸味を感じる。 巧みな樽の使い方から来るかすかな収れん。後味はあくまでクリアー。 様々な料理との組み合わせを考えられるパートナーとして評価したい。  コメント:堀潤二郎

CHATEAU AUSONE , 1994
SAINT EMILION GRAND CRU

深いルビー色。落ち着きのあるベリー香が感じられる。 穏やかな酸、非常に深く重厚な味わい。やはりバランスもとても良い。 聖母マリアのようにどこまでも丸くおだやかである。 合わせる料理は血を感じる味わいが合うように思われる。 しかしピジョンのようなしっかりした味わいよりも、 もっと穏やかで甘いレバーを使ったアバの料理、 たとえばブーダンノワールや、 肉であれば鹿のようなしっかり血の美味さ、甘さを楽しめるものが 合うように思う。 余韻も長く心地よい。 コメント:東健夫

MUSCAT DE ST-JEAN-DE-MINERVOIS

(堀潤二郎氏によるブラインドテスト)

香り高く、甘くハチミツやトロピカルな感じの香り。 とても輝きがある濃い黄金色。 口に含むととても甘く、香りと同じ味わい。 酸味も心地よい。全体的にバランス良く素晴らしい逸品。  コメント:長田康二

CHATEAU DES EYSSARDS , 1996
SAUSSIGNAC

濃い黄金色。濃厚な甘味を感じて、上品さがある。 シャトーイケムを感じさせる様な重みがあるデザートワインである。  コメント:青木啓


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