SNOOPY

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No.35

21世紀へ伝えたい宝物
      企画・制作 朝日新聞社

No.35 雨

ヤレヤレ、ぼく溺れかけてる! 友達はみんなどこへ行っちゃったんだ?!

雨の日だから、出合えるもの。

雨の中、びしょ濡れになってしまったスヌーピー。友達にSOSを出して、傘を差しかけても
らいます。

春雨、時雨、五月雨、夕立ち……。日本にはさまざまな雨の呼び名があるように、私たちは昔から雨を自然の恵みとしてとらえ、共に生きてきました。ところが、天気予報で毎日の降水確率が発表され、道も鋪装されて水たまりができなくなるにつれ、私たちは雨を快適な生活への邪魔物としてとらえるようになってきているようです。しかし、雨は、いまも農作物への水やりはもとより、私たちのこころに新鮮な潤いをくれるもの。たとえば、色鮮やかになったアジサイの美しさにハッとしたり、思いがけず聞こえたカエルの鳴き声に遠い日々を思い出したり、雨音しか聞こえない部屋の中でふと詩のフレーズが浮かんだり、さらには雨上がりの木々の緑にこころが洗われるように感じたり……。

雨の日だから、いつもと違う角度から物が見える。音が聞こえる。思索ができる。感動が
ある。そんな雨の季節がある国に暮らしていて、幸せだと思いませんか。