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最近見た映画の感想

感想
2015年12月

スター・ウォーズ/フォースの覚醒 109シネマズ スター・ウォーズらしい映画でした。往年のファンは喜んでいます。隣の席の外人は終わりに拍手がありました。初めての人は面白さが少なかったと思いますね。
SF映画の金字塔にして世界中で愛され続ける人気シリーズの新3部作第1章で、『スター・トレック』シリーズなどのJ・J・エイブラムスが監督を務めた超大作。ジョン・ボイエガやデイジー・リドリー、オスカー・アイザック、アダム・ドライバー、旧シリーズのマーク・ハミルやハリソン・フォードらが出演。


ストックホルムでワルツを 映サ 流れる曲が懐かしい。当時のヒット曲は街中に流れていた。英語でなくスウェーデンの母国語でヒットさせたいという意気込みが素晴らしい。
スウェーデン出身の世界的ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドの伝記ドラマ。5歳の娘を育てるシングルマザーでありながら、夢を信じてモダンジャズ界の歌姫となるまでを追う。メガホンを取るのは、『白昼夢に抱かれる女』のペール・フリー。実際に歌手として活躍するエッダ・マグナソンがモニカにふんし、女優デビュー作とは思えぬ圧倒的存在感を放つ。レイ・チャールズなど全編に流れるジャズナンバーに加え、1950年代から1960年代のスウェーデンを再現した美術や衣装も魅力。


黄金のアデーレ 名画の帰還 シネツイン ナチスに奪われた絵画は大量にある。殺された家族の声が聞こえる気がする。この絵画はたまたま手元に戻ってきたが。ヘレン・ミレンの熱演。
ナチスに奪われた世界的に有名なグスタフ・クリムトの名画を取り戻すため、オーストリア政府を相手に返還訴訟を起こした女性の実話を基に描いた人間ドラマ。肖像画のモデルとなった女性のめいで、戦争に運命を翻弄された実在の主人公をオスカー女優ヘレン・ミレンが好演する。


コードネーム U.N.C.L.E. イオンシネマ テレビのナポレオン・ソロは格好良かった。相手役のイリヤ・クリヤキンもクールで決まっていた。今回もそれなりに決めていた。車もドレスも楽しめる。
1960年代の人気テレビシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」を、『スナッチ』などのガイ・リッチー監督が新たな視点で映画化。東西冷戦下、CIAとKGBのエージェントが協力し合い世界規模のテロ事件を阻止すべく奮闘する。プレーボーイのソロと堅物クリヤキンという水と油のスパイコンビを、『マン・オブ・スティール』などのヘンリー・カヴィルと、『ローン・レンジャー』などのアーミー・ハマーが熱演。


宋家の三姉妹 バルト11 この三姉妹は中国の歴史の流れに乗っていく。金持ちの生き残りの哲学が体に浸みこんでいる。近代中国が面白い。
1997年、香港/日本映画。史実では、三姉妹の父・宋嘉樹は孫文の支援者で、長女・靄齢は結婚するまで孫文の秘書を務めていた。その後、次女・慶齢が孫文の秘書を引き継ぎ、後に結婚することになる。ちなみに靄齢は横浜で、慶齢は東京でそれぞれ結婚式を挙げている。1926年に蒋介石と結婚した三女・美齢は、蒋のスポークスマンとしても活躍。


ヒトラー暗殺、13分の誤算 サロンシネマ 戦時中にヒトラーの暗殺に行動した人間に驚く。単独であり、手作りの爆弾。起爆がタイマーだったため演説が早く終わって未遂となった。犯人のK・フリーデルにひきつけられた。
ある男が単独でナチスドイツの独裁的指導者アドルフ・ヒトラーの暗殺を企てた史実を基に、男が犯行に至る過程や処刑が延びた理由など数々の謎に迫る戦争ドラマ。監督は、『ヒトラー 〜最期の12日間〜』などのオリヴァー・ヒルシュビーゲル。主人公の勇気と信念が胸に迫るとともに、独裁政権の恐ろしさに戦慄する。
2015年11月

草原の実験 シネツイン セリフの全くない映画。この大自然の美しさに紙芝居を見ている錯覚になる。草原に一軒家、親子だけ、道の行先には鉄条網、最後の原爆の映像には心が止まる。
『ブレスト要塞大攻防戦』などのアレクサンドル・コットが監督を務め、雄大な草原を舞台に描く衝撃の人間ドラマ。旧ソ連で実際にあった出来事をモチーフに、少年と少女の淡い恋模様と共に彼らを待ち受ける驚がくの事件を紡ぎ出す。韓国人とロシア人の血を引く美貌のエレーナ・アンがヒロインに抜てきされ、全編セリフなしの難役に挑戦。


ミケランジェロ・プロジェクト TOHOシマネズ ナチスはここまで美術品を集めていたのか?と驚く。ハーバード大学付属美術館の館長ストークス(ジョージ・クルーニー)はルーズベルト大統領を説得してこれらを奪還していく。この事実に目を見張った。
『オーシャンズ』シリーズなどのジョージ・クルーニーが、製作・監督・脚本・主演をこなした実録サスペンス。第2次世界大戦末期を背景に、ナチスドイツに奪われた美術品を取り戻す命令を下された者たちの姿を活写していく。『ボーン』シリーズなどマット・デイモン、『アビエイター』などのケイト・ブランシェット、『ロスト・イン・トランスレーション』などのビル・マーレイら、実力派スターが共演。



エール! バルト11 パリで悲惨な同時テロがあった。悲しいです。
この映画はパリの片田舎の農家の物語。高校生の長女ポーラ(ルアンヌ・エメラ)以外、全員が聴覚障害者。その彼女に歌の才能が見つかり、パリの音楽学校のオーディションに出掛ける悲喜こもごもに感動です。
最愛の家族を支える役目と自らの夢の間で揺れ動くヒロインを、新人ルアンヌ・エメラが好演し、セザール賞最優秀新人女優賞に輝いた。『プレイヤー』などのエリック・ラルティゴ監督がメガホンを取り、『しあわせの雨傘』などのカリン・ヴィアール、『タンゴ・リブレ 君を想う』などのフランソワ・ダミアンらが共演。



Dearダニー 君へのうた 八丁座 大人の会話を楽しむ映画にしていることが嬉しい。近年このようなドラマが見当たらない。アル・パチーノが歌手を演じている。不思議な映像と思った。それだけ彼のイメージが固まっているのかもしれない。
ジョン・レノンが新人アーティストに宛てた励ましの手紙が、数十年を経て本人に届いたという実話から着想を得たドラマ。曲を作るのをやめた往年の人気アーティストが、ジョン・レノンが自分宛てに送っていた手紙を読んだのを機に人生を見つめ直す。監督は、『塔の上のラプンツェル』などの脚本を手掛けたダン・フォーゲルマン。主演を務めた名優アル・パチーノを筆頭に、アネット・ベニング、ジェニファー・ガーナーら実力派が結集。全編で流れるジョンの楽曲も作品に彩りを添えている。


太秦ライムライト 映サ例会 かつてのチャンバラが懐かしくなった。映画、テレビに当然のようにあった時代劇。今はテレビから無くなっている。その中で素晴らしい生き方の「斬られ役者」である福本清三。感心しました。
5万回斬られた男・福本清三の映画初主演作品である。かつて日本のハリウッドと呼ばれた京都・太秦。ここの撮影所に所属する「斬られ役」一筋の大部屋俳優である。時代劇を支え続けた男の物語です。
2015年10月

マイ・インターン 109シネマズ ベテラン見習いが職場の潤滑油になって行く。ロバート・デ・ニーロらしくないが見事に演じている熟練サラリーマン。こんな頼もしい70代は日本では考えられない。総活躍と言いながら、社会が年寄りを締め出している。
ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイというオスカー俳優が共演を果たしたヒューマンドラマ。年齢・性別・地位も違う男女が出会い、徐々に友情を育んでいく過程を描く。メガホンを取るのは『ハート・オブ・ウーマン』『恋するベーカリー』などで知られるナンシー・マイヤーズ監督。


トランスポーター イグニション 109シネマズ ジェイソン・ステイサムからエド・スクレインに代わった本作、カーアクションは相変わらず素晴らしい。運び屋のルールを長々と述べる割に、どこまでがルールかが不明。
『トランスポーター』シリーズの主役を務めてきたジェイソン・ステイサムに代わり、新星エド・スクレインを主演に迎えたアクションドラマ。フランスの鬼才リュック・ベッソンが製作と脚本を担当し、スリリングな天才運び屋の仕事に肉迫する。メガホンを取るのは『フルスロットル』のカミーユ・ドゥラマーレ。


ナイトクローラー シネツイン パパラッチによるサスペンス映画。事件や事故の衝撃映像をテレビで流す。ジェイク・ギレンホールの痩せこけた風貌に驚く。出来れば、普通の顔から事件にめり込んで変化する貌にして欲しかった。
第87回アカデミー賞脚本賞にノミネートされたサスペンス。事件や事故現場に急行して捉えた映像をテレビ局に売る報道パパラッチとなった男が、刺激的な映像を求めるあまりに常軌を逸していく。脚本家として『ボーン・レガシー』などを手掛けてきたダン・ギルロイが、本作で監督に初挑戦。『ブロークバック・マウンテン』などのジェイク・ギレンホールが出演。


バクマン。 109シネマズ 少年ジャンプの実際の事務所で若者の漫画を紹介していることに驚く。漫画を描く様を映像で表現している現代性が良い。
「DEATH NOTE」の原作コンビ、大場つぐみと小畑健によるテレビアニメ化もされた大ヒット漫画を、『モテキ』などの大根仁監督が実写映画化した青春ドラマ。性格の違う高校生2人がタッグを組み漫画家への道を歩んでいくさまを、大根監督ならではの巧みな映像表現を駆使して描く。週刊少年ジャンプでの連載を目指して日々奮闘する漫画家コンビには、佐藤健と神木隆之介。


ドローン・オブ・ウォー 109シネマズ ラスベガスの基地からシリア等の戦地にミサイルを飛ばす。無人戦闘機ドローンの恐怖を感じる。イーサン・ホークが人間性が壊れる演技をしている。
アメリカ軍の対テロ戦争で使用されている無人戦闘機ドローンの実態を、『ガタカ』などの監督アンドリュー・ニコルと主演イーサン・ホークのタッグで描く戦争ドラマ。ラスベガスの基地で無人機ドローンを遠隔操作し、クリック一つでターゲットを爆撃する男の姿を通し、現代の戦争の知られざる真相を映す。
2015年9月

キングスマン サロンシネマ 往年のスパイ映画をパロディにしている。その楽しさは満載。コリン・ファースがそのスパイを務めるのかと思いきや、いつの間にか若手のタロン・エガートンの活躍に変わってしまった。
『英国王のスピーチ』などのオスカー俳優コリン・ファースを主演に迎え、『キック・アス』などのマシュー・ヴォーン監督がメガホンを取って放つ痛快スパイアクション。世界を股に掛けて秘密裏に活躍するスパイ機関所属の主人公が、最強の敵相手に奮闘する姿が描かれる。『サイダーハウス・ルール』などのマイケル・ケインや、『パルプ・フィクション』などのサミュエル・L・ジャクソンらが共演。


リスボンに誘われて 映サ 高校教師が突然に夜行列車に乗る。本に書かれている40年前のポルトガルでのレジスタンス活動に惹かれたのである。それで列車に乗るからドラマになるが、普通は無理筋。
パスカル・メルシエのベストセラー小説「リスボンへの夜行列車」を、名匠ビレ・アウグスト監督が映画化。偶然手に入れた本のとりこになった高校教師が著者に会うためリスボンへ旅立ち、著者の家族や友人を訪ね回り彼の人生に触れるにつれ、自らの人生を見つめ直していく。主演はオスカー俳優ジェレミー・アイアンズ。共演には『アメリカン・ハッスル』などのジャック・ヒューストン。

アンフェア the end バルト11 カメラワーク、話の展開、スピードは素晴らしい。が、テレビドラマの延長の話ばかり。残念。
秦建日子のベストセラー小説を基にした、人気テレビドラマの劇場版第3弾にしてシリーズ完結編。国家の陰で暗躍する一団に関する機密を手にした警視庁捜査一課の女性刑事・雪平が、壮絶な戦いに身を投じていく。前作『アンフェア the answer』に引き続き、佐藤嗣麻子が監督を担当。篠原涼子、阿部サダヲ、加藤雅也をはじめとするレギュラーメンバーが結集。


ギヴァー 記憶を注ぐ者 109シネマズ 理想郷を作るとしたら人間の欲望もなくさないといけないのか?と、訴えている。メリル・ストリープ達の管理者はその矛盾を知っているから人の記憶を統制する。やはりね。
ロイス・ローリーのSF児童文学「ギヴァー 記憶を注ぐ者」を、『ソルト』などのフィリップ・ノイス監督が映画化。欲望や憎悪などの感情が排除され、争いもない近未来の管理社会を舞台に、記憶を受け継ぐ使命を与えられた若者がある人物との出会いを通じ、平和な理想郷のいびつさに気付いていく姿を描く。キャストにはオスカー俳優ジェフ・ブリッジスとメリル・ストリープ。
2015年8月

王様と私 バルト11 ユル・ブリンナーはこの作品でアカデミー主演男優賞を受賞したという。私はどうしても、西部劇やスパイ映画のイメージです。
午前10時の映画祭。1956年アメリカ映画。
M・ランドンの小説「アンナとシャム王」を原作にしたミュージカル映画。王役のY・ブリンナーがアカデミー主演男優賞を受賞したほか、計5部門を受賞。ゴールデングローブ賞では、アンナ役のデボラ・カーが主演女優賞を受賞している。


テッド2 バルト11 新味を出すため、テッドの結婚、子作り騒動。固定ファンの笑いはあったが、新鮮味はなし。
命を宿したテディベアのテッドと親友のジョンが巻き起こす騒動を描いた、大ヒットコメディーのシリーズ第2弾。結婚して子供が欲しいと願うものの、それをかなえるには人間であることを証明しなくてはいけなくなったテッドたちが奔走する。前作に引き続いて、セス・マクファーレンが監督と脚本、テッドの声を務め、マーク・ウォールバーグがジョン役で再登場。


オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分 シネツイン 一人で運転する車内、相手は電話だけ。 見事な一人芝居でした。またもやトム・ハーディ。渋いです。
ロサンゼルス映画批評家協会賞やイギリスのインディペンデント映画賞などで称賛された異色のサスペンス。思わぬ状況に追いやられる中、高速道路を車で走る男の胸中に漂う不安や焦燥を見つめる。監督と製作総指揮に『ハミングバード』などのスティーヴン・ナイトと『つぐない』などのジョー・ライト、主演は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのトム・ハーディ。


チャイルド44 森に消えた子供たち サロンシネマ 1953年のソ連で子供ばかりを狙った連続猟奇殺人事件が起こる。秘密警察の捜査官レオ(トム・ハーディ)が捜査をしようとするが、上層部に止められる。スターリン独裁政権下。自分の立場が危うくなる恐怖と戦う。その方が怖い。
トム・ロブ・スミスのベストセラー小説を基にしたサスペンスミステリー。1950年代のソ連を舞台に、子供ばかりをターゲットにした連続猟奇殺人事件の真相を暴こうとする秘密警察捜査官の姿を追う。メガホンを取るのは、『デンジャラス・ラン』などのダニエル・エスピノーサ。主演を務める『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのトム・ハーディ。
約束の地 シネツイン ロードムービーということであったが、父親の姿だけで、内容はサッパリ不明。雄大な自然に戦争の舞台。先住民との関係。つながりさえも見えなかった。
『偽りの人生』などのヴィゴ・モーテンセンが、アルゼンチンの逸材リサンドロ・アロンソ監督とタッグを組んで放つロードムービー。チリとアルゼンチンにまたがる南米大陸の南端にあるパタゴニアを舞台に、娘の行方を捜す父親の想像を絶する旅を描く。主人公の娘を新人のビルビョーク・マリング・アガーが演じ、『キングダム』などのベテラン、ギタ・ナービュが脇を固める。


グローリー/明日への行進 サロンシネマ キング牧師の抗議のデモ行進には感動する。白人の暴力に対して非武装で抗議する。アラバマ州セルマに進むのに、橋を渡るシーンが良い。
アメリカ公民権運動が盛り上がりを見せる中、アラバマ州セルマで起きた血の日曜日事件を題材に描く感動作。ノーベル平和賞を受賞したマーティン・ルーサー・キング・Jr.のリーダーシップでデモに集まった人々が警官の投入によって鎮圧されたのをきっかけに、世論が大きく動いていくさまを描く。俳優のブラッド・ピットや人気トーク番組で有名なオプラ・ウィンフリーらが製作を担当。

コングレス未来学会議 サロンシネマ 俳優の姿をスキャンして、それからはコンピューターで全ての演技をさせる。そこまでは良かったのに、人間がアニメに変わってから、当初の話が続かなくなってしまった。残念。
『戦場でワルツを』などのイスラエルの鬼才アリ・フォルマン監督がメガホンを取り、スタニスワフ・レムのSF小説「泰平ヨンの未来学会議」を基に描いた異色作。実写とアニメーションを見事に織り交ぜ、欲望にまみれた人類がたどる驚異の未来を活写する。本人役で主演を務めるのは、『美しい絵の崩壊』などの演技派女優ロビン・ライト。


HERO 109シネマズ 東京地検城西支部の部屋と、当時人物の使い方が完成されている。この楽しさはテレビから映画になっても変えられない。相変わらず面白いがテレビドラマで良いのでは?
木村拓哉主演によるヒットドラマの劇場版第2弾。個性的な検事・久利生公平が、某国大使館の関与が疑われる女性不審死の真相解明に挑んでいく。監督に「HERO」シリーズの演出を担当してきた鈴木雅之、キャストには木村をはじめ、『ルームメイト』などの北川景子、『告白』などの松たか子とシリーズを支えてきた面々が結集。


シグナル シネツイン ある施設に潜入したら、何かに感染した、というところから物語が始まる。自分の下半身が義足だった、というSFスリラー。最後は機械文明に気付く。惜しい。SFを表面に出した方が楽しいと思う。
『地球、最後の男』のウィリアム・ユーバンクが監督を務めたSFスリラー。何かに感染したという理由で政府の研究施設に監禁された若者たちの不安と恐怖、やがて彼らの肉体に起こる異変を描く。『ガンズ&ゴールド』などのブレントン・スウェイツ、『マトリックス』シリーズなどのローレンス・フィッシュバーンらが顔をそろえる。
2015年7月

インサイド・ヘッド イオンシネマ 少女の脳内の感情に5人の可愛いキャラクターを与えた。冒険はほとんど脳内の出来事。それだけで成功と言える。アニメを単純に楽しめばいい。
11歳の少女の頭の中を舞台に、喜び、怒り、嫌悪、恐れ、悲しみといった感情がそれぞれキャラクターとなり、物語を繰り広げるディズニー/ピクサーによるアニメ。田舎から都会への引っ越しで環境が変化した少女の頭の中で起こる、感情を表すキャラクターたちの混乱やぶつかり合いなどを描く。



アリスのままで サロンシネマ アルツハイマー病によって自己が無くなる恐怖。「いっそ、癌であればよかったのに。」の彼女のセリフの哀しみ。ジュリアン・ムーアを見ていると涙で一杯になっていた。
若年性アルツハイマー病と診断された50歳の言語学者の苦悩と葛藤、そして彼女を支える家族との絆を描く人間ドラマ。ベストセラー小説「静かなアリス」を基に、自身もALS(筋委縮性側索硬化症)を患ったリチャード・グラツァーと、ワッシュ・ウェストモアランドのコンビが監督を務めた。日に日に記憶を失っていくヒロインをジュリアン・ムーアが熱演し、数多くの映画賞を席巻。


ハッピーエンドが書けるまで イオンシネマ ある夢のような理想的なアメリカの家庭。一家はみんな小説家。何も考えずに見ることができる映画です。たまにはこんなのも良いかも。
『きっと、星のせいじゃない。』などのジョシュ・ブーン監督がメガホンを取った人生賛歌。妻に未練を残す男と彼の息子と娘が、さまざまな思いを抱えながら前へと進む姿を描き出す。『あと1センチの恋』などのリリー・コリンズをはじめ、グレッグ・キニア、ジェニファー・コネリー、ローガン・ラーマンらが出演。


レフト・ビハインド バルト11 ある日突然に人が消えるという事件。ニコラス・ケイジのスリリングな出来事に、導入部も面白く期待しました。ところが、それが神の仕業という。肩すかしでした。
世界的なベストセラーを記録した、ティム・ラヘイとジェリー・ジェンキンズによる小説シリーズを実写化したパニックアクション。突如として数百万もの人間が消えてしまい世界がパニックに陥る状況で、地上との連絡がつかなくなった旅客機パイロットが決死の生還を果たそうとする。メガホンを取るのは、『バニシング・レッド』などのヴィク・アームストロング。主演は、『ゴーストライダー』シリーズなどのニコラス・ケイジ。




山本慈昭 望郷の鐘 満豪開拓団の落日 映サ例会 涙が止まりませんでした。政府が安全保障法を採決しようとしているこの時期に、この映画の意義があります。戦争の理不尽さが分かります。終戦の1945年の5月に、要望されて満州に渡り、その3か月後にソ連軍から逃げるという。
2015年1月公開。この満州の体験をした人が広島にもいました。命の声を映画上映後に聴きました。映画は長野県の住職、山本慈昭さんの体験話になります。戦後70年、これが国策ということだろうか?
2015年6月

ハイネケン誘拐の代償 バルト11 「誘惑の代償」という題にしているが、誘惑という犯罪には代償があるのは当たり前かもしれない。犯人は金を手に入れても自分の人生をなくしてしまう。監禁のドラマが少々見えなかった。
1983年にオランダで起きた世界的ビール会社「ハイネケン」の経営者誘拐事件を映画化した実録サスペンス。『ミレニアム』シリーズなどのダニエル・アルフレッドソン監督が、エミー賞を受賞したジャーナリスト、ピーター・R・デ・ヴリーズのベストセラー本を基に、身代金の行方など謎多き事件の真相に迫る。素人誘拐犯一味を翻弄(ほんろう)する人質ハイネケンに、名優アンソニー・ホプキンス。犯行グループのメンバーには、ジム・スタージェス、サム・ワーシントンらがそろう。



セッション サロンシネマ まさに狂気のドラムレッスンである。最高の音楽家を作りたいという思いは良く見える。ジャズドラマーになろうと決意するニーマン(マイルズ・テラー)と鬼教師として名をはせるフレッチャー(J・K・シモンズ)の戦いのドラマです。
サンダンス映画祭でのグランプリと観客賞受賞を筆頭に、さまざまな映画賞で旋風を巻き起こした音楽ドラマ。ジャズドラムを学ぼうと名門音楽学校に入った青年と、彼にすさまじいスパルタ的指導を行う教師の姿を追い掛けていく。メガホンを取るのは、『グランドピアノ 狙われた黒鍵』などの脚本を手掛けてきた俊英デイミアン・チャゼル。主演は『ダイバージェント』などのマイルズ・テラーと『JUNO/ジュノ』などのJ・K・シモンズ。


ジェームス・ブラウン〜最高の魂(ソウル)を持つ男〜 バルト11 ジェームス・ブラウンの音楽に酔いしれました。ショービジネスのイノベーターでもあったという。商売の難しさが分かる。惜しむらくは彼の音楽を作るところが見たかった。
ソウルミュージック界のレジェンド、ジェームス・ブラウンの伝記ドラマ。類いまれな音楽的才能に恵まれ、ミュージックシーンに新風を巻き起こした彼の軌跡を追う。監督は、『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』のテイト・テイラー。『42 〜世界を変えた男〜』などのチャドウィック・ボーズマンが主演を務め、ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーがプロデューサーなどに名を連ねている。


誘拐の掟 バルト11 リーアム・ニーソンの相変わらずのアクションが格好良い。今度は元警官。無理やりアクションドラマにしているところがあるのかも。
96時間』シリーズなどでアクション俳優としての地位を確立した名優リーアム・ニーソンが主演を務め、ローレンス・ブロックの傑作ミステリーを映画化したサスペンス。引退した敏腕刑事が、猟奇殺人犯と激しい頭脳戦を繰り広げる姿を活写する。『


トゥモローランド バルト11 バッジに触ると見知らぬ世界に行けるSFの楽しさ。そこはディズニーの世界か?少年少女の冒険が始まる。ジョージ・クルーニーが演じる大人の世代の不思議さに感心。
『ミッション:インポッシブル』などのブラッド・バード監督と、名優ジョージ・クルーニーのタッグで放つ話題作。ウォルト・ディズニーが想像した未来を軸に、“トゥモローランド”のことを知っている主人公と17歳の少女が未知の世界への扉を開く姿を描く。共演はブリット・ロバートソンやヒュー・ローリーら。



リピーテッド バルト11 目覚めると前日までの記憶が全てリセットされてしまう障害の女性という設定。毎日人生を繰り返すSFともいえる。最良のミステリーに仕上がっている。
SJ・ワトソンのベストセラー小説を実写化したミステリー。前日の記憶を保持できない障害のある女性が、一本の電話を受け取ったのを機に思いも寄らない事態に引きずり込まれていく。製作に『グラディエーター』などのリドリー・スコット。主演に『めぐりあう時間たち』などのニコール・キッドマン、『英国王のスピーチ』などのコリン・ファース、共演に『ビトレイヤー』などのマーク・ストロングと豪華な顔ぶれが結集。



映画 ビリギャル 109シネマズ 目標に向かって驀進する様は感動した。ドラマは青春群像だが、今の世相の希望がそこにあるようだ。ギャル語がまた笑えて楽しい。
『ハナミズキ』などの土井裕泰が監督を務め、塾講師・坪田信貴の「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」を映画化した感動作。成績学年最下位の女子高生が、ある教師の励ましで慶應義塾大学合格というむちゃな目標に向かって突き進む姿を描く。『ストロボ・エッジ』などの有村架純が偏差値30の金髪ギャルを熱演。
2015年5月

ラン・オールナイト 109シネマズ 古株のニューヨーク・マフィアが息子の命のために立ち上がる。相手は出来の悪い息子を殺された、昔の友のマフィアのボス。何故に一晩生き延びれば良いのか分からないが、アクションは相変わらず立派。
』『フライト・ゲーム』のジャウマ・コレット=セラ監督とリーアム・ニーソンが3度目のタッグを組んだアクション。息子の命を守るため親友でもあるマフィアのボスの息子を殺害してしまったことから、復讐(ふくしゅう)に燃えるボスに命を狙われる殺し屋の逃走劇を描く。組織のボスに名優エド・ハリスがふんするほか、主人公を30年以上も追う刑事を『フルメタル・ジャケット』などのヴィンセント・ドノフリオ。


チャッピー 109シネマズ 舞台は近未来のヨハネスブルク。成長する人工知能ロボットがチャッピー。警察ロボットだから無骨い格好にしているが、ここではその姿は似合わない。もう少しユーモアがあればよかったのに、残念。
『第9地区』『エリジウム』の鬼才ニール・ブロムカンプが手掛けたSFアクション。人工知能を搭載したロボットのチャッピーが自身を誘拐したストリートギャングたちと奇妙な絆を育みながら、壮絶な戦いに巻き込まれていく。『第9地区』にも出演したシャールト・コプリー、『X-MEN』シリーズなどのヒュー・ジャックマン、『愛は霧のかなたに』などのシガーニー・ウィーヴァーなど、実力派や個性派が出演。


転校生 映サ例会 思春期の男女の体が入れ替わるファンタジー。このSFの設定は究極の覗き見とも言える。男の子のしゃべり方が急に女っぽくなる所は、気持ちは分かるが今だと少しやり過ぎかも。
1982年の作。大林宣彦監督の“尾道三部作”『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』の一つ。フィルムが古くてカラー映像が鮮明でないところが少々残念。尾道の素晴らしい瀬戸内の映像が懐かしい。出演、尾美としのり、小林聡美、樹木希林、宍戸錠。


怪しい彼女 映サ例会 70歳から20歳に若返って活躍するコメディ。大いに笑いました。韓国なのに彼女の歌は日本の80年代のアイドル。
『王になった男』などのシム・ウンギョンと『ハーモニー 心をつなぐ歌』などのベテラン、ナ・ムニが二人一役を熱演する心温まるファンタジー。70歳の老女が突然20歳の自分に若返ってしまったことから巻き起こる珍騒動を、爆笑と感動の涙で盛り上げていく。


マジック・イン・ムーンライト 八丁座 霊媒師とマジシャンとの対決から恋に落ちる二人。20年代の南フランスが舞台というリゾート地の雰囲気が良い。
不思議な能力を持つ女性占い師と、そのトリックを暴こうとするマジシャンの恋の駆け引きを描いたロマンチックコメディー。『ミッドナイト・イン・パリ』など数々の名作を手掛けてきた名匠ウディ・アレンがメガホンを取り、対照的な男女の恋模様を、ウイットに富んだ軽妙な語り口でつづる。 主演は、オスカー俳優コリン・ファースと『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などのエマ・ストーン。


フォーカス 109シネマズ スリから詐欺へ、そのテクニックに引き込まれる。相手のフォーカス(注意)をそらすことという騙しの極意。ただ、その騙しは同じものなのか?疑問が残った。
ウィル・スミスふんするすご腕詐欺師と彼から詐欺師の全てを学んだ美人詐欺師が、世界の大富豪を巻き込み壮絶なだまし合いを繰り広げるクライムサスペンス。男を手玉に取る女詐欺師に成長した主人公の元恋人を、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などのマーゴット・ロビーが演じる。
2015年4月


イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 サロンシネマ エニグマの暗号を解読する数学者集団が素晴らしい。優秀であれば当時の女性を採用したリーダーの手腕もいい。解読した暗号をどの戦争作戦に採用するのかを彼らが指導したことは不自然である。
第2次世界大戦時、ドイツの世界最強の暗号エニグマを解き明かした天才数学者アラン・チューリングの波乱の人生を描いた伝記ドラマ。劣勢だったイギリスの勝利に貢献し、その後コンピューターの概念を創造し「人工知能の父」と呼ばれた英雄にもかかわらず、戦後悲劇の運命をたどったチューリングを、ベネディクト・カンバーバッチが熱演する。


ジュピター 109シネマズ ファンタジーなSF映画。宇宙を支配する王朝の映像はアイデアがある。反重力ブーツも楽しい。技術力が高いから支配出来ている所と人間を狩る意味が曖昧。
ラナ&アンディ・ウォシャウスキーが監督と脚本を務め、『マトリックス』シリーズ以来初のオリジナルストーリーで挑むSFアクション。知能の高い異星人に統制された地球を舞台に、唯一無二の存在である地球人の女性と、彼女を守る使命を負った男の壮大な体験を活写する。主演は『ホワイトハウス・ダウン』などのチャニング・テイタムと『ブラック・スワン』などのミラ・クニス。


バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) サロンシネマ 演劇かと思いきや映画でした。映画スターのなれの果て、というスタイルに、空想映像を重ねる内容。アカデミー賞に選ばれる。どこに賛同出来たのか?笑えたけれど。
『バベル』などのアレハンドロ・G・イニャリトゥが監督を務め、落ち目の俳優が現実と幻想のはざまで追い込まれるさまを描いたブラックコメディー。人気の落ちた俳優が、ブロードウェイの舞台で復活しようとする中で、不運と精神的なダメージを重ねていく姿を映す。ヒーロー映画の元主演俳優役に『バットマン』シリーズなどのマイケル・キートンがふんするほか、エドワード・ノートンやエマ・ストーン、ナオミ・ワッツらが共演。



シェフ 三ツ星フードトラック始めました サロンシネマ 大いに笑えるシェフの旅でした。それも子供が苦手な男が、息子とフードトラックでサンドイッチを作るという。仕事しか見えてなかった男の再生物語である。
『アイアンマン』シリーズなどの監督で俳優のジョン・ファヴローがメガホンを取り、究極のサンドイッチを売る旅をする元一流レストランのシェフを演じるドラマ。店を辞め、偶然キューバサンドイッチと出会ったシェフが、フードトラックでサンドイッチを売りながら人生を取り戻していくプロセスを映す。共演には、ダスティン・ホフマン、ロバート・ダウニー・Jr、スカーレット・ヨハンソンといった豪華キャストが集結。
2015年3月


ナショナル・ギャラリー 英国の至宝 サロンシネマ 圧倒する絵画のオンパレード。美術館にいるような楽しみに酔いしれました。レンブラントの絵画をレントゲンで調べると、横書きの絵の上から、縦書きの新しい絵を描いていた。素敵なエピソードで満載。
フレデリック・ワイズマン監督が、長年にわたって撮影を切望し続けたイギリス屈指の美の殿堂ナショナル・ギャラリーに密着したドキュメンタリー。世界有数のコレクションの数々をはじめ、個性豊かな専門家たちが工夫を凝らしたさまざま催しや名画の修復作業、普段見ることのできない美術館運営の舞台裏を映す。



もうひとりの息子 映サ例会 赤ん坊の取り換え事件。それが、敵対するイスラエルとパレスチナの二人という悲劇。子供、母親は仲良くなるが、父親たちは最後まで引きずる。それでも個人は分かりあえる。これが平和の礎というものか。
ユダヤ系フランス人のロレーヌ・レヴィが監督と脚本を担当し、第25回東京国際映画祭で東京 サクラ グランプリと最優秀監督賞に輝いた感動作。イスラエルとパレスチナという対立関係にある家族の間で、取り違えられた子どもをめぐる困惑の日々を描き出す。『リトル・ランボーズ』のジュール・シトリュクが悩める息子を演じ、母親を『リード・マイ・リップス』などのエマニュエル・ドゥヴォスが好演。

アンリミテッド 109シネマズ ニューヨークを駆け回るスポーツのパルクールでドラマを作った。その技は格好いいが、結局は麻薬などの運び人。最後は銃が出てこざるを得ない、アイデアのないドラマ。
『トワイライト』シリーズでブレイクした、テイラー・ロートナー主演によるサスペンスアクション。置かれた環境を利用しながら、走り、跳び、登るスポーツ「パルクール」のチームに入った青年が、犯罪に巻き込まれていく姿を追う。監督は『サバイバル・フィールド』のダニエル・ベンマヨール。


イコライザー サロンシネマ フタバ図書の試写会。
悪を裁く、必殺仕事人。そのアクションは格好いい。19秒で始末する、という触れ込みは最初だけ。後は普通のバイオレンス物。一人で裁くには事件がデカ過ぎの内容でした。
どんな裏仕事も19秒で完遂する元CIA工作員にデンゼル・ワシントン、娼婦(しょうふ)の少女にクロエ・グレース・モレッツがふんしたアクション。ホームセンターの従業員として働く元工作員が10代の娼婦(しょうふ)と出会ったことをきっかけに、警察が関われない不正を始末する仕事請負人となる姿を追う。監督は、『トレーニング デイ』、『エンド・オブ・ホワイトハウス』などのアントワーン・フークア。


ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密 109シネマズ 展示物の愉快な仲間の何時ものドタバタの楽しさ。ニューヨークから大英博物館に変わっても同じ。ベン・スティラーのとぼけた面白さがお馴染みで楽しい。
夜になると博物館の展示物が動き出す『ナイト ミュージアム』シリーズ最終章。展示物に命を吹き込むエジプト王の石板の魔力が消えかかる危機を回避すべく、ニューヨーク自然史博物館からロンドンの大英博物館へ乗り込んだ夜警のラリーと仲間たちが大騒動を繰り広げる。主演のベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ、オーウェン・ウィルソンらおなじみの顔ぶれに加え、オスカー俳優のベン・キングズレー、テレビドラマ「ダウントン・アビー」シリーズなどのダン・スティーヴンスらが新たに登場。



博士と彼女のセオリー 109シネマズ エディ・レッドメインは見事にホーキング博士を演じ切った。彼の複雑な思いが画面から伝わってきた。余命2年と言われた難病なのに7十数年を生き抜く、本人の力と家族の喜びと悩み。声が出ない。
車椅子の物理学者スティーヴン・ホーキング博士の半生を描いた人間ドラマ。将来を嘱望されながらも若くして難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症した彼が、妻ジェーンの献身的な支えを得て、一緒に数々の困難に立ち向かっていくさまをつづる。監督は、第81回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作『マン・オン・ワイヤー』などのジェームズ・マーシュ。ホーキング役に『レ・ミゼラブル』などのエディ・レッドメイン、妻ジェーンを『あなたとのキスまでの距離』などのフェリシティ・ジョーンズ。


プリデスティネーション バルト11 タイムトラベルを駆使する典型的なSFだが、普通は避けるはずの法則、タイムパラドックスに敢えてチャレンジしている。空中分解しそうな本人のジャンプの力を上手く謎にしている。
ロバート・A・ハインラインによる「輪廻の蛇」を基にしたSFサスペンス。時空を往来する犯罪者を取り締まるエージェントと出会い、その仲間になった青年が繰り広げる戦いと彼が抱える宿命を活写する。メガホンを取るのは、『アンデッド』『デイブレイカー』の双子監督マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ。主演は『ビフォア』シリーズなどのイーサン・ホーク。



ビッグ・アイズ シネツイン マーガレットの描く大きい目玉はどこかで見掛けた気がする。それくらい記憶に残る絵画なのだろう。彼女が自分の絵を取り戻す下りは痛快である。エイミー・アダムスのギャグタッチがはまっている。
世界中でブームとなった絵画シリーズをめぐり、実在の画家マーガレット&ウォルター・キーン夫妻が引き起こした事件の行方を描く伝記作品。妻が描いた絵を夫が自分名義で販売し名声を手にしていたことから、アート界を揺るがす大スキャンダルへと発展していく。監督は、自身もBIG EYESシリーズのファンであるティム・バートン。マーガレットにエイミー・アダムス、夫ウォルターをオスカー俳優クリストフ・ヴァルツが演じる。


チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密 109シネマズ ジョニー・デップらしい不思議な面白さが、うさんくさい口髭にあった。名画をだまし取るという筋書きが、彼のドタバタ劇に合ったのだろう。
キリル・ボンフィリオリの小説「チャーリー・モルデカイ」シリーズを、ジョニー・デップ主演で映画化。ジョニー演じる口ヒゲをたくわえた美術商チャーリー・モルデカイが、イギリスの諜報(ちょうほう)機関MI5の依頼を受け捜索していた絵画に、世界中を驚がくさせる財宝の謎が隠されていたことから、マフィアや国際テロリストも絡む争奪戦に巻き込まれていく。『シークレット ウインドウ』でジョニーとタッグを組んだデヴィッド・コープが監督を務め、グウィネス・パルトロー、ユアン・マクレガーらが共演を果たす。
2015年2月


アメリカン・スナイパー 109シネマズ 戦争で心が壊れて行くさまが見事に描かれている。彼はイラク戦争での伝説のスナイパーであり、ネイビー・シールズなのに、4回の出征でのPTSDにより、だんだん人が変わっていく。ブラッドリー・クーパーの肉体改造も見もの。
アメリカ軍で最も強い狙撃手と呼ばれた、クリス・カイルの自叙伝を実写化したドラマ。アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズ所属のスナイパーであった彼が、イラク戦争で数々の戦果を挙げながらも心に傷を負っていくさまを見つめる。メガホンを取るのは、『ミリオンダラー・ベイビー』などのクリント・イーストウッド。『世界にひとつのプレイブック』などのブラッドリー・クーパーが主演を務め、プロデューサーとしても名を連ねている。戦争とは何かを問うテーマに加え、壮絶な戦闘描写も見もの。


ANNIE/アニー 109シネマズ ミュージカル作りが流石にうまい。見せるドラマに作り上げている。アニー役のクヮヴェンジャネが上手いのだろうが、自然に感じる作品になるのは脇役も素晴らしいからだろう。
オリジナルは1977年初演のブロードウェイ・ミュージカル。映画化は82年に続いて二度目となる。舞台を現代のニューヨークに移し、いつか両親に再会できる日を信じてけなげに生きる少女の姿を追う。共演は、ジェイミー・フォックスとキャメロン・ディアスら。『ステイ・フレンズ』などのウィル・グラックがメガホンを取る。製作を務めるウィル・スミスとJAY Zがプロデュースした「トゥモロー」のほか映画オリジナルの楽曲も加わり、魅力的なキャストによるパフォーマンスに期待が持てる。



少女は自転車にのって 映サ例会 2012年サウジアラビア・独映画。
10歳のワジダが自転車に乗りたい。かの国ではそれは許してくれない社会。それでも夢をかなえた。それが大事だと思う。女性は化粧をして生活を謳歌している。なのにベールで隠さないといけない宗教社会。
サウジでは1980年代以降、一般の映画館が禁止されていた。それが2015年に映画館が解禁された。サウジ初のハイファ女性監督の歓声が聞こえるニュースとなった。



フォックスキャッチャー 八丁座 アマチュア・レスリングで金メダルリストになる厳しさと、兄弟の劣等感、スポンサーのデュポン御曹司の確執。実話の殺人事件の謎。スティーヴ・カレルは鬼気迫る演技でした。
デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンが起こした殺人事件を映画化した実録ドラマ。ジョン・デュポンが結成したレスリングチームに引き抜かれた五輪メダリストの兄弟が、彼の知られざる姿を知った果てに悲劇に見舞われる。監督は『カポーティ』などのベネット・ミラー。『31年目の夫婦げんか』などのスティーヴ・カレルをはじめ、チャニング・テイタムやマーク・ラファロら実力派が共演する。



6才のボクが、大人になるまで。 サロンシネマ のんびりとした時間の流れが良い。12年の流れをゆっくりと見てしまう。少年を成長をとらえているのに、家族の移り変わりを見ていた。
『ビフォア』シリーズなどのリチャード・リンクレイター監督がメガホンを取り、6歳の少年とその家族の12年にわたる軌跡をつづった人間ドラマ。主人公を演じた新星エラー・コルトレーンをはじめ、主要人物4人を同じ俳優が12年間演じ、それぞれの変遷の歴史を映し出す。主人公の母をパトリシア・アークエット、母と離婚しアラスカに行ってしまった父をイーサン・ホークが熱演。

シン・シティ 復讐の女神 109シネマズ 9年ぶりの続編。ジェシカ・アルバ、ミッキー・ローク、ブルース・ウィリスなど前作のメンバーが劇画タッチで遊んでいる。悪役のパワーズ・ブース、エヴァ・グリーンが面白くしているが?
人気グラフィックノベルを基にしたクライムアクション第2弾。犯罪と欲望が渦巻く街シン・シティを舞台に、その支配者である悪徳議員へのリベンジを誓う者たちの姿を活写する。監督にロバート・ロドリゲス。ハードボイルドな物語に加え、鮮烈なビジュアルの数々にも注目。
2015年1月

96時間/レクイエム バルト11 リーアム・ニーソンの元CIAの技が相変わらず格好良い。アクション、カーチェイス共にスピード感満載。追跡者としてのフォレスト・ウィテカー起用も捜査を引き立てていた。
『シンドラーのリスト』などのリーアム・ニーソンと、ヒットメーカーのリュック・ベッソンの強力タッグによる人気アクションシリーズ最終章。愛する家族のためなら手加減せずに相手をなぎ倒す、すご腕の元CIA捜査官を襲うさらなる試練をド迫力のアクションと共に活写する。これまで同様まな娘をマギー・グレイスが演じ、新たにフォレスト・ウィテカーらが共演。たった一人の娘を守り抜こうとする父親がどのような戦いを繰り広げるのか注目。


恐怖の報酬 バルト11 午前十時の映画祭、1953年フランス映画。
ニトログリセリン運搬の恐怖が伝わる。4人の食いつめ者たちの性格の違いにメリハリが出ていて面白い。最後の落ちにちょっと手抜きを感じる。
クルーゾー監督の当初のプランでは、本作はスペインで撮影される予定であった。だが、主役のイヴ・モンタンが「スペインが独裁者フランコの政権下にある限り、その仕事は受けない」と拒絶。やむなく撮影場所は南フランスのカマルグの端にあるサン=ジル近郊へと変更された。舞台となる中米の町はすべてセットだ。


ジャッジ 裁かれる判事 バルト11 ロバート・ダウニー・Jrとロバート・デュヴァルの迫力ある親子役の演技が見どころ。アメリカの裁判の闘いに引き込まれる。都会から田舎に帰って活躍するパターンは少々見過ぎた感も。
ロバート・ダウニー・Jrとオスカー俳優ロバート・デュヴァルが初めて共演した法廷サスペンス。人々からの信望の厚い判事でありながら殺人容疑を掛けられた父と、その弁護を引き受けることになった絶縁状態の息子が、互いに反目しながらも裁判に挑むさまを描く。監督は『シャンハイ・ナイト』などのデヴィッド・ドブキン。


ベイマックス バルト11 ディズニーの秘密戦隊ゴレンジャーでした。町がサンフランシスコと東京の合体の架空世界。日本のアニメは凄い影響です。ケアロボット・ベイマックスが人の気持ちを和らげてくれます。
マーベルコミックスのヒット作「BIG HERO 6」を基に、ディズニーが放つアドベンチャー。架空の都市サンフランソウキョウを舞台に、並外れた頭脳を持つ少年ヒロが、生前に兄が開発したロボットのベイマックスと一緒に死の真相を暴こうとする。