SNOOPY

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No.35

21世紀へ伝えたい宝物
      企画・制作 朝日新聞社

No.34 ビーン・バッグ・チェア

ビーン・バッグ・チェアってのは、すねてるのにおあつらえむきの場所ね 底のほうに沈みこんで何時間でもすねていられるわ… ときどき顔をあげてみる必要はあるけれど… …だれかが私のこと気にしてくれてるかどうかみるためにね

こころの隠れ家、みつけたい。

 ルーシーがすねるときやチャーリー・ブラウンがひとりテレビを見るときなど、さまざまなシーンで登場するビーン・バッグ・チェア。そこは、彼らにとってのお気に入りの空間です。
 読書をしたり、手紙を書いたり、物思いにふけったり……。私たちには、みな、自分ひとりになれる“隠れ家”のような空間が必要なようです。しかし、それは、必ずしもきちんとした書斎や勉強部屋ではなくともいいのでしょう。たとえば、ベッドルームの片隅に好きなチェアと照明とパソコンを置く。キッチンの小さなテーブルを、ある時間だけ自分のデスクに早変わりさせる。庭にベンチを置く。行きつけのカフェをつくる。あるいは、お気に入りの散歩道やハンドルを握るマイカーが、その役割を果たしてくれるかもしれません。
 そんな場所で、ひとり静かな時間を過ごす。こころを落ち着かせ、普段の自分に返る。そうすることで、私たちは家族や仲間といつも通りに接したり、仕事や勉学への意欲を取り戻したり、何かを決断したりすることができるのでしょう。