1999年ティスティングノート
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10月例会のティスティング 1999.10.16.

CHASSAGNE MONTRACHET , 1996
DOMAINE MICHEL NEILLON

(萩原正芳氏によるブラインドテスト)

色調は光り輝いた黄金色。香りは代表的なブルゴーニュの白のそれで、 鉱物的な香りや、ハチミツの香りなどが広がる。素晴らしくよいワインである。 飲み心地も最高で、ふくらみがあってアルコールが高くアフターテイストが素晴らしい。 とても1996年とは思えない。  コメント:青木啓

CHATEAU BRANAIRE DULUC DUCRU , 1966
(萩原正芳氏によるブラインドテスト)

透明感があり輝きがある色調は、周りが橙色がかった黒紫色で、 第一の香りは杉、なめし革の香りと干したブドウの香り(プルーン)が立ち上り、 グラスをまわすと野性的な動物臭と華やかな熟した果実の香りが立ちこめ、 第一の香りと共に増す。 口に含むと時代も感じる健全なワインで、酸味もあり渋味もしっかりし、苦みも感じる辛口の赤ワインで、 バランスもよくまだまだいけそうなフルボディワイン。 ペルドロに少しフォアグラをのせた料理と供に、小説好きな個性的な人と一緒に飲みたいワインである。 66年とは思えない素晴らしいワインでした。  コメント:東博子

CHAMPAGNE
TAITTINGER

2000年記念ボトル。マグナム
きめ細かくやさしく立ち上がる繊細な泡。トースト、イースト香がまず辺りを満たす。 グラスを鼻に近づけると柑橘系の香り、ミネラル香、バニラのような甘い香り等が一体となって 穏やかに各々を主張している。 口に含むと泡の刺激がクリーミーでやさしく、繊細かつ厚みもある。 夏みかんの様な苦みも感じ、甘味とそして酸味とのバランスが良い。 強いシャンパーニュではなく中程度で、むしろバランスの良さとクリーミーを感じさせながらの繊細さが特徴である。 どんな料理にも合わす事が出来、かつ料理とシャンパーニュの両方を対等に楽しめる。 来るべき21世紀はこのワインのように調和の中で穏やかに発展していくのだろうか。  コメント:三吉研一

DOLE DE SIERRE , 1996
VALAIS , ROUVINEZ

ピノノワール、ガメイ
透明感のある赤で、初めは生っぽいハーブの香りの後、淡いベリー系の香りに変わる。 酸とタンニンは軽くフィニッシュに甘味を感じる。 穏やかな感じのワインである。  コメント:寺本康

CHATEAU LATOUR A POMEROL , 1988

エッジのレンガ色が10年の熟成を感じさせる。 ディスク面、レッグスからはふくよかなるボディを思う。 さわやかな切れ味の良い酸味と十分なタンニンが心地よく、 全体的にバランスのとれたワインである。 料理に添えられたマディラソースと絶妙のマッチングであった。  コメント:細川隆

DIENHEIMER PATERHOF , 1977
SIEGERREBE SPATLESE
RHEINHESSEN , CARL SITTMANN

(中西健二氏による提供)

濃い琥珀色にオレンジのトーン。とても輝きがあり、ディスクもやや厚め。 レッグスは普通。香りの芳香性は普通でドライフルーツと控えめな甘さの香り。 グラスをまわすとより強く熟成香を感じる。 口に含むと甘さ控えめ、まろやかな酸味、ドライフルーツ(干し柿)。 全体としてバランス良く、リキュールのような感じ。 今おもしろいし、今後もまだまだ楽しめる。 (デセール、干し柿、キンカン、カリンにひかえ気味に甘さで味付けたコンポート)  コメント:長田康二

MOZART
WHITE CHOCOLATE
LIQUEUR MANUFACTUR H.C. KONIG , SALZBURG
PRODUCT OF AUSTRIA


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