1999年ティスティングノート
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6月例会のティスティング 1999.6.19.

CAHORS , 1995
CHATEAU GAUTOUL
アラン・サンドランス

(東博子氏によるブラインドテスト)

外観は色濃く、香り少し弱いが、甘くアルコールを強く感じる。 タンニンと酸味は適度に感じバランスがよい。 南仏のワインを思わすタイプだが、時間が経つと、 しっかりとしていてきめの細やかさを感じ、やはりボルドーに近いなと思うワイン。  コメント:黒田晴樹

CHATEAU BRANAIRE DULUC DUCRU
SAINT-JULIEN , 1995

(東博子氏によるブラインドテスト)

クリアで深く輝く紫紅色を呈し、 厚みのあるディスク面、立ち昇る豊かなアロマ、 口に含む前から素性の良さを感じる。 キレの良い酸味、しっかりとしたふくよかなボディ。 カベルネソーヴィニョンの特徴を余すところなく出していて 非常にまろやかな味わい。 良くできたワインだが飲むには早すぎた。  コメント:細川隆

CHATEAUNEUF-DU-PAPE , 1994
LA BERNARDINE
M.CHAPOUTIER

少し緑を帯びたうす黄金色。 南を思わせるアルコール強めの香りは、グルナッシュブランそのものである。 キレのある酸は白身の魚との相性も申し分ない。 少しアルコールを強く感じるのは南方のせいか。 少し温度を上げて飲んでみたい。 コメント:中西健二

TERRE BIANCHE , 1996
ALGHERO
SELLA & MOSCA

外観は透き通ったレモン色。 ハーブ系の強い香りを感じるが、徐々に白桃のような甘い香りに変化してきた。 味わいは、アタックは喉越し良く、アルコールのボリューム感はややおとなしめで、 柔らかい酸味とのバランスが良くとれている。 料理もあまり選ばないワインに思うが、酸味の良くきいた料理と合わせるとポテンシャルを出し切ってくれるように思う。  コメント:倉口正智

CHASSAGNE MONTRACHET , 1986
DOMAINE ETIENNE SAUZET

まろやかな酸味が前面に出て、大変上品な味わいである。 どの香りが特に際だっているということではなく、 シャルドネの持つ味わいがバランス良く大きな輪を形成している。 フィニッシュは長く口中にとどまり、満足感が広がる。 単なるAOCとは桁違いの逸品であろう。  コメント:滝澤秀行

VALTELLINA
SFORZATO , 1995
NERA

14.5%と高いアルコールで、濃いガーネット色のフルボディなワイン。 レチョート(スファルツァート)により濃縮された甘い味わいである。  コメント:中村善彦

NUITS-SAINT-GEORGES
LES POISETS , 1988
DOMAINE ROBERT ARNOUX

にかわの香り。ドライフルーツ、黒いベリー、プルーンの香り。 口に含むと甘味を感じ、完熟したブドウの恵みがありがたい。 時間が経つと次第に華やかな香りが優勢となり繊細さが加わるが、 しかし力強い香りと強い口当たりがピノノワールのすばらしさを余すことなく伝え続ける。 少し酸が荒いが、全体としてはまろやかでかつ奥深く、 力強さと香りの豊かさに脱帽。  コメント:三吉研一

RAUENTHALER STEINMACHER
RIESLING AUSLESE , 1976
RHEINGAU

(中西健二氏提供)

酸化熟成が進み、色といい、香りといい 全くシェリーとしか言い様のない複雑な味わいである。 アウスレーゼであるが食前でも食後でも楽しめるワインである。  コメント:細川隆

BOONE'S
TROPICAL
FINE APPLE WINE AND OTHER NATURAL FLAVORS
CALIFORNIA


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